Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

ロック・オデッセイ

2004年07月25日 | old diary
 一夜明けて、心にぽっかりと穴が空いたような、そこを優しい風が吹き抜けていくような…。あまりに感慨深いThe Whoの初来日公演だった。今日、ピートとロジャーは大阪へ。僕は江ノ島に残ってライヴ・レポを書くつもり。嗚呼、おおさか…。

 ここではThe Who以外のアクトについて少し。

 僕のロック・オデッセイはラヴ・サイケデリコが演奏する“Like a Rolling Stone”からはじまった。スタンド席でビールを片手に夏の風に吹かれながら聴く“Like a Rolling Stone”は気持ちよかった。それからアリーナへ移動。デリコは最後にニール・ヤングの“Rockin' in the Free World”をやっていた。

 ジョシュ・トッドとミッシェル・ブランチのとき、僕らは会場の外でランチ。

 14時、ポール・ウェラーを観る。数えて3度目のウェラーだが、すごくかっこよかった。ウェラーは、オールドなエピフォン・カジノを弾いていた。確か1985年のライヴ・エイドでもこのギターを弾いていたと思う。同じように暑い夏の陽射しが照りつける昼下がりだった。選曲も良くて、ジャム時代からスタカン、そしてソロ時代とまんべんなく披露。怒りをうちに秘めた姿が美しく、The Whoのスピリットが受け継がれているのを感じ、このままつづけてThe Whoを観れたらいいのになぁと思った。

 ウェラーがあんまりかっこよかったものだから、つい炎天下で全力投球してしまい、終わったときにはなんだかぐたーっとなる。よって次の稲葉くんは外で休憩。なるべく音が聴こえない日陰をさがしてThe Whoに備える。

 The Whoはもちろん凄かった。詳細はレポにて。

 終演後、なんとも言葉にならない気持ちで、The Whoの余韻に浸る。このまま帰ろうかとも思ったが、やっぱりエアロを観ることに。数えて3度目のエアロスミス。スティーヴンのヴォーカルはほんとに驚異的だ。ハートがしっかりと伝わってくる。衰えを知らないシャウト。あれで56歳だという。ピートとほとんど変わらない。ジョーがMCでThe Whoに対するリスペクトを口にした。「今日、The Whoと同じステージに立てて光栄だ。俺はずっとThe Whoのビッグなファンでね。夢が叶った気分だよ」。そして彼はライヴの最後にも同じようなことをマイクに向かってしゃべった。54歳のジョーが59歳のピートに会えたことを少年のように喜んでいる。なんとか敬意を伝えようとしている。ロックン・ロールは美しいものだなと思う。