Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

TSUTAYA

2005年05月22日 | old diary
 昨日の夕方、地元の駅にて。スーツの姿のサラリーマンが数名(若手社員が2名、中堅どころが1名、彼らの上司らしき人が1名)が、輪になって立っていた。おや、休日出勤ですか?ご苦労さまです。いやね、僕も仕事帰りなんですよ。お互い大変ですねー。……なんてことを言ったりはもちろんしないけど、なんとなくそんな感じの親近感をもって彼らのことを見ていた。そのときに聞こえてきた会話。

 上司「すっかり遅くなってしまったな。さすがに腹がへったな」
 中堅「結局、昼飯を食ってる時間もなかったですからね」
 上司「1杯やるわけにはいかないが、軽く食べてから会社に戻ろう」
 中堅「(若手社員に)おい、どこか知ってる店はあるか?」
 若手1「えっと、ラーメン屋なら」
 若手2「僕はこの辺は全然…」
 中堅「しょうがないなぁ。(上司に)どうしましょう?」
 上司「まぁ、どこでもいいさ。そうだ、そこのツタヤでいいじゃないか」

 ツタヤ?それって、TSUTAYAのことでしょうか?ツタヤが定食でも始めたのでしょうか?いや、そうか、これはつまり…。なんとなーくオチが見えた気になった僕は、自分のカンが正しいことを確かめるべく、彼らの後をついていった。先頭を歩く上司さん。その後ろを黙ってついていく中堅&若手社員さん達。そのさらに後ろに僕という順番。そして、彼らが入っていったお店はというと…。

 いぇー、ビンゴー!そう、彼らはマツヤ(松や)へと入っていったのでした。ぱちぱちぱち…。

 ここで追跡をやめるのもなんだしと、僕もおつきあい。彼らと席を2つほど離れて座り様子を窺う。彼らは4人とも同じもの(豚めし)を注文し、なにごともなかったように仕事の話をし、豚めしを残さずきれいに食べ終えると、やはり上司を先頭にさっきと同じ順番で店を出ていった。

 いやー誰もツタヤのことには触れないんだねぇ。なんかよくわかんないけど、日本社会のひとつの縮図を見たような気も…。で、こういうくだらないことって案外尾をひくというか、いつか僕もこの上司さんと同じ間違いをしてしまいそうな気がする。そのときはどうか黙ってないで、「ツタヤ?ひょっとして松やのこと?」と優しく言ってくださいね。よろしくお願いします。