南の島の土着民風自由人

自分の生活、計画し実行してきましたが、病気や人間関係など思いがけない障害に遭遇しました。

(^_-)-☆トリムシート

2011-12-16 22:07:52 | 体験

1065 安い車は紐で縛ってある、高い車になるとフックやトリムを使っている。

車のシートカバーやヘッドレストカバーのフック、トリム関連の製品断面はどうしてこんなにデザインが各社違うのでしょうか、ほとんど同じものも勿論あるが、同じものは無い。シートやヘッドレストを作る会社は、それぞれ独自にデザインを考えるのでしょうが、車の外観のデザインと違って、デザイン的に特許や意匠登録には馴染まないし、見えないものだから、機能と安全と安さ第一で考えれば同じで良いじゃないかと思う。何十年もこの種の生産に携わってきて、私がやったことは、PVCを使っていたもの全てをPPに変えたことと、プレスで切り取っていた部分を切り取らないでそのままにしたこと、また、エラストマーと二色成形していたものを、エラスタマーを使わないで、薄くして単色にした。とにかく、日本から輸入している部品の過剰品質部分は、こちらから提案して屑りに削って、サンプルを出して大幅なコストダウンをした。

太田化工の時、日本で初めてPPで提供をした。35年くらい前のことです。

 金型などは殆ど只同然で作ったので、受け取らなかった製品の方が多かった。それでも、二三カ月売れば、金型費用は出た。

 何故、プレスで切り取らなくてもいいかというと、シートにはめ込む場合は、90°に曲げなければならない場合があるので、その曲がる場所を曲げやすいように切り取るのです。ところが、インドネシアの場合は冬が無いから製品が硬くなって曲げにくくなること無い、だから、切り欠きはいらないのです。インドネシアのトヨタ系の車のシートとヘッドレストにはそのPP製品が使われている。何年も品質、納期ともクレーム無しで表彰されていた。もっとも、私は一度も表彰状を受け取ったことは無い。押出の素人で知らん顔の社長さんがそういうときだけ受け取りに行っていた。

http://www.k4.dion.ne.jp/~enplaind/newpage060.html

ススキやホンダの車についてはインドネシアでの量が少ないから、日本やタイから、ずっと輸入していたようです。量が少ないと分かっていたので、私も特に売り込みはしなかった。ここへ来て、それらのシートを作る会社から製造依頼が有って、少量だが引受けて作りだした。しかし、この仕事については、私はノータッチで眺めているだけです。そして、それらは、日本の製品そのままで作っている。樹脂の値段は高いし、検査項目は多いし、収率が悪い。どう見ても、そこまでしなくてもいいじゃないかと思うくらい無駄な部分が多い。こんなのは、使用上無くてもいいでしょ?と聞いても、そういうことは、全く考えていないで、只、図面の通りに作っている。こっちの担当者にも客先の担当者にも云いたいことは沢山あるが、黙っている。

  懲りずに今日もドリアンと昼食、奮発してソプブントゥットゥをつけて約300円でした。

 他人事 無駄 過剰


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