<同音意義語の書き取り>
1. 私はまだみんなの前で ロクロク 口が利けなかった。(『知られざる漱石』小宮豐隆)
2. 車馬の声が ロクロク として聞える。(『浮雲』二葉亭四迷)
1. 【碌碌】 (「漢検 漢字辞典」初版 P.1607/第二版 P.1623)
(1) 能力がなく、役に立たないようす。
(2) 十分に。碌に。打ち消しの語を伴う。
問題文では(2)の意味ですね。【陸陸】とも書きます。
2. 【轆轆】 (1607/1623)
(1) 車が音を立てて走る響き。
(2) 馬のいななく声。
問題文ではどちらの意味とも取れそうですが、素直に読めば(2)でしょうか。なお、原文ではおどり字を使って 【轆々】 と表記されているようです。漢検本試験では、もちろんどちらで書いてもOKですね。
29-1 の文章題書き取りで 【轆轤】 が出題され、正解はしたものの確認のために改めて「辞典」の 【轆】 の項を引いたときに 【轆轆】 が目に留まって、自作問題集に追加しました。
私は相も変わらず、未だに「辞典」を最初から最後まで通読するということをしていないために、「読む」ではなく「引く」という普通の使い方の中でこうした語を「発見」することになります。自分にとっての新しい語と出会い、それをきっかけに実際の用例を探し、その原典にあたるなどしている時間が、漢字の学習をする中で個人的には一番楽しいです。
1. 私はまだみんなの前で ロクロク 口が利けなかった。(『知られざる漱石』小宮豐隆)
2. 車馬の声が ロクロク として聞える。(『浮雲』二葉亭四迷)
1. 【碌碌】 (「漢検 漢字辞典」初版 P.1607/第二版 P.1623)
(1) 能力がなく、役に立たないようす。
(2) 十分に。碌に。打ち消しの語を伴う。
問題文では(2)の意味ですね。【陸陸】とも書きます。
2. 【轆轆】 (1607/1623)
(1) 車が音を立てて走る響き。
(2) 馬のいななく声。
問題文ではどちらの意味とも取れそうですが、素直に読めば(2)でしょうか。なお、原文ではおどり字を使って 【轆々】 と表記されているようです。漢検本試験では、もちろんどちらで書いてもOKですね。
29-1 の文章題書き取りで 【轆轤】 が出題され、正解はしたものの確認のために改めて「辞典」の 【轆】 の項を引いたときに 【轆轆】 が目に留まって、自作問題集に追加しました。
私は相も変わらず、未だに「辞典」を最初から最後まで通読するということをしていないために、「読む」ではなく「引く」という普通の使い方の中でこうした語を「発見」することになります。自分にとっての新しい語と出会い、それをきっかけに実際の用例を探し、その原典にあたるなどしている時間が、漢字の学習をする中で個人的には一番楽しいです。