エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

市民の視点からの『節電社会のつくり方―スマートパワーが日本を救う!』に対するカスタマー・レビュー

2011-06-24 06:13:58 | Weblog
市民の視点から、拙著『節電社会のつくり方―スマートパワーが日本を救う!』に対するアマゾンのカスタマー・レビューも掲載されました。

 2009年の米国オバマ政権の「グリーン・ニューディル政策」以来、世界的に機運が高まったスマートグリッドでしたが、日本では、一般的に「ノリ」がいま一つであったように思います。その原因のひとつは、電力や通信などのサプライヤーサイドの事として、一般市民には、あまり興味関心を引けなかったのではないでしょうか。
 でも2011年3月11日に発生した東日本大震災によって状況は一変しました。我々をいま「電力不安」とも言うべきものが覆っています。 この3.11以降の長期化する電力使用抑制社会に対し、私たちは不安におののき、暗く沈み込むばかりではなく、現実的な解決戦略を必要としています。加藤敏春著「節電社会のつくり方」は、電力供給側だけではなく、家庭や会社など電力ユーザーの積極的な参加を可能にする、エネルギーシステムとしてのスマートグリッドが、いま問題解決のための有効な武器であることを、わかりやすく明らかにしてくれます。
 そしてまた、緊急対策の「節電」を超えて、前著「スマートグリッド革命」の中で、すでに著者が展開いていた<スマート国民総発電所構想>が、ポスト3.11のいまこそリアリティをもって浮かび上がってきます。『復興』を単に元に戻すことではなく、新しい社会創造と捉えたとき、<スマート国民総発電所構想>は、市民参加の可能性として希望を与えてくれます。エネルギーに関わる人はもちろんのこと、特にフツーの人に、読んで、考えていただきたい一冊。