漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

【盧】 族の漢字

2014-01-31 19:01:39 | 雑記
 【盧】 自身も含め、これを含む漢字がたくさんありますね。実際に出題されそうな漢字・熟語も多いですので、まとめておきたいと思います。(かっこ内は、「漢検 漢字辞典」初版の掲載ページです。)


【盧】 (1594)
 (音) ロ
 (訓) -
 【盧生之夢(ろせいのゆめ)】   【邯鄲之夢(かんたんのゆめ)】 に同じ。人の世の栄華がはかないたとえ。
 【湛盧之剣(たんろのけん)】   静かに澄み切った黒い剣。ここでは 【盧】 は「黒い」意。


【廬】 (1594)
 (音) ロ  リョ  ル
 (訓) いおり
 【出廬(しゅつろ)】   引退していた人が再び世に出て活躍すること。 (706)  対義語の問題として、17-2、19-1、21-1、23-1 で出題の超頻出問題。設問とされた対義の熟語は【隠栖】【隠逸】【隠遁】【退隠】と、4回とも異なります!
 【廬山の真面目(ろざんのしんめんもく)】   物事の真相や実際の姿のこと。
 他に、四字熟語では 【草廬三顧】 【天宇地廬】 がありますね。


【蘆】 (1595)
 (音) ロ
 (訓) あし
 【蘆薈(ろかい)】   アロエのこと。
 【蘆荻(ろてき)】   アシとオギ。


【櫨】 (1595)
 (音) ロ
 (訓) はぜ
 【黄櫨(こうろ/はぜのき)】  (501)  


【臚】 (1595)
 (音) ロ  リョ
 (訓) -
 【臚列(ろれつ)】   並べること。


【艫】 (1596)
 (音) ロ
 (訓) とも
 【舳艫(じくろ)】   船首と船尾。 (637)
 四字熟語の 【舳艫千里】 は、18-3、20-2 で出題されています。そろそろまた出る頃かな?


【轤】 (1596)
 (音) ロ
 (訓) -
 【轆轤(ろくろ)】 (1607)  書き取りないし故事・成語・諺の問題として、19-1、21-2、23-1 で出題。頻出問題と言って良いでしょう。


【鑪】 (1596)
 (音) ロ
 (訓) いろり
 【囲炉裏】 との表記の方が日常生活では一般的ですね。
 熟語としては、見出しにはありませんが、【香鑪(こうろ)】 が意味欄に記載されています。


【顱】 (1596)
 (音) ロ
 (訓) -
 【顱頂(ろちょう)】   頭のてっぺん。
 【頭顱(とうろ)】  が読み問題として 22-1 で出題。
 四字熟語の 【円顱方趾(えんろほうし)】 も押さえておきましょう。


【驢】 (1597)
 (音) ロ  リョ
 (訓) うさぎうま
 【驢馬(ろば)】
 【驢鳴犬吠(ろめいけんばい)】   へたでつまらない文章や、聞く価値のない話のたとえ。
 【黔驢之技(けんろのぎ)】   自分の腕前や技量が劣っているのを自覚せずに恥をかくこと。故事・成語・諺の問題として、25-2 で出題。
 他にも 【海驢(あしか)】 【対驢撫琴】 【騎驢覓驢】 などもあり、多くの熟語・四字熟語に含まれている重要な漢字です。訓読みも印象的。(「うさぎうま」とは、ロバの別称。)


【鱸】 (1597)
 (音) ロ
 (訓) すずき
 【蓴羹鱸膾(じゅんこうろかい)】   故郷を懐かしく思う情。19-3、24-3 で出題。



 改めてあげてみるとホントにたくさんありますね。下の「皿」のところをうっかり「心」と書いてしまわないことにも注意したいです。 ( 【鑢】 【濾】 は「心」ですね。)