福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

景気回復・拡大?? どうも見掛け倒し・・・のような・・・

2006年10月20日 | オピニオン
 いざなぎ景気(1965年11月から57ヶ月間)を抜いて、戦後最長の好景気実現も間近か…?

 昨日、一斉に報道された喜ばしいはずのニュースですが、庶民層には全く実感の伴わない、力強さのない、まさに見掛けだけの景気回復・拡大の感は否めません。
 企業のリストラや非正規労働者雇用の促進とデフレによって、一部の好業績企業(一部の勝ち組とでもいうのでしょうか)が牽引しての経済指標上の幻に過ぎず、その反面では、所得が着実に目減りするといった、個人や世帯への還元が非常に乏しいものであることを忘れてはいけません。

 企業の人件費抑制の姿勢は依然強硬であるらしく、雇用面でも、安い賃金の非正規労働者(派遣社員やパート労働者など)が増加し、所得の二極化がますます大きな社会問題になっています。そして、生活保護世帯は昨年ついに100万世帯を突破しているなどの現状を見たとき、景気は本格回復の途にあるなどと手放しで感じる人がどれだけいるでしょうか?

 「政治」は「生活」であり生活弱者を守るためにあるならば、今回の景気拡大報道は、今後国民のひとりひとりが真に好景気を実感できるよう、まんべんなく豊かさを再配分するしくみづくり(税体系の是正や好況の対極にいる人々への支援対策など)に、国も地方もそれこそ真剣に取り組まなくてはいけない状況にあるんだといった、アンチテーゼ、警鐘にも思えるのですが…。



ホームページ http://www.f-chie.jp