英語道(トラスト英語学院のブログ)

長野県伊那市の英語塾「トラスト英語学院」の塾長ブログです(^^)/
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言い訳まみれの自分に気づかされた時

2018年11月10日 | 閑話
高3の頃、今と変わらず現代文の勉強法には困っている受験生が多い中、『田村の現代文講義』という画期的な問題集兼参考書が代ゼミライブラリーから出版され、ベストセラーとなりました。著者は代々木ゼミナールで早大現代文などを担当していた田村秀行先生。地方に住む早大志望者にとっても絶対やらなければならない問題集でした。
ご多聞に漏れず購入しましたが、当時は買っただけで満足してしまう性分。しかも、今では当たり前ですが当時としては画期的な、問題編よりも解答解説編の方が数倍に厚く、読むのが面倒だったというとんでもない言い訳で自分を納得させ、結局、8講義分のうち一つもやらずに浪人してしまいました。当然の結果です。

浪人は代ゼミの代々木本校で早慶上智を目指すLE科に所属しましたので、毎週田村先生の講義を生で聞くことが出来ましたが、こちらも自ずと足が遠のくことになり、結局、現代文は満足な勉強をしないまま過ごしていました。

そんな時、11月の代ゼミの早大模試の国語で、長野の地元で浪人していた親友が成績優秀者で名前が載っているのを発見し、衝撃を受けました。慌てて電話をして話を聞くと、「『田村の現代文講義』をやっただけだよ」と言われました。彼の第一志望は国際基督教大学(ICU)。早稲田は第一志望ではありません。しかも、地元で浪人していて、都心ほどは受験勉強の環境に恵まれているわけでもありません。そんな彼に、私が本命としていた早稲田大学の対応模試で一泡吹かされたのです。

この時ほど、言い訳まみれのやらなかった自分に気づかされた瞬間はありません。その夜、慌てて『田村の現代文講義』に取り組み、二日かけて終わらせました。一年以上もの間やらなかった問題集を、その気になればたった二日で終わらせることが出来るのに、どれだけ時間を無駄にしていたのでしょう。とんでもない阿呆だったですね、私は(苦笑)。その後は、田村先生の「早大現代文」の授業を受講し、早稲田合格のために多くのものを得ることが出来ました。現代文の点数は安定し、得点源になったのは言うまでもありません。

田村先生の「早大現代文」を受講する私(右)です
人間なんて、なんだってやれば出来るんです。ただ、嫌なことから逃げたいがために現実から目を背けているだけなんです。何かをきっかけに向き合った時、新たな自分と新しい世界を発見できるはずです。だからこそ、それに気づかせてくれる友人やライバルが必要なのかも知れません。

ちなみに、上述の親友はICUに合格し、その後は学者の道を歩み、現在は我が母校・早稲田大学で准教授となっております。


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