自殺しそうな人の見分け方 : 世界保健機関の報告

Suicide Prevention :Emerging from Darkness

自殺の危機にある人

* 地位、仕事、収入を失った人

* 移民、不作、経済危機、自然災害などで困窮状態に突然陥った人

* 自信、自尊心、信仰を失った人

* 誰にも助けてもらえないと感じている人。無力感におそわれている人

* 「天国にいる家族や友だちに会いたい」と繰り返す人

* 宗教活動に過度に没頭している人

* 以前は楽しんでいた趣味やセックスへの興味を失っている人

* 自殺を試みた経験のある人

* 「退屈」、「やることがない」と言う人

* 最近、身近な人が亡くなった人。身近な人と別れた人

* 仕事を失い、再就職できない人（特に若者）

* 家庭内暴力の被害者（特に女性）

* 絶え間なく家族と争っている人

* 最近、退院した人。特に、精神的な病や、回復不能な病の患者

* 家族の支えや経済的な支えなしに、孤独に自宅で末期的な病と戦っている人

* お金を稼げと家族から強いプレッシャーをかけられている人


自殺をしようとしている人の行動

* 悲しんでいる

* 涙を流している

* 不安そうで落ち着きが無い

* 気分が変わりやすい（とても幸せそうだったのが急にとても悲しそうになる）

* 過度に喫煙する。または過度に飲酒する

* 睡眠障害が続く

* 錯乱する。怒りっぽい

* 不潔になる。着る物に興味を示さなくなる。食べ物に興味を示さなくなる。寝ることに興味を示さなくなる。

* 自殺をほのめかす（「今日でお別れだね」、「すべてを終わりにするよ」などと言う）

* 自分でものごとを決定できなくなる

* 食事を摂らなくなる

* 自分を傷つける

* 過度に宗教に没頭する

* 過度に無神論者になる

自殺の誘惑に駆られやすい人は、生きるということへの興味が少なく、「生きることと生きないこと」の間で揺れている。

上記の状態にある人や、上記の行動をとる人を見つけた場合は、助けの手を差し伸べよう。あなたの介入が、人の命を自殺から救うことができるのだ。


インドからの報告

人口2000人のある村で6ヶ月の間に、多くの住民が自殺を試み、男性24人、女性8人が死んだ。地元の教師が自殺の原因を調査したところ、自殺原因の60%は借金だった。25%は、アルコールが原因、10%は、精神的な病が原因。5%は原因不明だった。