自信と謙虚さということは相矛盾するものではなく、むしろ批判的精神という同一の根源から生じてくるものであるといえましょう。権威に対する盲信を捨てて自信を持つということは、自己の能力に対する自信を持つということであるよりも、むしろいかなる人間も絶対の真理を把握しているとは限らないということについての反省であるといえましょう。そしてこの反省は謙虚さに通ずるものなのです。
岩崎武雄 『正しく考えるために』
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