「ナレーター」という職業についてですが、私の棲んでいる世界では、当然ナレーターという職業について知らない人はいません。しかし、一歩外に出ると話は別です。“アナウンサー”といえばわかるけど“ナレーター”ではわからない人が、まだまだ存在します。私の兄にさえ「そんなんで食えるの?」と言われたことがあります。私が業界に入った頃ほどではないと思いますが、例えばアパートを探す時に不動産屋さんに「ご職業は?」と必ず聞かれますね。「ナレーターです」と応えると「?」という反応が多いのではないですか。家主に説明するのに「ナレーター」では難しいでしょう。何故かというと、まだまだ社会的に認知された“安定職業”とは思われていないからです。その通り、ハッキリ言って安定はありません。収入の不安は常につきまとっていて、私自身もここまでやってこれたのは、あくまでも『結果』であって、将来を約束されたものは全くない状態です。今でも、それは変わりありません。局のサラリーマン(もしくはウーマン)であるアナウンサーとは、全然違うのです。で、この違いがナレーターを生み出しているのではないか?と思うこともあるのですが、それについては、またにしたいと・・・この話は長くなりそう・・・。
「ナレーター・アナウンサー養成塾」http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/
また私への質問はexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ・・・。
塾長 ナレーター・伊藤英敏
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