現役のときに人の上に立つ管理職はボケるのが早いと聞きました。
いや、自分から早くボケたがる傾向にあるというのです。
なぜでしょうか。
歳をとればいつか自分の力だけでは暮らせなくなります。
そのとき家族や子供たちに何かと面倒を見てもらうことになるのですが、家庭でも職場でも全て自分の思うとおりになった管理職だった人にとって、これは屈辱的に感じるようです。
特にヘルパーさんや若い看護士さんに下の世話までしてもらうようになれば、自尊心などは強制的に奪われることになります。
「さあ、おじいちゃん、おしっこをしてから寝ましょうね」などと、孫のような若い看護士さんに言われるのですから、見得や外聞などあったものではありません。
管理職だった人は、結局自分から意識的にボケるしかなくなってしまうのでしょう。
これを避けるには死ぬまで元気で生活できる体力を今のうちから養っておくか、自尊心を捨ててどんな人とでもうまく付き合える訓練を重ねるしか方法はないように思います。
会社や家庭で威張っている団塊世代の管理職の皆さんはボケる確立が高いことを自覚しなくてはなりません。