EMIRIO☆REPORT~雑貨ちょび読書たま~

☆日常生活を不定期レポするホニャララブログ☆

綿の国星

2009-07-20 | 読書小屋
     
     「綿の国星」 大島弓子著 白泉社刊

ある日、寒さに震えていた捨て猫は、心優しき時夫に拾われ、須和野家の一員となる。チビと名づけられたチビ猫、いつかは人間になれると信じて疑わない。ところが、幻の銀猫・ラフィエルが現れて、猫は猫のまま綿の国へ旅立っていくと聞かされる。そこには美しい猫のお姫様がいて、チビ猫はきっとそのお姫様のようにきれいになれるだろうーと。現実と夢が不思議に交錯する、大島弓子のミステリアスなファンタジックワールド! 
【1巻解説より】

以前少し書きましたが、10年前はほとんど理解できなかった大島ワールド。少女まんがとしてハマるというにはあまりにエキセントリックというか、哲学的というか、自分が子どもだったというか☆この「綿の国星(わたのくにほし)」も数年前に図書館で見かけて巻頭ページをパラパラとめくった時点では「う~ん・・・独特な世界や・・・」程度しか思わなかったのですが、いやはや、なんともねぇ!

子猫の視点で人間や猫社会を見つめるファンタジーかつ社会派的な作品。ここまで猫の気持ちを解釈できる大島さんにただただ感心するばかりです。ただし、この世界に全ての読者が満喫できるというわけではありません。私だって10年以上かかりました。しかもその間「グーグーだって猫である」(これは「我が輩は猫である」をなぞったタイトル?)を読んだり、大島ワールドを継ぐ者と感じさせる榛野なな恵の「papa told me」というマンガに出会ったり、猫を拾ったりしたこと(!!)などが大きかったかも知れません。

そうそう。脱線しますが、「papa told me」の主人公・ちせちゃんは、「綿の国星」のチビ猫、お父さんは時夫くん、「アリスカフェ」の双子のお姉さんはモルドとグリンだったんだ!と納得したことです。もちろん、「papa told me」はそれとして単独のステキな作品ですけれどネ♪「綿の国星」を読む前にこちらをちらりと読んでおくと大島ワールドに入りやすいかもしれません(マンガを読まない人、さっぱりわからない内容でごめんなさいです)。ちなみに写真は白泉社文庫版です。某古書店で破格の値段でゲットしました。

     
     ▲で、我が家の「チビ猫」とらっぱち(すでにデカ猫)。
ソファの端っこで眠っていたら大きなあんよが降ってきた!床にぐーすか眠るオットの足の襲撃です。

     
     ▲オロオロ、オロオロ・・・。
とらっぱちのご主人様はやっぱりオットなのでしょーか。私の時と態度がちがーう!!だけどそんなことないさ、チビ猫は家族を平等に好きじゃん!と自分に言い聞かせる私です。・・・チビ猫は時夫のことは「別格に」好きかも知れないけどね・・・。