翻訳者魂

人間は関係を持ちたい。人間は知られたい。人間は参加したい。人間は貢献したい。人間は自分に価値があると思いたい。

精神は17インチの画面にはおさまらない

2007-12-31 05:12:29 | Weblog
あるものを考えるときはもちろん脳がそのはじめになる。かつては、その考えをまとめるときに紙を使っていた。考えのもとになるものを丸で囲みそこから矢印でいろいろな方向に可能性を広げる。その間にいろいろな記号を書いたり、絵を付け加えたりもできる。そうやって広がった可能性から、さらに新しい展開が生まれる。

紙を部屋中に広げ、資料をばらまきば、さらに精神が広がる。ぼくの精神は17インチの画面にはおさまらない。

ところが今は、考えをまとめるのに直接キーボードに向かう。考えを簡単に表現できるようになったのはいい。しかし、思考が単純化され、可能性や許容が失われ、一方方向に直線的に流れやすくなった。

2008年は、地球にも日本にも自分にも、今までよりももっと大きな問題が迫ってくるに違いない。一方的な考えだけでは対応できないだろうし、周囲との軋轢も増す。自分自身の五感でものを感じ、自分自身の可能性を広げなければ、厳しい周辺情勢に対応できなくなる。

外に出て、できるだけ紙でものを考える。デジタル的でないものにシフトしていかなければ、ぼくはもうつぶれてしまう。