伝統的な歌やメロディでもダンドゥットゥ(dandut)というのは、日本に該当するジャンルが無い。歌謡曲でもない、民謡でもない。弾んだようなメロディで、腰をくねらせ、上体を揺らせ、腕も適当に振ると云うか廻すと云うか動かしながら歌う。聞く人は、その動きに似たような動きをしながら、一緒に歌う。Goyang-goyang(揺れる、揺らす、くねくねする)この歌は体をくねくね揺らすことがうれしいらしい。歌謡番組でもダンドゥッだけのものが沢山あるし、国民的ダンドゥッ歌手はベテランもいるし若手もいる。イスラム国家でこんな、考え方に依っては、官能的なダンスが許されていると云うのはやはり、イスラム教より古くからの伝統がって、人間本来求めているものだからでしょう。イスラム原理主義者も目を塞ぎながら、指の間から眺め、腰を少しだけ振って、歌を口ずさんでいるに違いない。
セクシーな女性歌手が大勢いてそれらが主体だが、男性歌手もおおい。流石に男性歌手は腰を振らないが、聞く人は体を動かしている。
今は殆どステージで歌わなくなったが、イヌルという女性ダンドゥッ歌手は、フラダンスのような衣装で、腰をけ練らすというより廻しながら膝を折ってしゃがみ込むように動作で体を上下しながら歌う。熱狂的なフアンが多かった。日本でも何回か講演したことがある。ドリルダンスと言われていた。若干の批判は有ったが、公演禁止やボイコット運動などはなかった。現在は、ご主人と一緒に“イヌルフィスタ”という自分の名前のファミリーカラオケ(ブロックMなどにあるカラオケとは別物)を全国チェーンで経営している実業家になっている。
日本人が良く行くカラオケ(日本のファミリーカラオケとは別物)女の子はダンドゥッを歌いたがるし、一緒にゴヤンゴヤンしましょうと客と一緒に腰振りダンスに誘う。日本人の多くは、酔っ払った勢いで、鼻の下を伸ばしながら、ご機嫌で、腰を振っている。体を触れたり、抱いたりするダンスではないが、そこは、それ、抱きついて踊る人がほとんどです。カラオケの女の子のサビースの手段として、恰好な音楽、ダンドゥッです。
誤解の無いように、こういうカラオケは日本人や韓国人だけが行くのではない。外国人はごく少数で、インドネシア人の方が遥かに多く利用している。ただ、日本人はジャカルタのほんの一角にあるブロックMとその界隈などへ集中しているだけで、ジャカルタだけをとっても、その100倍のカラオケはある。そのカラオケで毎夜、ダンドゥッが歌われ、ゴヤンゴヤンしているのです。
今週の拘束時間がやっと終了した。長~~~かった。インドネシアにいる時と日本でも家にいるときの時間は短いが、会社にいる時間は異常に長く感じる。来週五日間の辛抱(10日は休みではない)耐えるしかない。
風俗 ダンドゥッ ダンス
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