翻訳者魂

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精子提供を断られた

2006-01-23 00:04:03 | 社会
ニュージーランドは、慢性的な精子提供者不足に悩んでいる。精子の提供を受けるのに2年かかる場合もある。

ウェリントンに住むある男性が、クリニックに精子の提供を申し出た。しかし、彼の善意は無視された。彼がゲイだったからだ。

ニュージーランドではゲイは精子を提供できない。ゲイは感染症の源になるケースが多いと考えられているからだ。

ただし、提供される側がゲイの精子を差別しない場合は、この限りではない。

クライストチャーチに住むヨランダさんとローズマリーさんには5人の子供がいるが、精子はすべて友人のゲイのものだ。

「ゲイが精子提供できないなんておかしいわ。誰でもHIVに感染する可能性はあるの。ゲイが危険なセックスをして、ストレートが安全なセックスをするだなんて無知も甚だしいわね。」

弁護士のトニー・エリスは、ゲイの精子提供の禁止は、不合理だと言う。「ゲイが危険なセックスをする、というのは間違った考えだ。」

感染症の専門家ティム・ブラックモアは、この政策は1980年から1996年までに、6ヶ月以上英国に住んだ人は、クロイツフェルト・ヤコブ病感染のリスクを避けるため、献血はできない、という政策と同じだと言う。

「同性愛者を嫌悪しているのではありません。リスク管理なのです。ゲイはHIVに感染するリスクが高いグループに属しているのです。ゲイが精子を提供すれば、女性とその子供に感染するリスクが高まるのです。」

「しかし、HIVの感染パターンは変化しています。ゲイの精子提供禁止を見直す時期に来ているのかもしれません。ゲイの男性であっても、1人のパートナーとだけつきあっているのであれば、複数の異性と交渉する男性よりも感染の危険は少ないでしょう。」

ブログつながり:

精子ドナー

精子バンク

ヤコブ病

参照:

Gay men 'not fit to be donors'

コンドームの販売および装着についての注意


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