ドコモは902iSシリーズが出そろったためか、今回はさほど大きな変動がなかった。なお「SH902iS」は相変わらず強く、今週も首位を獲得した。連続首位記録はこれで4週め。
旧モデルが売れる現象は今週も傾向がより顕著になっている。先週6位の「SH902i」はなんと3位に、先週7位の「P902i」も4位、先週はランク外だった「D902i」も最新モデルとなる「D902iS」に次いで7位に入った。
なお「F902iS」は残念ながら今週もランクインならず。902iSシリーズ各モデルの人気は、奇しくも先日行ったドコモ夏モデルの読者投票と酷似する結果となっている。
その読者投票でかなり高い投票数を得たのが、防水FOMAこと「SO902iWP+」。本機は、本日30日に発売された。次回の集計でどれだけ人気が出るか注目したい。
auの2006年夏モデルは、今週から熱くなってくる。“本命”と評される「ウォークマンケータイ W42S」は、予想通り初登場1位を獲得。au春モデルの王者「W41CA」から首位を奪った。
ただし先週のトップ3、「W41CA」「A5517T」「W41S」もそのまま2、3、4位に落ちただけで、いまだ販売数を伸ばしている。今回初登場の夏モデルとして、ワンセグ/アナログテレビ機能を備える「W33SA II」も健闘し、5位にランクインした。
次回の集計では、もう1つの本命「G'zOne W42CA」(29日発売)や、Bluetoothミュージック機能+スリムデザインの「W44T」(28日発売)のほか、「W42H」(九州・沖縄エリアで30日発売。ただし東北・関東・中部エリアの発売は7日で、次回の集計には含まれない)「A5518SA(カメラなしモデル)」(7月1日発売)も含まれ、2006年au夏モデルがすべて出そろう。新モデルがランキングを大きくかき回してくれることに期待したい。
ボーダフォンのランキングは、先週、「905SH」から王座を奪った「705SH SLIMIA」が引き続きトップを獲得した。905SHは、26日にソフトウェアの不具合も発覚するなど、どうも逆風が吹いている印象だ。しかしこの発表により分かったのが、5月27日の発売以来1カ月で約9万9000台も売れていたという事実である。
ところでトップ10内に6機種も入るほどのシャープに対し、東芝も3機種と、こちらも多数ボーダフォン向け端末を多くリリースするメーカーだ。3位に、液晶を閉じたまま音楽再生が可能な「803T」、5位に「V502T」、10位にミュージックコンソール付きの音楽携帯「705T」がランクインするなど、特に音楽機能を特徴とする端末に人気がある。
同社はこの「705T」のコマーシャルキャラクターに、“エロかわいい”で知られる倖田來未さんを起用した。7月1日よりテレビCMの放映が開始され、追って新聞・雑誌広告、交通広告などを展開する予定とのことで、ユーザーもCMを目にする機会がかなり増えそうだ。次回以降「705T」のランクアップも期待したい。
ちなみにauの東芝製端末「W44T」のCMキャラクターは、4GバイトHDD搭載の音楽携帯「MUSIC-HDD W41T」から引き続き、大塚愛さんを起用している。今夏東芝は、旬なアーティスト2人で“音楽対応携帯”をかなりプッシュしたい考えだと思われるが、そこに立ちはだかるのは「ウォークマン」のブランド力。音楽携帯のシェア獲得戦争も始まろうとしている。
大塚&倖田 vs ウォークマン──今夏、音楽ケータイ戦争も勃発
DoCoMoは相変わらずFOMA902iSシリーズの人気が高い。3万円以上する価格なのによくも売れるなぁと感心する。一つ前のモデルの902iシリーズは値下がり傾向にあり、これも良く売れているようだ。両方あわせて7機種がベスト10にランクインしているのだから、DoCoMoは笑いが止まらない状態かもしれない。一時期の値下げしてやっと売っていた頃が嘘のようだ。
FOMAらくらくホンもまだ5位と頑張っており、シルバー向け端末も完全に市民権を得たようだ。そろそろらくらくホンのラインナップが増えてもいい時期なのかもしれない。それに対してキッズケータイはまだ認知度が低いのか、ランクインしていない。最近は小中学生の携帯所有率が倍増しているらしいので、今後はこの分野が成長してくる可能性も高い。
auは大本命ウォークマンケータイのW42S(写真)がついにW41CAの牙城を崩し、W33SAⅡも5位にランクインした。夏WIN端末の出足は順調なようだ。
夏WIN端末に押し出される形となったのが、W41HとW33SAだ。W33SAはそろそろ在庫切れなのかもしれないが、W41HはまだW杯開催中で人気が出てもいいはずなのだが、やはり日本が予選リーグで敗退したのが相当響いてるのだろうか?端末値段も下がり始めているだけに、今後どこまで安くなるのかに注目が集まる。
ツーカーはベスト10の顔ぶれはあまり変わっていないが、プリペイド端末がベスト10中6機種と減っている。ツーカーを新規契約できるのは今月末までということもあり、駆け込み需要があったのだろうか?
ボーダフォンは予想外に705SHが強い。人気爆発かと思われた905SHは勢いが衰えた印象だ。ボーダフォンとしてはかなり高い値段なのがネックとなっているのかもしれない。705SHの売りは薄さだけで、機能的に飛びぬけた点はないためにとても地味な印象しかしない。DoCoMoで言えばprosolidのような感じだが、薄型化の遅れていたボーダフォン端末の中では注目されているようだ。
東芝は新機種の705Tが803Tと世代交代するのかと思ったが、相変わらず803Tの方が売れているようだ。
外国端末としては唯一頑張っていた804SSだったが、705SHに完全に人気を奪われてしまったようで、じりじりと順位を下げている。
ボーダフォンの夏モデルで今後注目される機種は804NKくらいしか残っていないので、価格の変動がない限りはランキングの変動もあまりなさそうな印象だ。やはり他社に比べて、905SH以外は地味でインパクトが弱く、ラインナップ的に見劣りしてしまう。秋モデルでの巻き返しに期待するしかなさそうだ。
|
NTTドコモ |
au |
ツーカー |
ボーダフォン |
1 | → | SH902iS | new | W42S | → | TK51(*) | → | 705SH |
2 | → | N702iD | ↓ | W41CA | ↑ | TK41(*) | → | 905SH |
3 | ↑ | SH902i | ↓ | A5517T | ↓ | TK40(*) | ↑ | 803T |
4 | ↑ | P902i | ↓ | W41S | ↑ | TK41 | ↓ | V502T |
5 | ↓ | F881iES | new | W33SA2 | ↑ | TT41(*) | ↑ | 904SH |
6 | ↓ | D902iS | ↓ | W43T | ↑ | ツーカーS | ↑ | V604SH |
7 | ↑ | D902i | ↓ | A5518SA | → | TK51 | ↓ | 804SS |
8 | ↓ | P701iD | ↓ | W42K | ↓ | TT51(*) | → | V403SH |
9 | ↓ | P902iS | ↓ | W41SA | ↑ | ツーカーS(*) | → | 804SH |
10 | → | N902iS | ↓ | A5521K | ↑ | TK40 | → | 705T |
(*)表記は「プリケ―セット」対応端末 |