おれおれ日記

平成の快楽主義者な管理者による酒の話、現代美術の話、音楽の話、世間話をただただ垂れ流す日記。

女は怖いパートⅡ

2007-02-27 12:55:24 | Weblog
昨日も恐怖を味わった。
つげ義春「別離」が頭のなかをよぎり、気持ち悪くなった。男は弱い。自殺未遂したつげの気持ちはよーーーーーーくわかる。特に、あの肉感レベルの嫌悪感。

幸せになるなら、まじめーな娘と一緒になったほうがいいのかな。すごくつまらないだろうけど。

あ、でも…これは自己肯定なのか?例えば男の浮気と女の浮気はどうちがうんだ?
今のところわからん。考えてもわからんかも知れない。

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友人は、本を読み始めて最初の段階で面白くないと、すぐ次の本に移るらしい。
理由は時間がもったいないから。
この考えはすごくよくわかる。時間は有限。その間に読める本も有限。だったら、身になる本を読みたいもの。
だけど、俺はこれがなかなかできない。
今も、中井英夫「虚無への供物」を一ヵ月近くこねくり回している。もうそろそろ読み終わりそうだけど。
こういう場合、読み終えても結局徒労感のみが残る場合というのも多い。
一方、「最後まで読みつづけてよかったーーーーーーーー」的な感想を持つことも少なくないので、なんだかんだいって読みつづけてしまう。
大江健三郎「同時代ゲーム」なんかは、もう内容がぐちょぐちょで時系列もめちゃくちゃでよくわからなくて苦労したのだが、最後の5ページぐらいで一気に内容が集約され、「同時代ゲーム」というタイトルの意味、なぜ時系列がめちゃくちゃなのか…そういった答えがクライマックスで判明する、という内容だったので、
「ああ、宇宙が閉じた…」
読み終わってこう感じた。
途中で何度読むのをやめようと思ったことか。でも、本当によかった、最後まで読んで。

一方、同著者の「新しい人よ目覚めよ」は最後まで読んでもまったく意味がわからなかったことを覚えている。「虚無への供物」はこの先どうなっていくのか(まあ、でもまあまあおもしろいことは確か。「ドグラマグラ」などと並べて「近代奇書の一つ」と言われるが、今までのところ「ドグラマグラ」級の変態さは見受けられない)…。

2 コメント

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俺は (hira)
2007-02-28 00:55:26
案外大江健三郎はきつい。むしろ「新しい人よ・・」は読みやすかった。何というか、文体が骨っぽくて読んでて非常に疲れるし、基本的に時系列を無視しているので読んでて整理出来ない状況に陥り、そのまま放置、というパターンが多い。その対極が春樹なり、ブローティガンなりという感じ。
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おまえさんが読んでるものが (gennai)
2007-02-28 08:27:59
結構失敗系が多いかな、とは思う。
でもまあ文体は仕方がないね。大江は悪文で有名だし。
俺はちっとも悪文だとは思わないがねえ。むしろ英語っぽい秩序を感じる。
まあ、ここらへんは好みでしょう。俺も文章とかセリフが吐きそうなほど嫌いで読むのを止めたものって結構あるし(バトルロワイヤルなど)。
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