EMIRIO☆REPORT~雑貨ちょび読書たま~

☆日常生活を不定期レポするホニャララブログ☆

八甲田山死の彷徨

2009-07-23 | report

昨日の日食、すごかったですねぇ。大分市は部分日食で、天気も曇り空でしたけど、水たまりにうつった日食を思いがけず満喫することができました♪

さて。今晩の「クローズアップ現代」のテーマは先日起こった北海道の登山遭難事故でした。生還者の話はとてもリアルで生々しく、山の恐ろしさを思いました。亡くなった皆さまのご冥福を心よりお祈り申し上げます・・・。

夕飯を作りながら、ちょこちょこっと聞いていたのですが、このテレビを見ながら思い出したのは新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」。日本軍が日露戦争に備えて真冬の八甲田山をAチーム、Bチームと別れて雪中行軍したという実話をもとにした小説です(小説なのでフィクションや脚色もあると思われます)。内容は壮絶。文章から伝わってくる寒さの狂気、冬山の恐ろしさといったら。

少し話がそれますが、これは短大時代に経営学の先生がテキストとして使ったものです。これが経営学??と思いますが、その理由はずばりリーダーシップにありました。Aチームは全員生還、Bチームはほぼ全滅するのであります。的確な判断と絶対的な統率力の責任者Aと、同行するやりたい放題(としか思えない)上官に逆らえず、行軍が錯綜してしまった(平民出身がコンプレックスの)責任者B。同じくらい有能な指揮官なのに、結果の違いは残酷なものでした。

つまり、経営学のS先生は、社会に出て働くということは真冬の八甲田山を雪中行軍するようなもので(ええっ!?)、上司の判断・決断次第で生きも死にもする・・・と言いたかったのでしょう(かぁ!?)。

こちらは映画もございまして、Aチームの責任者が高倉健さん、Bチームの責任者が北大路欣也さん、Bチームの上官が三國連太郎さん・・・という超豪華なキャスティングです。映画も原作以上に超壮絶、です。

もちろん、それでも山は楽しいものであります。夏の登山は爽快です。今年、夏山登山できればナ・・・と秘かに思うえみりおです。