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一日ひとつ 英語の豆知識 

【ドラ豆】(ドラマメ)と【今日豆】(キョウマメ)の2種類の豆知識シリーズ。毎日ひとつ英語の豆知識をものにしよう!

豆知識 『鋭い痛み』 #1046

2007年10月28日 | ドラマの豆知識
接触事故を起こしたアラン(Alan)と年配の夫婦の話し合いは、結局もの分かれに
終わり、お互いに、名前・電話番号・住所・ドライバーズライセンスナンバーなどを
記入したメモを交換して分かれることになった。

年配夫婦の車が先に離れ、アランと車へ乗り込もうとかがみこんだとき、事故時に
ダッシュボードにぶつけた右肩あたりが痛み始めた。ずっとにぶい痛みが続いて
いたのだが、アランと年配夫婦の話し合いを聞いていて、気がまぎれていたのだろ
う、それまで我慢できていたのだが、今になって急に痛みがするどく感じられるよう
になった。

みると、両手のてのひらにびっしょりと汗をかいている。車に乗り込もうとかがみ
こんだとき、ビクンとさらに【sharp pain】〔鋭い痛み〕が走った。

アランが、ケンジの顔を見て、【Are you OK?】〔大丈夫?〕と聞いてくる。 

『ダッシュボードにぶつかったって、言ってたよね・・』、と心配そうに運転席側から
ケンジのそばへ回って近づいてきた。そして、ケンジの顔をまじまじとのぞき込んで、

  Alan 【 You are perspiring a lot ! 】 と言う。

   ケンジ 【......プァースパイァリング?.....たくさん??】.....(・o・?) ハア?

どういう意味なんでしょうかぁ?

      (・・?)
      ('。')
      (-_-;)
      (´ー`)
Bingo!

   【 perspire 】→〔 汗をかく 〕 という意味ですよね~ (^o^) 


       英語で、〔 汗をかく 〕を言おうとすると、ほとんど
       の日本人は、【 sweat 】を口にしますが、実際には
       【 perspire 】と【 sweat 】の両方が使われます。

       【 sweat 】→〔労働・運動・セックスなどの匂いが
                する言葉〕
       【 perspire 】→〔やや上品な言い方で、発汗作用の
                イメージがする言葉。〕

       ものの本によれば、『農民たちは【sweat】し、上層階級
       の人々は【perspire】する』、言われたことも。

                           (^^)v

豆知識 『どっちが悪い』 #1045

2007年10月27日 | ドラマの豆知識
フリーウエイでの【lane change】〔車線変更〕によって接触事故を起こしたアラン
(Alan)と年配の夫婦の話し合いは、なかなか歩み寄りがみられない。

年配夫婦は、急に車線変更してきたのだから、アランに100%の責任があると言い
張り、一方のアランは、ちゃんと【blinkers】〔ウインカー〕を点滅 させて車線変更
しようとしたのだから、入れさせないようにしてぶつかってきた右側レーンの車が
悪い、と主張している。

アメリカのフリーウエイでは、とにかく車がしょっちゅう車線変更をする。先に速く
行きたいという理由だけでなく、目的の【Exit】〔出口〕からフリーウエイを降りる
には、もし左端のレーンを走行していたら、一番右の車線に移ねばならないので
現地のひとは平気で3~4車線くらいを横切ろうとする。そんなこんなで、アメンボ
のように車が行き交うので、ミラーの死角に入って気づかないケースも多い。

一般道では、車の数も比較的すくなく、合流してくる車に対して日本では考えられ
ないほど親切に入らせるが、フリーウエイとなると皆スピードが出ているので気持
ちにも余裕がなくなるのだ。

アランに、『一番右のレーンでスピードを出しすぎていたあなたが悪い』と指摘
された年配夫婦の男性のほうが、気色ばんだ声で、『そんなことはない、そっち
が・・』、と言い、

   Man 【 You cut suddenly in front of us ! 】 と言う。

   ケンジ 【......カット?.....切りつけた??】.....(・o・?) ハア?

どういう意味なんでしょうかぁ?

      (・・?)
      ('。')
      (-_-;)
      (´ー`)
Bingo!

   【 cut suddenly in 】ここでは→〔 突然、割り込んできた 〕 
                       という意味ですよね~ (^o^) 


         豆知識『夏休み』#394で出てきたように、
         【cutter】は→口語で〔列に割り込む人〕
         でしたよね。つまり、【 cut in 】する人
         を表していました。

         ここでの、【 cut suddenly in 】も
                  ⇒〔 急に割り込む 〕ですよね。

                           (^^)v


豆知識 『地獄から』 #1044

2007年10月26日 | ドラマの豆知識
ガソリンスタンドの横地に2台が停車して、両者が話し合いを始めてしばらくした
とき、アランが道路の向こうからやってくる【police car】〔パトカー〕を見つけた。

近づいたときに、アランが手招きしてパトカーを停めると、制服の警官がふたり降り
てきた。警官たちは、話を聞いてそれぞれの車の状況を確認すると、『いま別の現場
へむかうところなので、怪我もないのだから双方の保険会社に連絡して、自分たちで
処理するように』、と言い残してまた行ってしまった。

年配の夫婦は、ふたりして自分たちには過失がないと主張している。アランは2対
1で、やや不利な言い合いになっているようだ。そばで聞いていると、どうやら年配
の夫婦は、急に【lane change】〔車線変更〕してきたのだから、当然アランが100%
悪いと言い張り、一方のアランは、ちゃんと【turning signal】〔ウインカー〕を点滅
させて車線変更しようとしたのだから、当然ながら後続の車は多少スピードをゆる
めてでも前に入れさせるべきだ、と主張している。そして、『だいいち一番右のレーン
では、あんな・・・』と言い、

  Alan 【 You shouldn't drive like a bat out of hell.】 と言う。

   ケンジ 【......バット?.....地獄から??】.....(・o・?) ハア?

どういう意味なんでしょうかぁ?

      (・・?)
      ('。')
      (-_-;)
      (´ー`)
Bingo!

   【 like a bat out of hell 】→〔 猛スピードで、向こう見ずに 〕 
                           という意味ですよね~ (^o^) 


       【 bat 】ここでは →〔 コウモリ 〕の意味。
       【 hell 】はもちろん →〔 地獄 〕で、直訳すると
       『地獄から出てきたコウモリのように』となります。

       この表現は、火がきらいなコウモリが、炎が燃え盛って
       いる地獄から、あわてふためいて脱兎のごとく飛び出し
       ている光景を思い浮かべると分かりやすいですよね。

                           (^^)v


豆知識 『クルーザー』 #1043

2007年10月24日 | ドラマの豆知識
次の【Exit】〔出口〕からフリーウエイを降りたところに【gas station】〔ガソリン
スタンド〕があり、その横が空き地になっていたので、2台の車はそこへ停車す
ることになった。

ケンジが、『警察は呼ばなかったの?』と聞くと、アランは、『怪我人がいない限り
ほとんど現場には来てくれないよ。彼らも忙しいからね』、と言う。

ケンジは、この事故は、どっちに責任があるんだろう、と漠然と考え始めていた。
アメリカのフリーウエイは、片側5車線から7車線くらいあり、それでも交通量は
いつも恐ろしいほど多く、それらが日本人から見れば、猛スピードで走っている
のだ。ケンジも、初めてアメリカで車を運転してフリーウエイへ合流したときは
かなりビビッたのを思い出す。

しかも、アメリカの道路は日本のようなアスファルトで出来たスムーズな道路で
はないので、走ると騒音がかなりするし、そのうえに、コンクリーの所々にひび
割れや、ひどいときには穴ぼこがあるので、よけいに注意が必要だ。

一般に、運転マナーは良いが、いったんフリーウエイに乗るとアグレッシブな
運転が多く、ちょっと気を抜くとすぐウィンカーなしで前に割り込まれる。まる
で戦場のようだ。

ガソリンスタンドの横地に2台が停車して、両者が話し合いを始めてしばらくした
とき、アランが道路の向こうのほうを指さして、

  Alan 【 Here comes a becon cruiser ! 】 と言う。

   ケンジ 【......ベイコン?....クルーザー??】.....(・o・?) ハア?

どういう意味なんでしょうかぁ?

      (・・?)
      ('。')
      (-_-;)
      (´ー`)
Bingo!

   【 bacon cruiser 】俗語で→〔 パトカー 〕のことですよね~ (^o^) 


        豆知識『ベーコン』#832 でも出てきたように
        【 bacon 】とは 俗語で→〔 警官 〕のことです。
        【cop】〔警官〕の方は良く知られていますが、
        【bacon】の方は案外知られていないようですね。

        語源はよく分かりませんが、【pig】=〔豚〕が、
        スラングで→軽蔑的に〔警官〕を意味するので、
        たぶん 【bacon】が豚肉を使っているので、こ
        の表現ができたようです。

        【 cruiser 】は→〔クルーザー、巡洋艦〕のこと。
        ただ、俗語では、【cruiser】だけで→〔巡回パト
        カー〕を意味することがあります。
                           (^^)v


● (明日はお休みの日です) m(_ _)m

豆知識 『豆を数える』 #1042

2007年10月23日 | ドラマの豆知識
アラン(Alan)は、車をフリーウエイの路肩に停め、事故発生を知らせる【hazard flasher】
〔ハザード ランプ〕を点灯させていた。

あとで分かったことだが、アランの車が【Exit】〔出口〕から出ようとして一番右側のレーン
へ移ろうとした際、普通はもっとも遅く走るはずの一番右側の車線を、年配の夫婦の車が
かなりのスピードで走ってきており、一瞬アランの車の死角に入っていたため、それに
気づかなかったアランが、そのまま車を寄せてぶつかったのだった。

アランは、自分の車の破損状況を確認したあと、少し後ろの路肩に停めている年配夫婦の
車へ向かい、何か話し始めた。手で、フリーウエイの車線を指さしたり、両手で車と車がぶつ
かるような仕草をしてお互いに説明しあっているので、きっと、どちらが悪いのか言い合って
いるらしい。

しばらくして戻ってきたアランは、『ともかく、ここは危ないので、フリーウエイから降りて
話を続けることになった』、と言う。どうやら、幸いなことに、どちらの車も走れる状態にある
ようだ。

アランが相手から【business card】〔名刺〕をもらっているのを見かけていたので、ケンジ
が、【What do they do for living?】〔相手のひとは、何をする人?〕と聞いたら、アランは、

  Alan 【 He's a bean counter. 】 と言う。

   ケンジ 【......ビーン?.....豆を数える人??】.....(・o・?) ハア?

どういう意味なんでしょうかぁ?

      (・・?)
      ('。')
      (-_-;)
      (´ー`)
Bingo!

   【 bean counter 】俗語で→〔会社や役所の経理屋、または税理士や会計士〕 
                          という意味ですよね~ (^o^) 


         文字通り、【 bean 】は→〔 豆 〕
               【 counter 】→〔 数える人 〕
               で、毎日まるで〔豆を数えているように〕
               お金や数字をいじくり回している人という
               イメージからきています。

         なので、やや見下した表現で、もちろん相手がそう
         表現したわけではなく、アランが俗な言い方に換え
         たんですよね

                           (^^)v


豆知識 『サクランボ』 #1041

2007年10月22日 | ドラマの豆知識
アラン(Alan)の車でフリーウエイ『101』(ワンオウワン)を走り、もう少しでケンジ
が住んでいるアパートの方へ向かう【Exit】〔出口〕という地点で、事故が起きて
しまった。

アランが次々に右側の車線に移り、最後に一番右のレーンへ移ろうとしたときに
『ガッガーン』という音がして、車が何かにぶつかり、そのはずみで、ケンジの
身体が浮いて、右肩をダッシュ ボードにぶつけてしまった。

路肩に停めて振り返ると、少し後ろに同じように車が1台停まっていた。アランの
車は日本車だが、その車はアメリカ車のようだ。身なりのきちんとした年配の夫婦
が、車の横に立っている。

フリーウエイの一番右のレーンは、すでに事故車をよけるために、かなりの渋滞が
できていた。アランの車は【hood】〔ボンネット〕の右側部分がグシャグシャとへこ
んでおり、年配夫婦の車は、左側の前のドアからボンネットにかけてかなりえぐら
れたようにへこんでいる。

アランは、自分の車の前方にまわりこんで、破損した部分を覗き込むようにしな
がら被害の大きさにがっくりした様子だ。ぼそりと、『・・1年前に買ったばかりな
のに・・』、とつぶやく。ケンジが心配して近づくと、また車の【damage】〔損害〕
を嘆くように、

  Alan 【 It was still in cherry condition. 】 と言う。

   ケンジ 【......チェリー?.....サクランボ状態??】.....(・o・?) ハア?

どういう意味なんでしょうかぁ?

      (・・?)
      ('。')
      (-_-;)
      (´ー`)
Bingo!

   【 cherry condition 】 口語表現で、ここでは→〔 新車同様の 〕 
                           という意味ですよね~ (^o^) 


     【 cherry 】には⇒〔サクランボ、サクラの木〕という意味
      のほかに、
          アメリカの俗語で、→〔処女の〕〔処女膜〕と
          いう意味があります。
          そこから転じて、 →〔新品の、初心者の〕を
          意味するようになったと言われています。

      自動車の場合は:
        【used car in cherry condition】→〔新品同様の中古車〕
      逆に、新車でも故障の多い車は、豆知識 『レモン』 #894 で
      出てきたように、
        【 lemon 】→〔すぐ故障する自動車、欠陥車〕でしたよね。 

                           (^^)v


豆知識 『事故』 #1040

2007年10月21日 | ドラマの豆知識
ケンジは、アラン(Alan)の車でフリーウエイ『101』(ワンオウワン)を走っていた。
途中で出会った【police car】〔パトカー〕も、アランが速度をゆるめて右側の
車線へよけたので、一番左側のレーンをゆっくり追い抜いて行った。

ケンジが住んでいるアパートの方へ向かう出口が近づいてきたので、アランがさら
に右側の車線に移り、最後に一番右のレーンへ移ろうと、【turning signal】〔ウイ
ンカー〕をチカチカさせて右へ寄ろうとした途端に、突然、『ガッガーン』と音がして
車体が一瞬グラグラと蛇行した。そしてグラッっと右へ向いたときに、さらに『バガッ』
と、ケンジが座っているすぐ前の右側に何かがぶつかる音がして、また一瞬、蛇行
したあと、アランが何とか一番右のレーンへ車を導き、道路の右端のわずかな空き
部分へ停めた。そして、後続車に追突されないように、【hazard flasher】〔ハザード
ランプ〕を点灯させた。

事故だ。

最初にぶつかったときに、ケンジはシートベルトはしていたが、身体が浮いてダッシュ
ボード【dashboard】へ右肩をしたたかぶつけていた。

振り返ると、道路の少し後ろに、同じように車が1台停まっている。

自分の車のフロント部分を見に回っていたアランが、

  Alan 【 Now..we're in deep shit ! 】 と叫ぶ。

   ケンジ 【......深い?.....ウンチ??】.....(・o・?) ハア?

どういう意味なんでしょうかぁ?

      (・・?)
      ('。')
      (-_-;)
      (´ー`)
Bingo!

 【 in deep shit 】→〔大きなトラブルに巻き込まれて、ひどいことになって〕 
                            という意味ですよね~ (^o^) 


     【 shit 】は何度も出てきたように⇒〔 ウンチ 〕ですよね。
     なので、直訳すると、〔ウンチの中に深くはまっている〕で    
     何かのトラブルに巻き込まれたときや、まずい状態、危険に
     陥った場合などに、俗語でよく使われます。
     
                           (^^)v


豆知識 『なぞ解き』 #1039

2007年10月20日 | ドラマの豆知識
ケンジは、アラン(Alan)の車で空港をから【free way】〔無料の高速道路〕で
ある『101』(ワンオウワン)に乗って、まっすぐシリコンバレーをめざしていた。

半分くらい走ったころ、かなりのスピードで走っていたアランが、【Oh, no!】と
小さく叫んで急にスピードを落とした。一番左側の車線(一番早く走る車が通る
レーン)を走っていたのだが、急に【direction indicator】〔ウインカー〕をチカ
チカさせて、ひとつ右側へ寄った。片側5車線の場所もあるが、ここは4車線だ。

ケンジが、どうしたのだろうと思っていると、一番左側の車線をうしろからゆっくり
【police car】〔パトカー〕が近づいてきていた。アランは、80マイル強 (130Km)で
走っていたので、ちょっと速度を落としたのだ。アメリカのフリーウエイで 130Km
程度は特に飛ばしているというほどのスピードではないが、【police car】が見え
たので用心したらしい。

横腹に白地に黒文字で大きく【POLICE】と書いてあるパトカーが、ゆっくりと真横
まで追いついてきた。別に悪いことをしている訳でもないのに、パトカーに並走さ
れるのは、あまり気持ちの良いものではない。ケンジが気になってチラチラ見て
いたら、【POLICE】と書かれた後部の方に、【 K-9 UNIT 】と小さく書かれていて
後部席の窓に、犬の顔のシルエットが貼ってある。

ケンジがアランに、『あれ、何のこと?』と聞くと、アランはニタッと笑って、
【 You figure it out ! 】〔自分でなぞ解きしてみたら〕 と言う。

【 K-9 UNIT 】とは、何のことでしょうかぁ?

      (・・?)
      ('。')
      (-_-;)
      (´ー`)
Bingo!

   【 K-9 UNIT 】→〔警察のいろんな部署の中の【警察犬課】〕 
                           という意味ですよね~ (^o^) 

                         
       【 K-9 】は→〔 犬 〕を指し、
       【 Unit 】→〔 部署、課 〕です。

       でも、なぜ、【 K-9 】が〔 犬 〕なんでしょうか?

       〔 犬 〕を表す言葉は、【 dog 】の他に、【 canine 】
       というのがあります。たとえば、
          〔犬歯〕は→【canine tooth】
          〔狂犬病〕は→【canine madness】または【rabies】

       この言葉の発音が、『ケイナイン』なので、ダジャレで
       短く言い表すときに→【 K-9 】と書いたものが、普通にも
       使われるようになったんですよね。
                             (^^)v


豆知識 『電光掲示板』 #1038

2007年10月19日 | ドラマの豆知識
ケンジの旅行カバンが、【missing】〔行方不明〕になってしまった。

乗ってきた米航空会社のバゲージ・クレーム・カウンターで、【 PIR 】〔紛失届〕を
提出してから、【immigration】〔入国審査〕の列で知り合ったアラン(Alan)と並んで
歩き出したとたんに、ケンジは、自動車のキーをうっかり旅行カバンの中に入れて
いたことを思い出した。〔しまった!〕と思ったが、もう遅かった。しかたなくアランに
そのことを話して自分はタクシー乗り場へ行く、と言ったらアランがケンジの住んで
いる場所を聞いてきた。彼も同じ方向で、ケンジのアパートからすこし離れた場所に
住んでいることが分かった。

アランが送ってやるというので、お言葉に甘えることにして、ふたりで【long-term
parking】〔旅行中ながいあいだ車を止めておくための駐車場〕へ急いだ。車は翌日
取りに来よう。

空港を出て、【free way】〔無料の高速道路〕である『101』(ワンオウワン)に乗って
あとはまっすぐシリコンバレーをめざした。車の中では、お互いに自分のことをもっと
詳しく紹介しあったり、過ぎ去る道路脇の建物や看板を話題にしたりしていた。

20分くらい走ったときに、フリーウェイの電光掲示板に、【Click it or ticket】という
文字が何度か表示されたので、ケンジが、【What's that telling us?】〔何の表示?〕
と聞いたら、アランが笑いながら、

  Alan 【 If you don't click it, you'll get a ticket.】 と言う。

   ケンジ 【....クリックしないと....切符が手に入る??】.....(・o・?) ハア?

どういう意味なんでしょうかぁ?

      (・・?)
      ('。')
      (-_-;)
      (´ー`)
Bingo!

 【Click it or ticket】→〔シートベルトしますか、それとも違反切符にしますか?〕 
                           という意味ですよね~ (^o^) 


       【 click 】は→〔シートベルトをする時に鳴るカチッという音〕
                のこと。
       【 ticket 】は→〔交通違反でもらうキップ〕のこと。

       なので合わせると『クリックなの? それともチケットなの?』
       つまり、『シートベルトをするの? それとも違反切符がいい?』
       という〔交通標語〕なんですよね。
                             (^^)v


豆知識 『航空事情』 #1037

2007年10月17日 | ドラマの豆知識
ケンジは、あらためてアメリカでは、乗客の荷物が紛失しても航空会社は何の
関心も示さないし、同情もされないということ、つまり、『お客さま第一』などと
いう考えはないのだと思い知らされた。

結局、【 PIR 】という書類に、なくなった荷物について記入し、今後の滞在先を
記入して渡すと、太った女性係員は、もくもくとコンピュータにインプットを始め
それが終わると、『見つかったら、ここに書いてある滞在先に連絡が行くはずよ』
と、ひとごとのように言って、早く立ち去れというようにむこうを向いてしまった。

仕方なくアラン(Alan)とふたりで歩き出したら、アランが、『こんなことでカッカ
してたら、アメリカじゃ暮らせないよ』、と笑う。 とくに航空業界の低サービス化
はひどく、昨年にくらべて今年の運行キャンセルは、なんと2倍に増えているの
だそうだ。今年の夏までに、すでに3万件以上のフライト・キャンセルが発生して
いるのだという。飛行場へ着いて自分のフライトが予定通りに出発したら、それは
ラッキーなのだとアランが言って笑う。

【 Delay 】〔出発・到着の遅延〕などについては、もう当たり前すぎて誰も不愉快
に思ったり、航空会社を責めたりする気持ちすら起きないのだそうだ。

それほど、この国での飛行機による旅行は、深刻な状態になっているのだと言う。
そして、首を横にふりながら、

  Alan 【 It's just at a breaking point ! 】 と腹だたし気そうに言う。

   ケンジ 【......壊れる?.....ポイント??】.....(・o・?) ハア?

どういう意味なんでしょうかぁ?

      (・・?)
      ('。')
      (-_-;)
      (´ー`)
Bingo!

   【 breaking point 】→〔 忍耐などの限界点 〕 という意味ですよね~ (^o^) 


     【 breaking point 】はもともと物理学的な事象で使われた
     表現で、たとえば、ある物質にどれだけの圧力をかけたら折れ
     たり、壊れたりするかという限界点のことを表しています。

     それが、あらゆる状況で使われるようになり、特定のシステム
     や、ときには人の感情などにも当てはめられるなりました。

     現在、アメリカの航空業界がかかえる問題は深刻で、各飛行場
     で使用されている管制システムが老朽化していること、なのに
     各社きそって利益が見込まれる近距離フライトを急増している
     こと、競争が激化し採算を度外視したスケジュールを組んだり
     人員を極端に削減するなどした結果が、今日の混乱を招いてい
     るんですよね。
                           (^^)v


豆知識 『 PIR 』 #1036

2007年10月16日 | ドラマの豆知識
結局、ケンジの旅行用スーツケースは出てこなかった。

こんな場合にどうすればよいのか、ケンジにはまったく経験がない。 困っていると、
【immigration】〔入国審査〕の列で知り合ったアラン(Alan)が、乗ってきた航空会社
のカウンターに連れて行ってくれた。そこでバゲージ・クレーム・カウンターの場所を
聞いて、そこへ回ってみると、小さな看板に、【Lost and Found】と書かれていた。

係員の太った女性から、【boarding ticket】〔搭乗券〕と【baggage claim tag】
〔荷物引換証(成田で搭乗手続きをした際にもらったもの)〕を出すように言われ
て、とり出して渡すと、なぜかシゲシゲと眺めてから、【 PIR 】を書くようにと言う。
ケンジは、その意味が分からず、何度か聞き返したが、係員の女性はめんどうく
さそうに、【 PIR 】をくり返すばかりだった。

アランが、横から【It means "Property Irregularity Report".】だと教えてくれた。
あとで調べたら、日本語では、『手荷物事故報告書』という代物らしい。要は、私の
荷物がなくなりました、というレポートだ。

係員の太った女性の態度が、あまりにもぶっきらぼうなので、ケンジはだんだん腹
が立ってきた。こちらは顧客で、荷物をなくしたのは業者のあんたたちじゃないの!
まず、誤るか、少なくとも親身になって捜そうとするのが当然じゃないのか! そう
心の中でくり返しているうちに、さらに腹が立ってきた。

アランは、ケンジがかなり頭にきているのに気づいてる風だが、加勢してくれるどこ
ろか、涼しい顔をしている。そして、だいぶ経ってから、

  Alan 【 You can't fight city hall. 】 と横から言う。

   ケンジ 【......市役所?.....なんだぁ??】.....(・o・?) ハア?

どういう意味なんでしょうかぁ?

      (・・?)
      ('。')
      (-_-;)
      (´ー`)
Bingo!

   【You can't fight city hall.】→〔長いものには巻かれろ〕 
                           という意味ですよね~ (^o^) 


     【 city hall 】はもちろん⇒〔市役所、市庁舎〕のことですが
     ただ、アメリカではもう少し意味の広い〔公共機関〕なども含む
     ことがあります。

     いずれにしても、〔市役所〕→〔お役所〕→〔権力があるもの〕
     あるいは、→〔言っても動かないもの〕には、戦うよりも従った
     方が得だ、という意味ですよね。
    
     それから、アメリカでは、商品やサービスを提供する側と、お金
     を払ってそれを受ける側とは、『対等』だという観念がある。
     日本と同じように、『お客様あつかい』してもらえると思っている
     と、思わぬ行き違いが生じることになるので注意しましょうね。    

                              (^^)v


豆知識 『カルーセル麻紀』 #1035

2007年10月15日 | ドラマの豆知識
ケンジは、 【immigration】〔入国審査〕の列に並んでいるとき隣り合わせたアラン
(Alan)と知り合い、【Baggage Claim】〔手荷物の受けとり場所〕へも一緒に並んで
歩いて行くことになった。

到着して10分ほど待つと、金属のコンベア(ターンテーブル)がグルグル回り始め
て、次々にトランクや手荷物がすべり落とされはじめた。人数がつぎつぎに減って
10人ほどになったとき、アランのトランク【luggage】〔旅行かばん〕が出てきた。

その後も、残った人たちのものが出てきて、それからぷっつりと荷物が出てこなく
なった。ケンジの荷物はまだ出てきていない。

それから10分ほど、いつでてくるか、いつでてくるかと待ったが、まったくその気配
は無く、やがてパタッとコンベアが止まってしまった。

【Men's Room】〔男子トイレ〕へ行ってくると言い残してその場を離れていたアラン
が戻ってきて、ケンジがたったひとりで荷物も持たずにたたずんでいるのを見て
けげんそうな表情になり、【Where's your baggage?】〔荷物は?〕と聞く。ケンジが
【I don't know !】〔わかんない!〕と答えると、アランは、

  Alan 【 Was not on the carousel ? 】 と聞く。

   ケンジ 【......カルセル?....カルーセル麻紀??】.....(・o・?) ハア?

どういう意味なんでしょうかぁ?

      (・・?)
      ('。')
      (-_-;)
      (´ー`)
Bingo!

  【 carousel 】→〔回転式手荷物引き渡しコンベア、ターンテーブル〕 
                          のことですよね~ (^o^) 

        発音は、【キャルセル】で【セ】を強く発音します。

        英語では、この【 carousel 】がよく使われます。
        もともとは、遊園地などにある【merry-go-round】
        〔回転木馬〕の別名ですが、旅行かばんがぐるぐる
        回っているところがよく似ているので、一般的に
        こう呼ばれるようになりました。飛行機で旅行する    
        機会のあるひとは、覚えておきましょうね。
 
                           (^^)v

豆知識 『クレーム』 #1034

2007年10月14日 | ドラマの豆知識
ケンジは、サンフランシスコ空港の【immigration】〔入国審査〕を待つ列で知り
合った白人の男性と、なぜか気があって、審査を終えてからも一緒に並んで
荷物を受け取る場所へ歩いていった。彼の名前はアラン(Alan)だという。

【Baggage Claim】〔手荷物の受けとり場所〕へ向かっている間に、ケンジは前から
疑問に思っていた、【Baggage Claim】の【Claim】について質問してみた。『自分
の荷物をうけとるのに、なぜ『クレーム』つまり『苦情』場所と呼ばれているの?』
と聞いてみた。アメリカに住み始めてから、空港にきたのはこれが初めてなので
今まで疑問に思っていたが、誰にも聞く機会がなかったのだ。

なので、たまたま空港でこのアレンと親しくなったついでに、聞いてみたのだった。

すると、アランはしばらく質問の意味が理解できないような表情で、【What?】〔何
だって?〕を繰り返したのちに、【"Claim" doesn't mean "complaint".】『【Claim】
は【complaint】〔苦情〕って意味じゃないよ。』と言う。

『・・ええっ?!』、とケンジは不思議に思う。『クレーム』が『苦情』じゃない?

びっくりして、【What does it mean, then?】〔じゃ、なんて意味なの?〕と聞き
返した。

『クレーム』は、『苦情』『文句を言う』じゃなくて、どういう意味なんでしょうかぁ?

      (・・?)
      ('。')
      (-_-;)
      (´ー`)
Bingo!

   【 claim 】は英語では→〔権利や意見などを主張する、要求する〕 
                            という意味ですよね~ (^o^) 


       【claim compensation】→〔賠償を要求する〕
       【claim a share】→〔分け前を要求する〕
       【claim a tax deduction】→〔税金控除を請求する〕

    例文:【She claimed that he lied to her. 】
              〔彼女は、彼が嘘をついたと主張した〕

        なので、【Baggage Claim】とは、〔預けた荷物の
        返還を要求する所〕という意味なのです。

        それにしても、日本では最近、文句を言ってくる
        人のことを、「クレイマー【claimer】」と呼ぶが
        いったい誰が使い始めたんでしょうか?
        もうぉ、恐るべき民族ですね。

                           (^^)v


豆知識 『死の世界』 #1033

2007年10月13日 | ドラマの豆知識
ケンジは、1週間ほどの休暇をとって1年ぶりに日本へ帰国し、ふたたびシリコンバレー
にもどるためにサンフランシスコ空港に降り立った。空港から自宅のアパートまでは、
車で40分ほどの距離だ。

9月末から10月はじめにかけてこちらの大学などで、新学期が始まるせいかどうか
はわからなかったが、【immigration】〔入国審査〕には、長い列ができていた。ふだん
はそれでも少しづく前へ進んでいくのだが、今日は遅々としてなかなか進まない。

列のなかで、ケンジの横に立っていた白人の男が、退屈したのか、【Are you from
Japan?】〔日本から?〕と話しかけてきた。【 Yes.】〔そう〕と答えたが、正確には、休暇
で日本へ帰ってきたところなので、【But, actually I'm living here.】〔でも、ここに住ん
でいるんです〕と付け加えた。

ケンジより少し背が高く、30才前後くらいの感じで、頬からあごにかけてヒゲを蓄えて
いる。この男性と、のちに深いかかわりを持つようになるとは、ケンジはこの時点で知る
由もなかった。

10時間以上もエコノミーの狭い席に閉じ込められていたので、地上でひとと話すの
が新鮮に思えた。相手が、『長かったね・・飛行機の中では何をしていたの?』
と聞いてきたので、【...watching movies...reading books..】〔・・映画を見て・・本を
読んで・・〕と思い出しながら答えた。お返しに、【 And you? 】〔あなたは?〕と聞くと
相手は、

  Man 【 Slept dead to the world in the seat ! 】 と言って笑った。

   ケンジ 【......死ぬ?.....世界??】.....(・o・?) ハア?

どういう意味なんでしょうかぁ?

      (・・?)
      ('。')
      (-_-;)
      (´ー`)
Bingo!

   【 dead to the world 】→〔意識不明みたいにグッスリと〕 
                       という意味ですよね~ (^o^) 


      この場合の【 dead 】は、もちろん⇒〔死んだように〕
      という意味で、眠る以外にも、疲れ果てた状態などにも
      使われます。

       また、【 to the world 】は、その意味をさらに強める
       言いまわしで⇒〔まったく、完全に、すっかり〕という
       意味です。

       また、【 dead sleep 】といえば、→〔熟睡、深い眠り〕
       ですよね。

                           (^^)v


豆知識 『ニック』 #1032

2007年10月10日 | ドラマの豆知識
ウェンディ(Wendy)のふたりの娘は、ショッピングセンターの駐車場まできやって
来たとき、いつもいじめられている悪がき少年たちと出会い、最初は近くにあった
保冷トラックの影に隠れていたが、悪がきたちがますます近づいてきたので、とっさ
に半開きになっていた後ろの扉のなかへ、ステップを登って入り込んだのだそうだ。

できるだけ奥のほうに身を寄せて、見つからないようにしていたという。ところが
しばらくしたところで、急に半開きになっていた扉がバターンと閉まり、真っ暗に
なったのだった。すぐに車は動き出し、やっと止まったので、ふたりで【 Help! 】
【 Help! 】と叫んだが、なんの反応もなかったという。ちょうど、野菜の収集会社
内の【backyard】〔裏の敷地〕に駐車されていたころだ。止まるまでは車の中は涼
しかったが、止まってから1時間ほどするど暑くなりはじめ、そのうち中では分か
らなかったが、夜になってまた涼しくなったという。

密閉された真暗な空間に長時間のあいだ閉じ込められていたため、途中から泣き
叫んだりしたが、やがて疲れて眠り込んだという。どのくらいの間、眠っていたか
わからないが、ずいぶんたったころに、だんだん息苦しくなって目が覚め、それが
延々と続いて気が遠くなり、それ以降の記憶がないのだそうだ。

その保冷トラックは完全に密閉された空間になっており、どちらかといえば小型
の部類のため、長時間ふたりが呼吸しつづけたので酸欠状態におちいったのだ。

そこまで話がすすんだとき、すこし離れて椅子に腰かけて聞いていた若い方の
刑事が、

  Young detective 【 Just in the nick of time ! 】 と言う。

   メグミ 【......ニックの?.....時間??】.....(・o・?) ハア?

どういう意味なんでしょうかぁ?

      (・・?)
      ('。')
      (-_-;)
      (´ー`)
Bingo!

  【 in the nick of time 】→〔ギリギリ間に合った、きわどいところだった〕 
                         という意味ですよね~ (^o^) 


     【 nick 】は⇒〔 刻み目 〕などという意味合いの言葉で
     時計が、カチカチと時を〔きざむ〕ときのイメージとして
     も使われます。

     そうした、最後の時がきざまれるギリギリのタイミングで
     何かがなされたときに、この表現が使われます。

      例文:【 We made it to the connecting flight in the nick of time.】
         →〔ギリギリのところで、飛行機の乗り継ぎに間に合った〕

                           (^^)v


●次回から、またシリコンバレーで働いている【ケンジ君】の近況を
        のぞいて見ることにします。

●先日壊れたメインのデスクトップ・パソコンの代替マシンが到着した
  ので、明日は田舎へ、明後日はパソコンのセットアップで【豆知識】
  を2日間お休みします。 m(_ _)m