この作品は仮面ライダー50周年作品なのだそうだ。40周年のフォーゼが
過去のライダー世界と地続きの世界観にしたり、劇場版で7人ライダー
が活躍したりと過去へのアプローチが強かったのに対して、今回のリバ
イスは独立した世界観が強い。色々と斬新な設定と演出があるが、過去
作品で使われたアイデアも少なくない。そもそも悪魔の力を借りて戦う
ヒーローは過去に何人もいるし仮面ライダー自体が悪の力を正しい方向
に使おうという姿勢のヒーローだから原点帰りなのである。悪の団体を
デッドマン。正義の組織をフェニックスというネーミングも手垢がつい
ている…というか、不死鳥(フェニックス)って80年代の仮面ライダー
FCの会誌名だ。筆者は昔は会員だった事もあったが単なる責任者の自
己満足を越えた事故満足の会だったためゲンナリして縁を切ったのも懐
かしい思い出だ…おっと話を戻そう。風呂屋という設定も斬新に見える
が過去のヒーローに全くなかった訳ではない。2000年頃に特撮ファンの
声優さんが仲間を集めて作ったコスモX(エックス)というオリジナル
ヒーローが存在した。AXというアニメ雑誌の付録のCD-ROMに そ
のパイロット映像が収録されており筆者の宝物だ。付録DVDではない
の?と言われてしまいそうだが、その時期はDVDレコーダーはまだ高
値の花でVHS録画の時代だが、プレステ2にDVD再生機能が備わっ
た事でDVD専用機が大幅に値下げ。再生専用機なら持ってて当たり前
になりつつあったのだ。当時はレーザーディスクに拘っていた東映ビデ
オが遂にDVDを無視できずクウガを初のDVDソフトに抜擢したのも
思い出深い。AXも「ディスクの付録を付けるならDVDにして」と要
望されたのか?その直後にAXは雑誌界初の付録DVDを実現をする。
コスモXのパイロット版はシリアス一色だったが、本格映像にしたいと
声を掛けてくれたビデオソフト会社からは時代に合わせて三枚目のヒー
ローにして欲しいと言われて銭湯の息子という設定が加わったようだ。
またまた脱線…リバイスに戻そう。今回のリバイスがピンクというか肌
色なのは裸がモチーフという意味があるのかもしれない。あとバイスが
視聴者に話し掛ける演出もウルトラマン(1966年)の先日亡くなったイ
デ隊員が一度だけ「君もそう思うよね」と同じように視聴者に声を掛け
る演出をしている。当時も「面白い」という人がいた反面「テレビの中
の人が観てる人に話し掛けるなんて変!」という反感もあり、今回のバ
イスも視聴者への声掛けをずっと続けるのか?が注目される。筆者は1
号ライダーを知っている世代で同世代の人達は卒業して多分リバイスな
ど観ず日曜日の朝の9時は寝ているだろう。筆者自身も「特撮やアニメ
は卒業」を越えて「エンタメは全て卒業」のモードに入り、孤独のグル
メ9とチコちゃん以外のテレビ番組は観てない状況になっている。ただ、
前回のセイバーは応援したくなる人は三枚目でドジッ娘の編集者のヒロ
イン以外いなかったのに対して、今回の作品では応援したくなる人が何
人もいるので第2話の視聴は確定!だが、上の写真のAmazonでセット4
千円のフィギュアを買うかは未定で、食玩のソフビヒーローか装動で満足
できちゃうかも?である。なるか?完全卒業の延期!
~PS~
体調の完全回復には至ってないが、リバイスとSHODO-X13と
アレのレポートだけは今週中にUP予定!
「DVDレコーダーは高値の花」と書いたがHDDなしの直接ディ
スクに録画する単体レコーダーすらなかったかもしれない?