ナレーター・アナウンサー養成塾

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ナレーターやアナウンサーの仕事は、今後・・・

2008年09月22日 | Weblog

どうでしょか、正直言って不安ですね。今回はナレーターに絞って、考察してみたいと思います。それには、ナレーターという職は世の中でどの様な業界に生きているのか?というところから考えて見なければならないでしょう。まずは、番組です。私の携わっている報道番組、その報道と密接に関わる情報番組、そしてお笑い系と言って良いでしょうバラエティ番組と、大きく分ければこの三つになるかと思います。細かいところでは、番組宣伝やスポーツ番組などもありますが、全体の割合からすると少ない分野でしょう。お客様は、テレビ・ラジオ局とその傘下の制作会社。次いで、テレビ・ラジオのCMナレーション。お客様は、広告代理店とその傘下の制作会社(テレビやラジオの制作会社とは全く別)です。以前は、私も収入の中心だったビデオ(DVDが増えていますが・・・)ナレーションです。これは、バブル崩壊以後は激減しており、ハッキリ行って先の見通しは良くありません。ということは、番組かCMということになりますね。では、この仕事の業界(局と代理店)の未来はどうか?こちらも良いとは言えませんが、決して無くなりはしないでしょう。ただ、ここのところの不況や経済不安定を考えると、良くない時代がしばらく続くことは避けられません。仕事の供給側が厳しいとすれば需要側はどうでしょう、希望者は増えるのでしょうか。ハッキリ言って、増加するでしょう。否、既に増加していると思われます。ただし今後の少子化で、微妙なところではあります。確かに、養成学校(養成所等も)は大変でしょうね。生徒の数は減り、養成学校は増え、過当競争になる。しかし仕事が減ってしまい、ナレーターという職だけで生計を立てることが、今よりも難しい状況になる。その狭間で、志望者は結局仕事にありつけずに去っていく・・・こんな図式が見えてきます。何度も言ってはいますが、ナレーションだけで飯を食うのは至難の技、それはオリンピックでメダル争いをするくらいの力が必要なのです。オリンピックへ行く為には、少年少女の時から目標を持ち、毎日鍛錬を重ねて行く生活を続け、様々な競技会を勝ち抜いて行って初めて出場権を手にすることが出来るのです。あなたは、実行していますか?特に、若い時にこれが必要なのですよ。私は、大学→局アナ→フリーという道のりの中で、他人に負けないだけの量の鍛錬をしてきました。でも私よりも多く・長くやっている人は、きっといるのです。それを考えると、現在(55歳)でも負けずに継続していく必要があるのだ、ということになります。私は“天才”ではないのだから・・・。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏 http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/


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