Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

シム・レッドモンド・バンド

2005年05月31日 | old diary
 仕事のからみで連日のライヴ(というかCD売り)。そろそろ疲れてきてて、「あーまだ火曜日かよぉ」となんとなく思ってみたりも。でも、昨日のライヴはそんな疲れを忘れさせてくれるような、優しい空気に満ちたものだった。このバンドがとりたててすごい音楽をやっているとは思わないのだけど、演奏を通して彼らの飾らない人柄や日常はしっかりと伝わってくる。そのことが僕を安心させる。きれいなメロディにのせて、美しいハーモニーが聞こえてくると、素直に「いい曲だな」と思える。

 ミュージシャンとリスナーの目線が同じ高さにあること。僕らは見上げることなく、流れてくる音に身をゆだねることができる。彼らの音楽は、店の片隅や、自宅の居間や、浜辺や芝生の上に座りこんで聴くのがもっともふさわしい。この感覚は、僕がウッドストック系のなごんだ音を好んで聴くのと、深い部分でつながっていると思う。

 昨日僕が感じた気安さは、日常の中にありそうで、実はなかなか見つけられないものだ。でも、僕らはそれを心のどこかで求めている。だから、彼らのCDは売れるし、ライヴにも人が集まってくるのだろう。

 ライヴが終わると、たくさんの人がCDを買って帰る。一番新しいのはどれですか?お薦めはありますか?などなど。音楽がしっかりと心に届いたんだなぁと思える瞬間だ。こうした瞬間を積み重ねることで、音楽は広がっていく。それは時代がどんなにすすんでも変わらないと思う。