スクーター

　今日から7月。あー、１年が半分終わっちゃったよ。

　僕のスクーターはボロい。もし乗っているときに「おい、そこのポンコツ」という声が聞こえたら、思わずブレーキをかけてしまうだろう。

　まず、シートにはゴミ袋がかぶせてある。これはシートの皮が老朽化したため。最初は破けた部分を順次ガム・テープで補強していたのだけど、気がついたら全面ガムテープ状態になっていた。ここまでくると、中のスポンジがしっかりと水を吸っているので、座っていると水がしみ出してきてケツが濡れる。ゴミ袋はそのための措置というわけだが、これがかなりみっともない。特にガソリンを入れるときが恥ずかしいんだよね。

　タイヤはひび割れしており、しばらく乗ると勝手に空気が抜けていく。給油のたびに空気を入れてもらうのだけど、スタンドの店員には「早く換えた方がいいですよ」と必ず言われる。危険なのだそうだ。そりゃそうだ。

　ライトのまわり（枠というのかな）も割れている。これは雨上がりの道でスリップしたときに僕がぶつけたもの。丸いライトはスクーターの顔なので、言ってみれば、これは顔に大きな傷を負っているようなもの。可哀想に。

　バック・ミラーは左右違うのがついている。理由は忘れたが、ある日片方のミラーが割れてしまった。そのことを友人に話すと、そいつが駅前にあったスクーターからひとつ失敬してきてくれた。「右でよかったんだっけ？」と言うので、僕はこくりと頷き、今も大事に使っている。右が四角で、左が丸。わかりやすい。

　全体を見ても、あちこちに擦り傷があったり、おかしなものが付着していたり…。そういえば、つい最近まで後ろのランプがつかなかったんだけど、これはさすがに危険なので直した。

　しかし、いつからこんなボロになっちゃったんだろ？そろそろ新しいのが欲しいなぁ、と思わないでもない。