南の島の土着民風自由人

自分の生活、計画し実行してきましたが、病気や人間関係など思いがけない障害に遭遇しました。

(^_-)-☆粛々と再入場

2010-07-28 22:13:54 | 喜び

1996年荒野の現地に赴任し三カ月後の新築工場に入場して以来14年ぶり、2006年、すごすごと逃げ出して以来4年ぶりの、私にとって記念すべき1日でした。再入場を果たしたのです。正面玄関から堂々と。しかし、出迎えに出てこなかったし、見送りにも来なかった。チェックのメンバーの中に私がいてびっくりしたと思う。葬り去ったはずの私を見て、何を思ったのでしょうか。きょとんとしていて彼からの話はなにもなかった。私からも確認結果を話しただけだった。相変わらずの無愛想な対応姿勢でした。内の社長を怒らせるはずである。

1996年に荒野の建設現場に赴任して以来、約、14年後、2006年8月に逃げ出して4年後、再び入ることはないと思っていた、PT.KITAGAWA跡の工場へ入った。例の責任者は来月初めに帰国してしまうらしいので、いる内に、確認しておきたいことがあったからです。まず、沢山ある鍵の位置確認でした。全部あるはず、と、聞いただけでは駄目である。ひとつひとつ差し込んで確認しなければなりません。差し込んでおいて準備してくれてあれば良いのですが、双方の交渉者は、そこまで気がつかないと思って、その旨、お願いしておいたのですが、それでも、案の定というか、やっぱりというか、やってくれていなかった。鍵はほぼそろっていることを確認できたが。

 もう一つの目的は工場の状態の点検でした。問題が、沢山あることが分かった。一番の問題は床のPVCタイルが無残な状態なのでこのままでは使えない。開業当初、全面をPVCタイル張りにする計画らしかったが、押出はモルタル仕上げに変更してもらったのが良かったと思う。ここからは現在契約で使っている運転手と経理の人からの、云わば内部告発です。二番目は雨漏りというか、完全に空が見える状態になっている部分が何箇所かあり、そこから、雨が吹き込んでくる。あそこも、ここもと教えてくれた。また、鳥も飛び込んできた。三番目は入出荷エリアの下がっている処にちょっとした雨で水が入ってきて、排水口が詰まっているので、溜ってしまう。ひどい時は1mくらいになると言う説明があった。これも、聞かされなければ分からないこと。受電、変電設備、コンプレッサーやクーリングタワーの最終点検は2008年2でした。中には2007年が最終というものもある。たしか、生産が止まったのが、2009年の7月ですから、それから遡っても一年半の間点検修理をしていなかったことになる。解散する会社は、こんなものなのでしょうね。

完全に改修するには多額の金額を要するでしょう。このまま渡されれば、当社としては悩まされるところです。実態を再確認した方が良い。工場のエアコンは使えないとも言っていた。明らかな粗大ゴミも少なからず残されていて、このままでは“発つ鳥跡を濁さず“とは程遠い、濁しっぱなしの惨状である。本社はこの惨状を知らないと思うし、また、内の会社の交渉した人も知らないのではないでしょうか。

 

 それより、こんなに痛んでしまうものかと思うくらい1996年に入ったときの真新しい状況を知っている私にとっては、悲しくなるほど、悲惨な状態になっていた。回りの木は伸び放題、当時のオーナー等が記念植樹をした築山のような庭園も雑草で見る影もない。回りや裏の空き地も背丈以上の草が伸び放題だった。こんな状態で、何も生産しなくなった会社に一年半もいて、会社の解散や身売り交渉をした代表者はさぞかし、孤独で大変だったろうと思う。よく、辛抱したと思う。私が心配しても仕方が無いが、一週間ほどで引き揚げるにしては、会社にある書類や私物の整理が進んでいないように見えるが大丈夫なのでしょうか。

 

帆船の模型は開業の象徴でした。オーナーの号令で、色々なインドネシア製の帆船の模型を探し、そのうちに一艘をオーナー室に飾ったのでした。その時に日本のオーナー室に飾るための豪華帆船の模型も手に入れて、その値段より遥かに高い厳重梱包をして送り出した。その帆船は、今、日本の会長室にあると思う。舳先を会社の正門に向けると運が良いということを、何度も繰り返しておっしゃっていた。この模型は、機会を見つけて、元オーナーの元に届けたいと思うが、チャンスはあるだろうか。

 

事務所の中の様子です。向こう側に日本人の主だった?人たちが机を並べて、事務所を見まわしていた。私は、最初の一か月ほどその並びにいたが、当時の小川常務が来て、すぐに、手前の窓の左脇に仕切りパネルが有るが、その前に移された。間にはインドネシア人スタッフの机。5年ほどその場所にいた。パネルの後ろはコピー機と出入り口です。パワハラしまくられの思い出の場所です。

 

忘れることはできないが、今日で、許すことにした。

 再入城  惨状  手抜き  

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