新 ゆ~ゆ~日記

一生独身を決めた男の自堕落で貧乏くさい日記

おなじつきをみている

2007年06月22日 | 映画
今日はビデオレンタルで「同じ月を見ている」を観た。

あらすじ
「幼なじみのエミの心臓病を治したい一心で、医者の道を歩む鉄矢。恋人同士の二人のもとに、ある知らせが届く。もう一人の幼なじみのドンが、刑務所を脱走したというのだ。人の心を絵に描き出し、その人を癒してしまう不思議な力を持つドン。誰よりも純粋な心を持つドンに、大切なエミを取られてしまうのではないか・・・。そんな不安と暗い思い出を抱える鉄矢、そして二人の間で心が揺らぐエミの前に、ドンが7年ぶりに現れる。」

窪塚洋介の低空スカイダイビング後の復帰第一作の映画。
元々はコミックで、僕が最も好きな漫画の1つ。
原作は何とも言えない独特の雰囲気のある作品で、そこが僕が好きな要因の1つであり、それを壊さないで欲しいと祈りつつ観たが、やっぱりダメ。あの独特の雰囲気や、あの3人の微妙な関係は、やっぱり表現できなかったようだ。
ストーリーも100分あまりの上映時間の中に、どうにか強引に詰め込んだような感じで、なんか中途半端。ひどく言えば、原作をパクった全くタイトルの違う映画みたいだ。
それでもまあ、原作とは違うが、金子役の山本太郎の演技に光る物があり、それに助けられた。
他にも、窪塚洋介の演技力はさすがの一言。エディソン・チャンも日本語のセリフ回し以外はさすがに上手い。
それに比べて黒木メイサの大根ぶりと来たら酷い・・・。「ヒト ゴロ スィ~~」というセリフには思わず笑ってしまうほど。
ハッキリ言って、この映画は配役ミスだと思う。エディソン・チャンもなかなか良かったのだが、ドンちゃん役は、やっぱり素朴で純朴な感じじゃないと!エディソン・チャンではカッコ良すぎるし。
というか、この映画は、ドンちゃんではなく、窪塚洋介扮する鉄矢をメインに持ってきている時点でおかしい。やっぱり主役はドンちゃんだろう!
あと、原作の序盤で重要なキーを担う知花スマや、中盤以降のキーマンであるスギさんが出てこないにに大きな不満。エミのお父さんが、ガイジンさんじゃないのも不満。原作には出ないナカタとかいう医者が出たのも不満。そんな医者出すくらいなら、スマとスギさん出せっつーの!
最後のラストシーンも、原作とは大きく異なったが、それなりに感動的で泣けたのは良かったが、やっぱり観るんじゃなかった・・・。
「同じ月を見ている」という作品は、原作だけにしておくべきだった・・・。

この映画の評価
10点満点中 …「2点」
妥当だと思う鑑賞料金 …「300円」