この番組は毎回…ではないが、好きな特集は観ている。遂にサイボーグ0
09の登場である。バリエーションが増えすぎた仮面ライダーと異なり、
掲載誌や時代の流れ、関わる人達の都合?で多少の変化はあるもののほぼ
一貫したイメージの作品ゆえに「1時間でまとまりそうかな?」と視聴前
は微妙な予感だったが、番組の内容はほぼ完璧であった。筆者が初めて知
った事実は石森プロには石森ファンの人はいなくて早瀬マサト氏が一番詳
しかったという驚愕の事実だ。もっとも、筆者は石森プロの事務所にお邪
魔させてもらったり、雑誌で氏の自宅兼仕事場のレポートを読んだ事があ
るが、キャラクターグッズずらり!ではなく、90年代当時の新製品の真や
1号の氏が監修ビッグフィギュアが無造作に置かれていただけらしい。フ
ァンを警戒するほどのお宝はないイメージなのだが?あと、アニメ化に関
してはあまり良いイメージがない。番組では触れてなかったが、単行本の
初版は第1巻の巻数がない。最初の劇場版に合わせて出しただけの単発企
画だったのだ。ちなみに秋田書店がサンデーコミックスを名乗ったせいで、
少年サンデーの単行本はしかたなくSSコミックスと名乗っている。最初
の劇場版(1966年)とモノクロ版シリーズ(1968年)はリアルタイムでは
知らない。初めてリアルタイムで観たのはカラー版(1979年)だがガンダ
ムに負け、続く映画の超銀河伝説(1980年)はオオコケして銀河鉄道99
9(1979年)が築いた長編アニメ路線を駄目にして短編複数のアニメフェ
ア(まんがまつり路線)に東映は逆行してしまったり、やっとで復活の平
成版(2001年)ではイキナリB社が提供を降りるなど…アニメ版に関して
は良い話は全くない気がする。アニメではなく連載の最終回に関しては、
初期連載のリアルタイム世代には地下帝国ヨミ編(1966年)かもしれない
が、単行本世代には続きの巻数があるのは承知なので「001が超能力で
助けたオチなのでは?」と読めたので、中休みにすぎない。中断で物議を
かもした天使編には番組ではチラリとだけ触れて、存在すらマイナーな?
神々との闘いと、構想ノートから御子息が小説化し後に早瀬マサト氏が漫
画(萬画)化した「完結編」には触れられずじまいとなった。ただ…「完
結編」に触れなかったのは正解である。アニメ化にこそ届いていないが、
早瀬氏の手により、エイトマンとコラボしたり、モノクロアニメ版の異色
作の太平洋の亡霊を逆輸入で萬画化するなど派手ではないが地道に細く長
く続いているので、今なお地道に前進するシリーズであってくれれば良い
かな?と考えている。
2日連続で似た記事になって申し訳ありません。第3のブログの はてな
ブログの お題に合わせました。
※ 萬画館の顔である氏の遺作ヒーローの連作記事に!