翻訳者魂

人間は関係を持ちたい。人間は知られたい。人間は参加したい。人間は貢献したい。人間は自分に価値があると思いたい。

最初の競馬

2005-11-20 14:26:50 | 社会
18歳、北海道で浪人生活を送っていたときに、一緒に暮らしていた仲間3人と札幌競馬場に出かけた。一番人気の馬券を買ったように記憶している。

その馬は、ゲートが開くとすぐに他の馬を引き離した。速い。速すぎる。第一コーナーを曲がりきることができなかった。

柵を飛び越え、消えた。

法律は、18歳の学生が競馬場に入ることを認めていなかった。ぼくたちは、警備員に捕まった。1人の友人が「ぼくだけが予備校生で、この人たちは働いています。」と仲間をかばった。その友人だけが、事務所に連れていかれた。ひどく説教されたと、自慢していた。

その友だちとは、上京してからほとんど会うことはなかった。高田馬場に事務所を借り、順調に事業を進めているものとずっと思っていた。

一昨日、一緒に競馬に行った別の友人が旭川から上京。埼玉スタジアムのそばにある墓に行った。お前、まだ45じゃないか。

薪ストーブ

2005-11-20 09:55:36 | 社会
東京はここ数日とても寒い。そろそろストーブを出さなきゃ。

子供の頃、ぼくの家のそばでは、馬が白い息をもうもうと吐き出し、首を上下させ、ソリを引いていた。大人たちももうもうと息を吐き出し働いていた。

教室の後ろには薪ストーブがあった。子供たちは、蒸発皿にビンを入れて牛乳を温めた。ストーブ係が、放課後、燃えかすを校舎の裏に捨てにいく。小学校、中学校、高校までずっと薪ストーブ。ストーブにあたっている顔がチリチリと焼ける。そんな皮膚の感覚が残っている。

今年は灯油が高い。薪ストーブが欲しい。