16歳の娘と、実に2年ぶりの川釣り。北海道日高地方の小さな渓流は、娘と四度目、彼女のお気に入りの川である。ホテルに一泊し、日が高くなってから、のんびり釣る。竿を出すのは娘だけ、とーちゃんはラニヤードを首から下げ、ネットとイソバッカンを持ちながら、後方から助言と撮影のみ。ダイワ製イソバッカンはビニール製のファスナー付バケツのような定番アイテムで、車ではウェーダーやネットを入れるのに使っているのだが、釣った魚の一時保管にも役立つ。小さい魚などネットの網目に刺さる(汗)。4番のタックル、TFOバグ・ロンチャー7f#4-5、UFMカンタータ2150、エアフロWF4F、アクロン・スタンダード7.5f4X、にクリーム色のエルクヘアカディス#14で河口から歩く。
最初のライズは小さなウグイだった。
この川は河口付近から水量は多くはなく、河川改修されていて、とーちゃんとしてもポイントが絞りにくいのが正直なところだ。反面、周囲に木々が少なくキャスティングはしやすい。小さなヤマメが釣れるので、落差工や砂防ダムの魚道が機能して、サクラマスが遡上し、自然繁殖しているのであろう。
少し釣り歩くと、25cmほどのニジマスやオスヤマメが出る。#4だと結構やりとりが楽しい。フライは久しぶりの娘だが、背中のネットで取り込む。バーブレスフックのせいもあるか、小さい魚のバラシが数度。
なお写真の手はすべてとーちゃんである。撮影の間、娘はフライを乾かしたり、次のポイントを狙ったりしている。
繰り返すが私にとって、人工構造物のある河川は、ある意味、攻めるのは難しいと思う。思いもよらない場所でライズがあったり、反面いかにも魚がいそうな場所でフライに出なかったり。玉石が堆積した魚道内などは良さそうなポイントでもあるのだが、読めない流速環境の他に、魚から人影が見えやすい、という面もあるのかも知れない。
この川で初めてかな、アメマスも出た。
河口から5百メートルも遡行すると、大きな砂防ダムに到達。このダムにも魚道があり、さらに上流にも魚はいる。
今日は、ウグイ、ヤマメ、ニジマス、アメマス、四種類の魚の顔を見ることができ、娘も大満足の2時間であった。
釣り終了後、観光土産屋さんの食堂で昼食。通常の塩ラーメンの具の他に、海藻やツブ貝などの具がたくさん、大変美味しかった。