御年87才、伝説のコメディアン/映画監督にしてわがアイドルジェリー・ルイスが、『ファニーボーン』(1995)以来およそ18年ぶりに、映画に主演しました。
ジェリーの映画最新作『マックス・ローズ』(原題:MAX ROSE)は、今月15日からはじまるカンヌ映画祭で、ワールドプレミアを迎えます!
この映画がつくられているというニュースを、しばらく前に知って、ドキがムネムネするほど興奮していました!・・・なんてのは、アタシだけかもしれないけどさ・・・
『画家とモデル』(1955)のジェリー・ルイスにひとめぼれして、まだたかだか数年。新参者ファンがわーわーさわぐのも、長年のファンの先輩方にたいして失礼だよなって思うんだけど、でも、やっぱりわくわくせずにいられない。ジェリーの《新作》が観られるんだもの!
『マックス・ローズ』でジェリーが演じるのは、年老いたジャズミュージシャン。妻が死に、長年の結婚生活がじつはウソでぬりかためられていたと知ったマックス・ローズ(ジェリー・ルイス)が、みずからの過去へと旅をしてゆく物語です。
カンヌ映画祭では、『マックス・ローズ』の公開を「ジェリー・ルイス・トリビュート」の枠で行う予定。ジェリーの過去の作品があわせて上映されるのかどうかなど、詳細はまだ決まっていないようです。
『マックス・ローズ』はまだ編集作業中らしく、予告編さえ公開されていないので、どうやらカンヌでの上映ぎりぎりまで全貌はわからないようですね。
大手映画スタジオの製作ではなく、インディーズ系会社の製作で、全米公開日も未定。もちろん、日本公開されるかどうかは、雲をつかむような話で・・・うーん、でも、この映画だけは絶対にスクリーンで観たい、DVDじゃなく。
日本での公開の可能性がかぎりなく低いのであれば、渡米も考えなければならないのか・・・
今年のカンヌの審査委員長はスピルバーグ。彼は、南カリフォルニア大学でジェリーが映画論の教鞭をとっていたころの教え子でもあります。
さらに、フランスは、これまで一貫してジェリー・ルイスを応援しつづけてきた、世界最大の“ジェリーファン”の国。
ですから、今年のカンヌでジェリーへのトリビュートがおこなわれるというのも、なにか因縁みたいなものを感じるんですよね。
Jerry Lewis Teaching Filmmaking at USC 1967
南カリフォルニア大学の教壇に立つジェリー・ルイス
おそらくこれから、『マックス・ローズ』のプロモーションのため、ジェリー・ルイス自身の露出が多くなっていくでしょう。
さっそくその第1弾として、先日、もんのすごいことがありました。
マーティン・スコセッシ監督の『キング・オブ・コメディ』(1982)を観ている方は多いでしょう。スコセッシの代表作にあげる人もいるほど、カルト的人気を誇る傑作です。
この映画でジェリーは、スタンダップ・コメディアンの“ジェリー”を演じました。
先日開催されたトライベッカ映画祭で、この『キング・オブ・コメディ』が回顧上映されました。そしてなななんと、スコセッシ、デ・ニーロ、ジェリー・ルイスのスリーショットが!
三人によるQ&Aもおこなわれたそうです。こんなことは、おそらく、もう二度とないでしょう。
Jerry Lewis Makes 'King of Comedy' Appearance
『マックス・ローズ』撮影のためか、ジェリーはかなりやせたように見えます。健康を害してなければいいのだけど。さまざまな病気を、克服してきた人なんです。
・・・過去のスターのファンになるって、妙な体験だね(ジェリーはいまでもスターですけど)。
そのスターのことを、数年、数ヶ月、数日間しか知らなくても、資料をあされば、その人の生まれた日からの人生が---へたしたら生まれる前のことまでも---知ることは、できます。
ジェリーを知ってから、数年にしかならないけれど、なんだかずっとずっと昔から、彼を知っているような気がする。若く輝いていた少年時代のジェリーが、こんな風に老いて・・・でも、瞳の色や光だけは、昔とすこしもかわってなくて・・・
ジェリーといっしょに、自分自身の人生の何倍もの時をすごしてきたような、ふしぎな気分になるのです。
Dean Martin & Jerry Lewis "The Stooge" 1951 promotional short with Hal Wallis
ディーン・マーティンとコンビを組んでいたころ。
『The Stooge』(51・日本未公開)という主演映画のプロモーション映像です。
まんなかにいるのは、プロデューサーのハル・ウォリス。はじめは「あなたがスカウトしてくれたおかげで・・・」とか殊勝なことを言うふたりだが、そのうち「税金は高いし忙しいし・・・」とブーたれ始め、最後にはプロデューサーをフルボッコに(笑)
ジェリーを見つめるディーン・マーティンの、やさしいまなざしを見て・・・!
Jerry Lewis Tribute | True Colours
ジェリー関連の記事をなかなかアップしてないので、来ていただけないかなと思ってました。
本当にすごいスリーショットですよね!
これがどれだけすごいことか、伝えきれない自分の力量のなさが悔しいですが・・・
キング・オブ・コメディもカンヌのオープニングだったのですね!
知らなかった。さすがですね~!
やはりフランスの方はジェリーの才能をちゃんとわかってるから・・・
最後のトリビュートビデオも見ていただけました?
たぶん若いファンが作ったビデオで、すごく良いです。選曲が絶妙・・・
うわさによると、来年公開の別の映画にもジェリーは出演してるらしいですよ!
レスがすっかり遅くなって、ごめんなさい。
ジェリーファンの方からのコメント、すごくすごーくうれしいです!!
テレビで「底抜け大学教授」をやっていたのですか!地上波ですか?
わたしもYoutubeで見まくった時期がありました・・・
ディーン・マーティンとコンビ時代に出てたColgate Comedy Hourとか、すばらしいですよね。
貴重な若いジェリー・ルイスファンの方の声を聞けて、本当にうれしいです。
あれこれ書いてますので、よろしければ読んでいってください。
ジェリーの著書『ディーン&ミー』も第2章まで翻訳をアップしてますのでどうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/eyan_fire/c/50157f9cba163a845ba870c8f2b7d3ec
ジェリーにはまだまだ元気でいてもらいたいですね!
またコメントください^^
底抜け大学教授は夜中地上波でやってました。2年暗い前だったかな~夜中何気なくテレビをつけたら変身した後の男前の教授でした。もしも付けたときに変身前の教授だったらチャンネル回してたかもしれません(笑)ピアノ引きながら歌ってる姿にしびれました。あれは30代後半のジェリーですかね?
ディーンマーティンも10才はなれてるんですよね。
もうこの世にいないのが悲しいです(。>ω<。)これからも時々ブログみさせていただきますね。
大学教授がバディ・ラブになってからご覧になったんですね。
確かに最初から教授だったらチャンネル回してたかも!?
教授もチャーミングですけれどね~^^
そうですね、当時ジェリーは30代後半ですね。
ディーン・マーティンも大好きです!
相棒をなくすのは、ジェリーもつらかったみたいですね。
でもジェリーが元気に長生きしてくれているのでうれしいです。
日本に来てくれないかなあ?