OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

ハリガネムシ

2006年11月28日 | その他いろいろ
ハリガネムシを知っていますか?

最初にこの虫を知ったのは4~5年前、長男がキャンプ場からペットボトルに入れて持ち帰った。
「ホントに虫なの?動かないじゃない」と思って見ていたら、ペットボトルの中で時々形を変えている。
硬直した直線の針金だったものが、らせんになっていたり、カーブを描いた弧状になっていたり。
(後で調べたところによれば、体の形を変えることによって水温の変化に対応しているのだとか)
さわってみようとは思わなかった、でも見ているだけでも、なんだかゾクゾクするような気持ち悪さだった。

拾ってきた長男も「謎の虫」といい、次男と二人あれこれ調べていたが、2~3日経って「わかったよ」というなりそのペットボトルをあわてて捨てにいった。
謎の針金は、見かけの通り「ハリガネムシ」という名前で、水中で孵化し、幼虫は水生昆虫に寄生、その宿主がカマキリなどに食べられると今度はカマキリに寄生して成虫になるらしい。
そしてカマキリを(いかなる方法でかは分からないらしいが)水辺へと導き、お腹を食い破って水に戻り、その後は水中で生活、産卵をするらしい。

「カマキリに寄生する虫」という事実に衝撃を受け、長男は得意げに机に飾って眺めていたペットボトルを躊躇なく外のゴミ置き場へと移動させた。
私も気味の悪い物が一つなくなって(他にもカエルで出来た財布や小さな蛇がとぐろを巻いている文鎮や蜘蛛の標本などはあるんだけどネ)、ちょっとホッとする。
そして「カマキリに…」という何とも不思議な、気味の悪い虫をしっかりと記憶した。

ところで、ついこの間、このブログをお休みしていたときに、また再会してしまったのよね、このハリガネムシに。
犬を連れての散歩の帰り。
駐車場で腹広カマキリが潰れて死んでいる。
その横で不気味にうごめいているハリガネ!
宿主の不慮の死によって、あわてて宿主から離れたものらしい。
近辺に水もないからその後どうなったのかは分からないけれど、背中がゾクゾクするような瞬間だった。


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