ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

鼻濁音を学ぼう!

2012年12月08日 | Weblog

「鼻濁音」という言葉を初めて聞きました…最近の学生達からこういう発言が飛び出します。ガ行には『濁音』と『鼻濁音』があり、言葉の意味によってどちらかになるか、またはどちらにもならないか、キチンとした法則があるのです。ですから、間違えると意味が違ってくるのですが・・・。例えば“小学生”という言葉は、普通は日本の教育制度に則った“小・中・高”の学校のうち、六年制を敷いた最も若年層が学ぶ義務教育のものを指しています。当然の事ながら、このうちの“ガ”は鼻濁音です。ところが、これが今時の人(子供も大人も)には出来ません。どうしても濁音になってしまうのですね。そうなると、意味は前述の学校制度の云々ではなく、ただの“小さい学校”ということになってしまうのですが…。『雅楽』はどうでしょう。最初の“ガ”は濁音です。鼻濁音は第二音節以降ですので当然なのですが、次の“ガ”は鼻濁音です。ところが鼻濁音の苦手な人は、この発音が難しいのでしょうな、ガガクのうちの二つの“ガ”を両方とも濁音にしてしまう。それは汚い音です、皇室行事等で奏でる美しくも荘厳な響きの雅楽には、とうてい聞こえません。鼻濁音について、今回から少しずつ学んでいきましょうか…ね。

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

言葉に関する質問や、塾への問い合わせ、授業見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまで。