翻訳者魂

人間は関係を持ちたい。人間は知られたい。人間は参加したい。人間は貢献したい。人間は自分に価値があると思いたい。

著作権について

2007-12-17 13:51:38 | インターネット
ある人や人々が作りだした作品には著作権が与えられる。詩や小説にも著作権はあるし、ここで翻訳しているニュースの元記事にも著作権はある。事実だけをのべた箇所に著作権はないという見解もあるけれども、その記事を構成する文章の組み合わせにも著作権があるという考え方もある。

産業革命前だったか、宗教改革前だったか、ルネッサンス前だったか、定かではないけれど、ヨーロッパにおいては、著作物やアイディアは、人類共通の財産と考えられ、その所有者は神のみととらえられていたこともあるそうだ。一人が作り出したアイディアをみんなで共有し、発展させ、社会全体を文化的に、経済的に豊かにするために人々に還元していたのだろう。

現在は詩や小説や音楽や物理や化学や、そんなものを権利で縛り、それを作り出した人や団体やその子孫だけを経済的に潤しているが、それはとても僕にとっては不便。そういったものを引用したい欲求が抑えられない。

デジタル機器とインターネットが発達し、デジタルものは完璧にコピーできる世の中だ。著作権でがんじがらめにしても、流通は抑えられない。どうだろう、もう新聞社なんかは記事の著作権を放棄してくれないだろうか。

と思って、新聞協会の著作権に関する意見というのを読んだ。その中に、新聞社の使命とは、ニュースを社会全体のものとし、意見を自由にいうための広場をつくることだ、という記述があった。それなら、ニュースに著作権はいらない。そうすれば、もっともっとブログなどで意見を活発に言えるようになり、新聞協会の言う広場が実現する。ぜひ、ぼくらにニュースを自由に引用できる権利をください。お願いします。


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2 コメント

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まったくそのとおり (linguee)
2007-12-17 15:13:00
日本の土地と同じですね。もともとみんなのものだったのにいつのまにか地主がいっぱいいる。しかも農地という本来の目的に使っていないことが多い。著作もそうで、これはもっとオープンソースで行くべきだと思います。
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囲っちゃだめ (einichi)
2007-12-17 18:13:10
みんなの財産を囲っちゃちゃあだめですね。それなら公園にしなくちゃ。
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