気の向くままに、今日の話題をお届け

以前は、Gazooブログ「今日の話題は」をやっていました。
基本、忘備録的日記です。

代車の新型プリウス、燃費レポート(まとめ)

2011-01-15 20:04:44 | 

サブタイトルは「プリウスの実燃費がカタログに対して大幅に悪いわけは。」になるかな。
なんとなくその理由が判ったような気がします。

過去ログで、「ハイブリッド車が一般車と比べてカタログ燃費に対する実燃費の落ち込みが激しいのは何故だろう?」と取り上げた事があります。
→ 過去ログ

この時は
「カタログ燃費前にに現れない『コールドスタート
の部分』で燃費が大幅に悪いから、実燃費が落ち込むのだろう。」と推測していました。
逆に言うと、「コールドスタートがカタログ燃費に対する実燃費の悪さの根本要因では?」と思っていました。
それなので、今回の代車で、コールドスタート燃費を我シエンタと比較してみたわけです。
→ 代車のプリウス、コールドスタート燃費

その結果、エンジンが暖まるまででも排気量の小さいシエンタより燃費が良かった。

つまり、「コールドスタートの燃費の悪さ」は、「一般車のそれと大差が無い」と言えそう。
では、他にカタログ燃費との開きが多いのは何が考えられるのかな?


コールドスタートの時気になったのは、「エンジンが暖まった後もシエンタに対する燃費の差が余りつけられなかった」と言う事。

その疑問を大きくしたのが、次のホットスタートでのテストコース燃費比較。
→ 代車のプリウス、テストコース燃費

エンジンが完全に暖まっている状態で同じコースを走ったものの、片やカタログ燃費に届くシエンタ、対してカタログ燃費より10km/L程度燃費が悪いプリウス。

最終日のディーラーへの回送区間でようやく30km/L以上を記録したものの、今回の代車で借りていた期間の最終燃費が23.2km/L。

→ 最高区間燃費
→ 代車の最終燃費


エンジンが暖まっていても、燃費が悪い。


「プリウスとて一般の車がカタログ燃費に届く道で走れば、同様にカタログに近い燃費は出せるはず。」と思っていたので、今まで特に「プリウスの燃費を伸ばす」というサイトを検索した事がありませんでした。
ところが結果はある意味「惨敗」なので、ちょっと調べてみたら、身近にこんなサイトがあったのですねぇ(^^;)
→ 教えて! GAZOO(Q&A掲示板)

この「ベストアンサー」のmeerさんの回答が一番興味深いです。
参考URLもそこに紹介されていますので、そちらもご覧頂くとよろしいかとw
→ OKWAVE

簡単に説明すると「バッテリーの充放電のロスが有る」と言う事。
最近は殆どの皆さんが携帯電話をお持ちだから経験が有る人も少なくないと思います。
夏場の一回充電より、冬場の一回充電、バッテリーの持ちが冬場の方が悪いと感じた事があると思います。
車のオーナーなら良く判ると思いますが、使っていてバッテリーが寿命でダウンしてエンジンがかからなくなる殆どのパターンが「冬場」。
「朝車に乗ろうとしたら、エンジンがかからない!」
そんな経験が有る方、少なくないと思います。

つまり、今回はこの「充放電効率の悪い冬場」に走った状態での結果。
これでは、いくらエンジンが十分暖まっていたとはいえ、「電気自動車モード」に頼る部分で燃費を稼いでいるプリウスの場合、テストコースでの燃費が悪くても当然かもしれません。
テストコースでの測定は夜。
外気温は覚えていませんが、翌日区間最高燃費を記録した時は日差しがとても良く当たっていて室内は殆ど暖房が要らないくらい。

まとめるとすると、
「温暖な期間(エアコンを使わずに済む陽気の良い季節)」のみ、「プリウスのホットスタートでの燃費はカタログに近い燃費で走れる。」
という事になるかもしれないですね。




以下はちょっと余談になります。


このmeerさんの話とは逆かもしれませんが、私は「減速する時にいかにバッテリーに効率良く充電してやるか?」を考えた運転をすべきと思います。
勿論、速度変化は極力少ない方が効率の良い運転なので、これは「止まる時」についての考え方ですよ。

プリウスの回生ブレーキは、ブレーキペダルを同じ様に踏んでも、速度が速いほど充電されるのです。
理想は、この状態でしょう。CHGの部分が全域白くなっていますね。(黄色い「→」の先)



前方の信号が赤。
「青になるまで確実に止まる」とタイミングがわかっているのなら、後続車が居なければ早い段階でブレーキを踏んであげた方が、充電されやすいと思います。

これは、私のKeiワークスとは逆になりますね。
Keiワークスはアクセルオフ状態での速度が速いほど、燃費が伸ばせる車ですからw



更に、エンジンの制御をもう少し調整する余地があると思われます。

その一つですが、「発進加速時のモード」を「パワーモード」で使う
べきかと。

プリウスの電子制御スロットルは、エンジンが暖まった状態で発進しようとすると、「簡単に走ろうとしない」のです。(エンジンが回っているコールドスタートの場合、これは起きません)

感覚として5mm程アクセルを踏めば、シエンタの場合エンジンが2000回転近くまで上がり、動き出しはスっと動いてくれます。
ところがプリウスは「クリープ」に近い動きをして、「発進する気が有るの!?」と思わせる反応。
そこでアクセルを更に踏み込むとようやく走り出してくれるのですが、アクセルを踏み込み過ぎているためか、20km/h近辺でエンジンがかかってしまいます。
ノーマルモードで「電気自動車発進」を長く続けて燃費を伸ばそうとすると、後続車には「大迷惑」の発進になってしまう(^^;)。

いいの?  ノーマルモードでこんなスロットル制御で?
とても走りにくいですよ(^^;)


これがパワーモードにしてやると、アクセルを1~2mm踏んだだけで、スッと動いてくれます。
その後も踏み加減を一定にしたままですと、30km/hまでは電気自動車のまま走り、しかも後続車に迫られないで済むのです。
軽くアクセルを踏むだけで反応良く動き、しかも30km/hまではエンジンがかからない。
個人的にはパワーモードがお勧めと思いますw


また、もう一気になった制御。
やや下り坂でアクセルを踏んだ状態で60km/hで走っていた時、プリウスは何故か「電気自動車モード」にしてしまいました。
この時バッテリーは半分程度の状態だったのに、「エンジンの負荷が少ない」と判断したのでしょうか?
私はアクセルを踏む力を緩めたわけではないのですが、下り坂でもアクセルを踏まないと速度が維持できない状況で、プリウスはエンジンを止めたのです。

その後前方の交差点は赤だったのでアクセルオフ。
ここでエンジンが止まるのは当然ですが、停車した後でバッテリーが少ないと判断したプリウスは、今度は止まったままエンジンを回しているのです(!)。

これでは「実燃費」が悪くてもしょうがないでしょうね(^^;)



「燃費を上げる非常手段」かもしれませんが、「電気自動車モード」で毎回発進するのも手かもしれません
(笑)
発進前に
「電気自動車モード」にしておけば、かなりラフにアクセルを踏んで加速しても、40km/hまではエンジンが回らずにストレス無く発進できます。
40km/hを越えると自動的にアラームが鳴ってノーマルモードに戻るので、バッテリーの充電状態が十分であればこの方法は使えるかもしれません。

勿論、この時消費した電力は後に充電される事になるので、その際走行以外に燃料が使われる事になります。
その辺を上手く使えるか否かは、オーナーのテクニックになると思いますw


次は「代車のプリウスの燃費以外の部分のインプレッション」 → 次回

 

ちょっと怪しいレポ → 「実燃費の悪い本当の理由は!?」
(「番外編」でも、燃費が良すぎる「からくり」(?)がわかるかもしれません)


コメント
--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。
まめ八 [2011年1月16日 14:13]
こんにちわ。
プリウスって停車時にはエンジンは回らないとばかり思い込んでいましたがそうでもないみたいですね。(私が試乗した車はディーラーが準備した十分に充電されたものだったので。。。)
ソニカに乗っていて思うのは、燃費を相当下げてしまうファクターは、乱暴な急発進、急加速を除けば停車時のアイドリングなんですよね。
そのアイドリング時にエンジンを回してしまうならマツダのi-stopエンジンと比べて実質燃費は劣っているかもしれませんね。
寒冷時のバッテリー性能の低下。。。
やはり大きいみたいですね。北海道などの寒冷地と沖縄など温暖な場所での燃費比較などがあるとはっきりするのでしょうが。。。
全国のプリウスオーナーで情報交換すると面白いでしょうね。
バッテリーの経年劣化による性能低下も気になりますが、要は燃費を考える上でハイブリットカーに過剰な期待をしてはいけない、ということみたいですね。

EP82-SW20 [2011年1月16日 20:00]

>まめ八さん、こんばんは。 コメントありがとうございますw

この時の「停止時のエンジン始動」は理解できなかったです。
その前に走っている時にエンジンを止める必要は、バッテリー残量からすると皆無。
むしろエンジン負荷が軽い状態で充電に余力を回してあげた方が、燃費は良い筈と思います。
何しろ信号待ちの時間がどのくらい有るかわからないし、この時は、どうあがいても燃費は「0km/L」になってしまいますからね(^^;)
私もプリウスオーナーになる事があれば、全国のオーナーと情報交換したいですねw
かつし2009 [2011年1月18日 21:48]
はじめまして~w
プリウスどうでしたか?

私自身プリウスの燃費の謎にどっぷりはまって丸一年、燃費マニアを自負してますが、まだまだ理解できていない部分が多くプリウスは奥が深いです。

・停止時のエンジン作動は充電地獄以外にも、暖房使用時、またはアイドリングチェックという動作があります。おそらく文中の状況は充電地獄でしょうか。バッテリーレベル2以下で発生します。これに陥ると燃費極悪です。

・また、78km/h以下では基本的にアクセルオフでエンジンオフという制御になっています。

・バッテリの充放電ロスは低温時はあまり問題無いかと。むしろ高温時のほうが厄介かもしれません。

プリウスの最大の弱点は、水温計とタコメータが無いことかもしれません。
バッテリーレベルや水温・回転数に注意して効率の良い走りを続ければ、簡単にカタログ燃費に迫れます。

プリウスは走り方によって燃費が全然違います。
ノーマルプリウスでも、ふつうの幹線道路(国道
1号線など)で左車線を流れに沿って走れば40km/lで走れる自信がありますw

プリウスのポテンシャル侮れませんよw
EP82-SW20 [2011年1月18日 22:03]

>かつし2009さん、はじめまして。 コメントありがとうございますw

おっしゃるように、水温計やタコメーター、ついでに燃料流量計も欲しいですw
今回カタログを越える燃費を市街地で出したのですが、完全な「バッテリーの持ち出し」でしたね(^^;)。
私がプリウスオーナーになった場合の課題は、「いかに効率よくバッテリーに充電させるか?」にかかっている気がします。
ただ、交差点停車時は勿論、渋滞走行時に燃費計が下がっていかない(むしろ伸びる)のは感激しましたねw
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする