英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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本音と建前

2020年06月18日 | 2020年大学入試制度改革
来年1月16日・17日に実施予定だった大学入学共通テストが、予定通り実施されることが決定されました。振り返ってみると、今年度の高校3年生は大学入試制度改革に始まり、新型コロナウイルス禍の休校による9月入学実施の可能性まで話が及ぶなど振り回された挙句、結局は、予定通りの実施に落ちつきました。

私個人的な見解は、学校が休校になろうが、予定通りの実施を支持します。高校の授業を決められた時間だけ受ければ大学に受かるのでしょうか。それだったら、極論すれば、すべての人が東大に受からないといけませんね(笑)。規定された通りに学校の授業を受けてから大学受験があるべきだというのは、公平性を担保するという“建前”に過ぎません。

義務教育の中学ならまだしも、義務教育ではない高校なら休校があろうがなかろうが、大学受験を目指す高校生なら、勉強は自分でしているはずです。偏差値75の超進学校の生徒と偏差値40前後の高校生が同じだけ授業を受けたからって、同じ土俵で戦えるのでしょうか。では、大検の受験生は?高校に行かないという選択をしたのは自分とは言え、高校の授業は受けておらず、自分の責任で大学を目指しているわけです。浪人生は高校の授業を終えた後、更に予備校などで勉強を積み上げているわけです。そもそも皆が公平になるわけもないのです。これが“本音”だと思います。

ただ、日本社会は本音と建前で成り立ってますから、一応は建前を整えておかなければいけないのでしょう。だからこそ、大人たちが時間をかけて話し合い、折り合いをつけるために時間がかかってしまったに違いありません。

本音をとるか、建前を優先するか。はっきり言って、受験生にとってはどちらでもいいこと。肝要なのは、受験生が振り回されないよう、早期に日程を固めて、大学受験へのロードマップを描けるようにしてあげることです。

1992年度 早稲田大学 入学試験


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