Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

Springsteen Night

2005年05月17日 | old diary
 どうにかこうにか無事終わったインストア。寸前まで音が出ないというアクシデント(ハプニングではない)にみんなの焦りと苛々が先走り、バンドの面々は不安&不満気になるし、一時はどうなることやらと思ったけど、スタートの10分前にどうにか音が出て、一同ほっとした。セッティングはさすがに完璧とはいえなかったし、どたばたした中での僕の司会なんてそりゃもうめためただったけど(一番前にいた女の人はクスクスと笑っていた)、ミキサーの人はほんとによくやってくれたし、なによりバンドの歌と演奏が素晴らしかった。通りがかりの人達もたくさん足をとめて、ジャジーなライヴ・サウンドに聴き入り、来日公演のチラシを持ち帰ってくれた。最初は本気でまずいと思ったけど、歌い終えてステージをおりてきたヴォーカルのシーラが「みんな一緒に歌ってくれるのよ!」とすごく喜んでいるのを見て、ほっと胸をなでおろしたのでした。

 これから仙台→大阪→東京→千葉→横浜と公演がつづく。どうか実りあるツアーになってくれることを願っている。

 バンドはそのままラジオの収録に向かい、僕らは僕らでとことこと新橋まで歩き、ニュー新橋ビルの地下にある居酒屋へ。ここは飲み屋さんとゲーセンが混在したちょっと変わった場所。酔っぱらって、ひと勝負してから帰るのかな?理にかなっているような気は、なんとなくする。ニューニコニコという妙にフレンドリーな名前の店に入り、ビールで乾杯。「インストア、よかったね」、「ライヴが楽しみだね」などとひとまずはお互いの労をねぎらい、あれこれと話をする。

 ほどよくアルコールがまわり、僕の以外の面々がホッピーを飲みはじめた頃を見計らって(というわけじゃないんだろうけど)、話題はスプリングスティーンのことへ。「あれ、初来日行ってないの?俺、全部行ったよ」なんて大変羨ましいこと言われたり。すると別の友人は「あ、そうそう忘れてた」と1981年LA公演のブートCDRをくれたりする。70年代スプリングスティーンを特集した3年前の『beatleg』も一緒に手渡され(こちらはレンタル)「なにか欲しい音源があったら言ってよ」とのありがたいお言葉。ページをぱらぱらとめくり、70年代のあまりにかっこいい写真を眺めて、すっかりニューニコニコが似合うふやけ顔になった僕は、「よし!帰ったらスプリングスティーンを聴くぞ!」と無意味な興奮に包まれたのだった。

 というわけで、結局は昨日もスプリングスティーンな夜でありました。なにがあったって、スプリングスティーンが勝っちゃうのだ。