翻訳者魂

人間は関係を持ちたい。人間は知られたい。人間は参加したい。人間は貢献したい。人間は自分に価値があると思いたい。

女主人への助言

2005-09-18 00:03:59 | 女主人と召使い
家にはお客様が頻繁に尋ねてきます。女主人は礼に則ってお客様をもてなさなければならないので、召使いの助けが不可欠です。

大切なお客様のご訪問が多い家には召使いが必要です。召使いの数は、その家の社会的な役割りや、地位によって異なります。召使いには、来客前に、召使いが行わなければならない仕事を正確に伝えておく必要があります。召使いが、だらしなく、汚らしく、躾けられていない場合、お客様は、それをそのまま女主人のマナーの反映、と考えます。

普通、召使いを雇う場合は紹介所を経由します。紹介所は、いろいろなタイプの召使いを用意しています。いくらかの幸運があれば、自分にぴったりの召使いを見つけられるでしょう。

お知り合いが、女中や執事を紹介してくれるということもあります。この手段はひじょうに優れています。なぜなら、召使いと女主人との間に友好的な空気が最初から流れるからです。

しかし、紹介所経由であっても、お知り合いからの推薦であっても、大切なのは、召使いに何を求めているかをはっきりさせることです。召使いが自分の職務をこなせるという確信が得られない場合は、その召使いは雇わないほうが賢明です。召使いの交換には、お金もずいぶんかかるし、腹立たしいやりとりも発生します。

召使いにとって、新しい家に入っての最初の数日間は困難だらけです。その間、女主人はひたすら我慢してください。召使いが不安をとりのぞけるように、努力してください。召使いに、命令口調はご法度です。頼むように話をしてください。召使いがしでかす馬鹿な間違いは、その家の慣習に不慣れなせいだと大目に見る必要があります。

3週間もたてば、そろそろ、女主人も、召使いがきちんと仕事をしているかどうかを判断してもよくなります。でも、女主人も召使いもどちらも人間です。間違いを犯します。召使いが不注意から大失策をやり、叱責が必要な場合でも、大きな声でがみがみ言うのは礼儀に反します。育ちの良い女性なら、召使いとの関係も、他の人との関係と同じに、丁寧と親切が求められることを知っているはずです。心地よく幸せにすごすには、家でも職場でも、「お願いします」と「ありがとう」という言葉を省くことはできないのです。

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