ナレーター・アナウンサー養成塾

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読み間違い?

2009年09月22日 | Weblog

先週のある日、某大新聞の記事欄の文言に「・・とは行かなさそうだ。」とあったので、メールで「市民権を得たのですか?」と問い合わせをしたところ、ご指摘の通り間違いで「・・とは行かなそうだ。」が正しい日本語でした、との返事がありました。また最近、大新聞と大週刊誌に「・・満面の笑顔の○○氏」という写真の紹介がありました。“面”とは顔のこと、能の世界では“オモテ”と呼んで大変重要な存在のものです。つまり、顔の中に笑った顔がいっぱいある、という意味になってしまう訳ですが・・・。ここ数日間、新聞の紙面を飾らない日のない「八ッ場ダム」。“やんば”と発音するのですが、当初は“やつば”とするナレーターもいたらしいです(私は現認していませんが)。その原因は、おそらくですがチェック機能の不備ではないしょうか。私達ナレーターの仕事に携わる立場の人間にとって難しいのは、原稿を目で見たのと、読んだのを聞いたのでは違うということです。もちろん読み間違いは論外なのですが、普段の会話では使わない様な言葉についてはナレーターが読んで、それを聞いて初めて判断するのですから、そこでチェックできなければアウト!ということになります。大新聞や大週刊誌のミスは、私にとってはまさに「他山の石」・・・これ、間違ってないかなぁ・・。

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                     塾長 ナレーター・伊藤英敏