翻訳者魂

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子育てに最も必要なのはセックス

2005-02-21 10:55:55 | 脳内ホルモン
生物学的恋愛は、肉欲、ロマンチック・ラブ、愛着の3段階からなる。動物は、肉欲ステージで、異性を求め、ロマンチック・ラブ・ステージで、多数の異性の中から一固体に絞り、愛着ステージで、その異性に愛着を持つようになる。父と母の愛着ステージは、子供を育て上げるために十分な長さが必要だ。

現代の人間社会でもっとも必要なのは愛着ステージではないだろうか。愛着を継続させると考えられているバソプレシンとオキシトシンというホルモンは、セックス中に分泌される。セックス後の数日間、両性ともにお互いに優しくなるのはこのホルモンの働きによる。しかし、日本には、夫婦がゆっくりセックスをする時間もスペースも足りない。

セックスレスが増えている。子育てに協力しあえない夫婦が増えている。愛情が十分注がれていない子供が増えている。幼児虐待が増えるのは必然なのかもしれない。

参考: Chemistry lessons


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5 コメント

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ホルモンの出る他の場面は? (eirakusan)
2005-02-21 12:40:41
セックスレス、どの家庭でも「深刻」な課題だと思います。ニューヨークの大停電のときはずいぶん愉しめた人が増えたと聞いていますが、そういうわけにも行かないし。



日常性を打破するものが何もないのもセックスレスの大きな原因かもしれません。もっと本格的なアウトドアしてみるのもいいような気がする。



ホルモンが出てくれるほかの場面というのはないでしょうか?



たとえば、快感物質なら長時間のジョギングでも出るのでしたよね。



とにかく、この記事は非常に大きな問題を提起しています。
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ホルモンが恋愛を支配 (einichi)
2005-02-21 13:15:02
恋愛の初期段階、つまり片思い段階では、ノルエピネフリンとドーパミンのレベルが尋常では考えられないほど上昇します。



ノルエピフネリンは恐怖に遭遇したときに放出されるホルモンであり、ドーパミンは快楽を増幅するホルモンです



片思いのときは、このホルモンの不均衡のため、悲しんだり、喜んだり、怒ったりで、寝る事も食べることもできなくなります。これをフランス語ではcoup de foudre、英語でlightning bolt、日本語で恋の病というそうです。



ところで、このドーパミンは、覚せい剤と構造がひじょうによく似ているそうです。そのためでしょうか、片思い中の人はなんだかいつもとてもハイですね。

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ジョギング中にでるもの (einichi)
2005-02-22 12:44:25
ジョギング中に分泌されるのはオピオイドです。これは、戦うことも逃げることもできないストレスにある生物に最後の救いをもたらすものです。精神活動は麻痺し、感情は鈍化します。オピオイドは自動車やバイクでの暴走時にも分泌されます。



ドーパミンは覚せい剤に構造が似ていると書きましたが、オピオイドの構造はアヘンなどの麻薬に酷似しています。
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すくむときに出るんですね (eirakusan)
2005-02-22 13:21:43
肉食動物に襲われつつある動物はよくすくんでしまうと言われてますね。これでしょうか?神が与えたものとしか思えませんね。



暴走時にはなぜ分泌されるのだろう。開きなおっているということでしょうか?



すぐに説明してくださりありがとうございます。
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スピードですくむ (einichi)
2005-02-25 01:29:14
すくむときに出るというのが正しそうですね。

わたしはジェットコースターでもオピオイドが分泌されると思います。
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