坂の上の雲、第三部を見た。私が二十八の時、全巻一気に読んで大感動し、直後、会社に辞表を出した。という思い出がある。
下調べをしません。私の旅の仕方は全くいい加減と言っていいと思う。だから、他人を誘うことはできない。どういう旅をする予定なのか、分からなくて、他人を誘えない。景色と人との出会いを求めて旅に出るのです。行く場所をどこにするかは、今となっては、殆ど行ったことがあるので、決めるのが大変です。車で行ける範囲は殆ど全て言っているので、二回目以上になります。その目的地で、前に行っていない場所を探します。エアーを使うならまだまだ残っていると思いますが、情報が殆ど無いので、どこか決めかねます。テレビの旅情報番組をたまたま見た時に、そこが、行っていない場所なら、そこにします。
旅先が決まれば、エアーチケットだけ手配します。目的地の空港へ着いたら、タクシーの運転手に、その土地の見どころを聞きます。海でも山でも景色が良いところ、遺跡や伝統的な建物の集落があるか、農作物一大産地や鉱物資源が取れる場所があるか、その近くに宿泊場所があるか、そこら辺に行くには何時間程度かかるか、それと、肝心なことは、タクシーを一日チャーターしていくらくらい掛るか、などを確認します。
それらを聞いて、其の旅の最終日、空港へ戻るまでの行動予定を決めてしまいます。決めてしまえば、後は、気楽なもの、それぞれの目的地を楽しむだけです。
インドネシアのどこの島へ行っても、何百年か前からの伝統的な集落があります。建物はかなりユニークなデザインになっていて、合理的なのか、不合理なのか良く分からない、不思議なデザインが多い。タナロラジャ辺りの屋根がそっくりかえっているようなデザインにはあまりびっくりしない。
ニアスの住宅、これにはびっくりである。こんな頑丈な建物を誰が提案して、材料をどういう方法で集めてきて、どんな方法で組み合わせて家に作り上げたのか、全く、想像が出来ない。無駄が多くて、過剰品質で、近代建築のデザイナーでは全く思い付かない建築部いつだと思う。ニアスの大地震の時もこの家屋群だけはびくともしなかった。そりゃそうでしょう。地面が陥没しない限り、マグニチュード8や9でもびくともしないと思う。
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てなわけで、思いもよらない出会いがある。
その土地の人々との接触が面白い。インドネシア語を普通に喋る変な日本人が突然現れるのですから、そこの、人たちにとっても、興味深々、多くの人々が集まってくる、子供は特に人懐こく付きまとってくる。彼らをからかいながら、こちらがからかわれているかのような錯覚をする。こういう状態は一種の酔いの心地でドラッグ中毒はかくやと思う感覚もする。
MM2100の片隅のベアチュカイ(税務、税関)の建物と隣接するインドネシア料理のフードコート、この反対側の並びにファミリーという自動車修理、点検会社と郵便局がある。
気まま 準備なし 出会い