幸せであること

　3連休の2日目。いい天気。というわけで、江ノ島方面の道路は渋滞中。だから、こんな日に車で来ちゃ駄目なんだって。今日は風がけっこうあるから、海は肌寒いかもしれないな。

　鎌倉で殺人事件があったことを先月末のニュースで知った。僕は鎌倉の会社で働いているし、それこそ昔から馴染みのある土地だし、今住んでるところから近いこともあって、この物騒な事件にはちょっとびっくりした。一緒に山スキーに行った友達はまさに鎌倉育ちだから、僕以上にこのニュースには驚いたようで、ネットであれこれと検索したらしい。するとなんと、この犯人は友人の中学時代の同級生だったという。そして、犯行が行われたとされる被害者が住んでいたアパートというのが、なんと僕と同じ町内にあることがわかった。

　友人から電話をもらったときは、自分の部屋から歩いてすぐの場所で人が殺されたという事実をうまく想像できず、笑いまじりの小さな興奮の中で、僕は電話を切った。でも、今は痛ましく感じているし、笑ったことを申し訳なく思っている。

　もう5年くらいたつだろうか。かつて勤めていた会社の後輩が殺されたことがあった。僕はその彼のことを少しだけ知っていた。入社前研修のうちの2日間、彼は僕について返品作業の流れを覚えていったから。今ではもう顔もはっきりとは思い出せないけど。

　昨日は高校時代の友人とその彼女が、江ノ島まで遊びにきてくれた。レコードをかけ、ギターを弾き、散歩をして、居酒屋で飲み、部屋に戻って飲み、2人は終電で帰っていった。先頃まで、2人で暮らせる部屋をさがしていたそうなのだけど、ようやくいい物件が見つかったので、今月中には引越しをするとのこと。しばらくは友人がひとりで住み、頃合いを見計らって彼女も引越す予定だという。

　いろんな人生が同時進行ですすんでいく。他人が不幸せだからといって、幸せになっちゃいけないなんてことはない。