漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0641

2021-08-01 19:00:15 | 古今和歌集

ほととぎす ゆめかうつつか あさつゆの おきてわかれし あかつきのこゑ

ほととぎす 夢かうつつか 朝露の おきて別れし あかつきの声

 

よみ人知らず

 

 ほととぎすよ。夢だったのか現実だったのか。朝露が置く頃に起きて別れの時に聞いたあの暁の声は。

 第三句の「おきて」は「置きて」と「起きて」の掛詞。「夢かうつつか」という思いは、愛しい人との逢瀬自体にも向けられていますね。

 

 今日から8月。気持ちも新たにと言いたいところですが、明日からまたもやの緊急事態宣言。なんとか早く通常の日々が戻ってきてほしいものです。