Fun with NATURE

人と人、人と自然をテーマに
まっちゃの環境、自然、あそびの広場

琵琶湖の底は

2010-10-15 | 自然


先日、仕事のために早朝4時に起き、身支度して近くの琵琶湖湖へ。

日の出前、真っ暗の中ヘッドライトを点けて、長靴を履き、桟橋をバケツとエグマンバージ採泥器をもって歩いていく。

暗闇の中、採泥器を水の中へ落とし、湖底の泥を引き上げて見ると、たくさんのセタシジミの貝殻と20センチもあるワーム(釣用の疑似餌)が。

南湖というと、汚れているというイメージがありますが、北湖よりも湖底にはセタシジミやタニシ、カワニナなどの貝類が多く見られます。

南湖は、北湖よりも有機物が多く流入し、プランクトンや水草が多く育ちます。
その結果、泥の中に多くの生き物が育つことになっているかと思います。

それでもまだまだ昔の豊かな琵琶湖には程遠いのも感じます。

泥底ではなく、砂底で。ワームではなく、エビ類で。

秋、COP10がもうすぐ

2010-10-06 | 自然


10月になり、もう半ズボンでは過ごせなくなりました。
半袖もそろそろ終わり、長袖が恋しくなってきました。
田んぼでは稲刈りが進み、うるさいセミの声からコオロギ達の声に変わりました。

10月と言えば、もうすぐCOP10「生物多様性条約第10回締約国会議」が愛知で催されます。
今月に入って新聞で「生物多様性」の特集が組まれ、カエルの新種が発見!などの記事が載るようになりました。
企業では「エコ」だけでなく「生物多様性」をアピールする向きもあるようですが、まだまだ「生物多様性」という言葉の定着はまだまだかと感じます。

「生物多様性」とは、種の多様性(様々な種がいること)、生態系の多様性(種を育む様々な環境があること)、遺伝子の多様性(種の中にも様々な個性があること)があって初めて、多様性が確保されているとのこと。

また、生物多様性には、生物同士の競争や共生により、進化・絶滅していくことも多様性であるとの意味が含まれているそうです。

例えば代表的な外来種であるオオクチバスやブルーギル、アライグマなどは1970年代以降の移入種ですが、江戸時代や明治時代に入ってきた豊年エビやシロツメクサなどは日本に定着し、当たり前のようになっています。
当然、オオクチバスやブルーギルが繁殖して、在来種が相当減少し、対応しなければ琵琶湖の生物環境も激変してしまうかと思いますし、悠長なことは言ってられないのですが、現在の私たちの利益だけでなく、未来の世代の利益も確保した上で、どの程度の競争や共生による進化や絶滅を良しとするか考えねばならないと思います。
(オオクチバスやブルーギル等の外来種の繁殖を肯定していません。あしからず)

また、1999年に昆虫の輸入が解禁されて以降、ペットショップに多くの外国産昆虫が並ぶようになりました。子どもたちを見ていると自然環境に適応して野生の昆虫を捕まえるのではなく、図鑑で見たキラキラ光る強そうなカブトムシやクワガタムシをショップで購入するというのが広まりつつあります。
それら昆虫が野生化していくことの問題もありますが、子どもたちの遊びや自然環境、生態系、生の生き物の姿を知ることがなくなることが怖いと感じます。
大げさに言えば、ヘラクレスオオカブトも雑木林にいる方が生物多様性があるとなるような気がします。

そう言えば、雑木林自体が少なくなり、また人の手が入らなくなった雑木林はナラ枯れが進み、残ったクヌギはカブトムシ採集圧が高く木が傷つけられ、スズメバチが飛び回りと、子どもたちが主役の森はどこへやらです。

ヒッチハイク

2010-10-04 | Weblog


先日、大津を車で移動中のこと。
「ヒッチハイク 草津まで」と書いた紙を持つ男性に出会いました。

おっヒッチハイカーや!初めて見た!、思わず車を止めて乗ってもらいました。
草津まで移動しながらおしゃべり。
7月から東京から四国経由で下関まで行かれ、その帰りとのこと。
四国ではお遍路をされたりと約2カ月強のヒッチハイクの旅のそろそろ終盤だったそうです。

私も学生の時は、ヒッチハイクして帰省したり、駅前や公園のベンチで寝袋で寝たりしていました。
道路沿いで手をあげていると、スーと車が止まり「どうぞ」と声をかけて頂いて、初めて会う緊張感とそれぞれの紹介、ヒッチハイク中の話題などおしゃべりをして、目的地で分かれて行きます。
ほんとにいろんな人が乗せて下さいました。
仕事へ出かける人、帰省中の人、休みでドライブの人、家族連れの人、普段出会うことのない幅の広い人とのたった一回の出会いがありました。
そして、乗せてもらう度に、乗せて下さった人への感謝と次は誰かにその優しさを返したいと思っていました。

その日たまたま乗せることができた人も、東京でヒッチハイカーを見つけたら乗せたいとお話されていました。
また、今回下関への旅の最初に、自転車にするか、ヒッチハイクにするかと考え、自分の力で達成する旅よりも、誰かに感謝しながら行く旅を選んだそうです。

もうそろそろ東京に着いておられるのでしょうかね。

ヒッチハイクだけでなく、誰かにやさしさをもらって、誰かに返していくことを再び思い出した夕方の1時間でした。