長引く不況で、私たちの様なナレーター・声優が従事している“放送”関連の仕事が激減している為に、将来に不安を抱いている人も多くなっています。放送局自体では、東京に本拠を置くキー局よりも地方局の方が厳しい状況にあり、社員の皆さんにもその波は押し寄せていることは想像に難くありません。経費の削減、人員の削減、それに伴って一人あたりの仕事量が増加しているはずです。局アナの皆さんも、アナウンサーだからシャベリ以外の仕事はしない、なんて事は言っていられません。イベントがあればスタッフの一員としてテントの設営にも取り組み、弁当の手配もするのです。その上で、アナウンサーとしての仕事をこなすのです。そうなると、自分の本来得意とする分野が後回しになりがちです。で、アナウンスに不安を感じてしまう。また、入社して1年~2年くらいで不安を感じる若手アナウンサーも少なくありません。ひと通り仕事はこなして来たのですが、現状で良いのかどうかの判断が、自分では出来ないのですね。そんな時に、地方局のアナウンサーが私を訪ねてくる事があります。「フリーになりたいのですが・・」という人も、中にはいらっしゃいます。その様な方には、まず現状の仕事ぶりを伺い、悩んでいる状況を拾い出して参考意見を述べさせて頂いております。ただ、『フリーになるのは止めなさい』と、即座に伝えています。フリーと言っても簡単に稼げるような事は絶対にないので、今の仕事場でしっかりやることが先決ではないかと思っているからです。アナウンサーでいる限りは仕事があるのですから、そんな幸せなことはないのです。そんなことなら、いつでもお話しさせて頂きますので、悩みのある地方局のアナウンサーさん、気軽に訪ねて来て下さいな・・・。
ナレーター・アナウンサー養成塾」主宰・ナレーター伊藤英敏
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