お笑いタレント山本圭一(38)の不祥事により、社会人野球のクラブチーム「茨城ゴールデンゴールズ」の解散を表明していた萩本欽一監督(65)が22日、一転して発言を撤回、球団存続の意向を明らかにした。新潟県魚沼市で行われたチャリティー試合前に騒動直後からの発言について謝罪。“新生ゴールデンゴールズ”として再スタートを切った。
衝撃の解散宣言から4日。萩本監督はその時と同じベージュのスーツで魚沼市営広神球場に姿を見せた。スタンドを埋めた約4000人のファンから「やめないでー」の声援が飛ぶと、もう高ぶる感情を抑えられない。「きょうは何かが変。球団やめたってのに、ここにゴールデンゴールズがいる。みんなが変なんじゃなくてオレが変なのかな。よし、オレやる」と上着を脱ぎ捨て、前言を“撤回”。「オレやらなきゃなあ」「オレやるぞ」と繰り返した。
「(市民らが)署名やってるって聞いて、ズシーンときた。大好きな野球を簡単に捨てるもんじゃない。あれは悪い夢だったんだ」。わき起こる拍手と歓声にうなずき今度は涙をぬぐった。
不祥事の責任を取る形で出した“解散”の結論。しかし、日本中に広がった存続を願う声に萩本監督の心は大きく揺れ動いていた。そして球場で目の当たりにしたファンの声がチームの再スタートを決断させた。
チャリティー試合は欽ちゃん流の仕切り直しで始まった。対戦相手のセガサミー・青島健太監督(48)に「わがまま聞いてくれる?ゴールデンゴールズ最後の試合として(正規の試合前に)9回表と裏をやらせてくれ」と懇願。「ばかなゴールデンゴールズと欽ちゃんにけじめをつけたい」という思いからだった。
直後、場内に「新・茨城ゴールデンゴールズ対セガサミー野球部の試合を始めます」とアナウンスが響き渡ると、ユニホーム姿の萩本監督が登場。「今、欽ちゃんはユニホームを着てます。バンザーイ」と“欽ちゃん走り”で喜びを表現すると、あらためて1回から9回まで行った。結局、試合は2―3で敗れたが「野球が帰ってきたし、選手も帰ってきた。今はピースです」と感無量の面持ち。「スゲーずるい4日間の申し訳ないでした。ずうずうしくてすいません。誰が何と言おうと完全復活です!早くユニホームに“新”の字を入れなきゃ。死ぬまでやるぞ」と新たな船出の喜びをかみしめた。
≪片岡「ただほっとするばかり」≫
紅一点の人気選手、片岡安祐美(19)は「ただほっとするばかり」と安どの表情を浮かべた。「(解散したら)普通の女子大生をやらなきゃいけないかな…と考えていた。私には野球しかないので、野球ができる幸せを感じている」としみじみ。萩本について「球団をつくる時にチャンスをくれて、今回ももう1回チャンスをくれた。2回救われたかな」と感謝した。
≪後援会も「感無量」≫
チームが本拠を置く茨城県稲敷市の後援会メンバー約20人がこの日朝、バスで駆け付けた。木澤かほるさん(63)は「チームは自分たちの家族のようなもの。復活してくれて感無量。涙で前が見えなくなった」と喜んだ。南魚沼市の少年野球チームに所属する阿部寧(しずか)ちゃん(10)は「みんなで球団が本当になくなるのかと心配していた。でも続けると言ってくれてよかった。将来は片岡さんのように野球をやりたい」と目を輝かせた。
欽ちゃん「オレやるぞ」涙の存続表明
これからもファンと一体となって、野球を盛り上げて欲しい。
衝撃の解散宣言から4日。萩本監督はその時と同じベージュのスーツで魚沼市営広神球場に姿を見せた。スタンドを埋めた約4000人のファンから「やめないでー」の声援が飛ぶと、もう高ぶる感情を抑えられない。「きょうは何かが変。球団やめたってのに、ここにゴールデンゴールズがいる。みんなが変なんじゃなくてオレが変なのかな。よし、オレやる」と上着を脱ぎ捨て、前言を“撤回”。「オレやらなきゃなあ」「オレやるぞ」と繰り返した。
「(市民らが)署名やってるって聞いて、ズシーンときた。大好きな野球を簡単に捨てるもんじゃない。あれは悪い夢だったんだ」。わき起こる拍手と歓声にうなずき今度は涙をぬぐった。
不祥事の責任を取る形で出した“解散”の結論。しかし、日本中に広がった存続を願う声に萩本監督の心は大きく揺れ動いていた。そして球場で目の当たりにしたファンの声がチームの再スタートを決断させた。
チャリティー試合は欽ちゃん流の仕切り直しで始まった。対戦相手のセガサミー・青島健太監督(48)に「わがまま聞いてくれる?ゴールデンゴールズ最後の試合として(正規の試合前に)9回表と裏をやらせてくれ」と懇願。「ばかなゴールデンゴールズと欽ちゃんにけじめをつけたい」という思いからだった。
直後、場内に「新・茨城ゴールデンゴールズ対セガサミー野球部の試合を始めます」とアナウンスが響き渡ると、ユニホーム姿の萩本監督が登場。「今、欽ちゃんはユニホームを着てます。バンザーイ」と“欽ちゃん走り”で喜びを表現すると、あらためて1回から9回まで行った。結局、試合は2―3で敗れたが「野球が帰ってきたし、選手も帰ってきた。今はピースです」と感無量の面持ち。「スゲーずるい4日間の申し訳ないでした。ずうずうしくてすいません。誰が何と言おうと完全復活です!早くユニホームに“新”の字を入れなきゃ。死ぬまでやるぞ」と新たな船出の喜びをかみしめた。
≪片岡「ただほっとするばかり」≫
紅一点の人気選手、片岡安祐美(19)は「ただほっとするばかり」と安どの表情を浮かべた。「(解散したら)普通の女子大生をやらなきゃいけないかな…と考えていた。私には野球しかないので、野球ができる幸せを感じている」としみじみ。萩本について「球団をつくる時にチャンスをくれて、今回ももう1回チャンスをくれた。2回救われたかな」と感謝した。
≪後援会も「感無量」≫
チームが本拠を置く茨城県稲敷市の後援会メンバー約20人がこの日朝、バスで駆け付けた。木澤かほるさん(63)は「チームは自分たちの家族のようなもの。復活してくれて感無量。涙で前が見えなくなった」と喜んだ。南魚沼市の少年野球チームに所属する阿部寧(しずか)ちゃん(10)は「みんなで球団が本当になくなるのかと心配していた。でも続けると言ってくれてよかった。将来は片岡さんのように野球をやりたい」と目を輝かせた。
欽ちゃん「オレやるぞ」涙の存続表明
これからもファンと一体となって、野球を盛り上げて欲しい。