謎の日常

 「観光」に”感動”などといった余計な”感情”は必要ない・・・
 ただ”事を終わらす”とだけ考えれば良い・・・

見て死ね(ナポリ:イタリア)

2008-10-16 02:43:03 | 3rdミッション ヨーロッパ
2008.10.15(水)


 デュッセルドルフから格安航空のライアンエアーでローマの空港に到着したのは1400時、空港からのエアポートバスに乗りローマ・テルミニ駅へ到着したのは1520時、そして素早く鉄道のチケットオフィスへ行ってナポリまでの鉄道のチケットを購入する。

 実を言うと当初の計画ではナポリは狙撃の対象に含んでいなかったが、急遽こうしていく事にしたのには勿論訳がある。

 『ナポリを見て死ね』

 3歳児でも知っているような有名な諺だ。


 尚、余談ではあるがこのプロフェッショナルはずっと『ヴェニスを見て死ね』だと思っており、つい最近ある女性から「見て死ねはナポリですよ」と侮蔑を含んだ眼差しで見られ深く傷ついたのだが・・・

 いずれにしても『見て死ね』と言われる様な都市をいくら私が首都狙撃手であったとしても見逃すわけにはいかない・・・

 ナポリに到着したのは1800時過ぎ、その日の観光をあきらめ、翌日に勝負を賭ける事にする。

2008.10.16(金)

 ナポリで先ずやりたかったのは死の灰に突然包まれた街、ポンペイの遺跡を訪れることだった。

 そうなってくると「ナポリはまったく関係なく」なってくるが、見たかったんだからしょうがない・・・


 これが有名なポンペイの遺跡。約1900年前にヴェスーヴィオ火山の噴火により突然死に包まれた町である。
 



 
 死の灰に包まれた人がそのままミイラになっている。


 現在でも発色できないと言われる有名なポンペイの赤で描かれた壁画
 


 他の壁画も鮮やか・・・



 そして何よりも凄いのは体位を描いたこの壁画。
 

 太古の昔から人間って奴は・・・ムフフッ・・・


 うーん、ポンペイ大満足・・・


 これでもうナポリに思い残す事は・・・




って忘れてた。ナポリがメインだ。



 ナポリに戻って早速観光を始める。「見て死ね」と言われるその実力、このプロフェッショナルがじっくりと拝んでやろうではないか・・・


 ナポリ中央駅駅前、これはホテル「さよなら」。こんなネーミングでいいのか??
 

 ナポリ市街の街並にドゥオーモ(イタリア語で大聖堂)
 

 サン・フランシスコ・ディ・パオラ聖堂にサンテルモ城付近からの夜景
 


 「・・・」




 「・・・・・・」




 決して悪いわけではないが・・・



 それにナポリのもう一つの名物といったらこれだ。

 ゴミと凹んだ車・・・
 

 余談ながらナポリ市自体にゴミ処理をする能力はなく、ドイツに委託してゴミ処理を行っているそうだ。



 「見て死ね」と言われるその真意は街並みだけではない事は承知の上だが・・・



 「イタリアの永遠の劇場」とも評されるこの街の街並がこの程度とは・・・




 私はプロフェッショナルとしてこう言わせて貰わざるを得ないだろう。



 「ナポリを見て死ねん」


 と・・・

ハムレット(ストックホルム:スエーデン)

2008-10-10 23:11:07 | 3rdミッション ヨーロッパ
2008.10.10(金)

 10.09日、オスロから夜行バスでストックホルムに到着したのは朝の0600時、直ぐにストックホルム観光をしたかったのだがこの時間では何もあいていないので一度近郊の街である古都ウプサラの観光に向かう。

 ここに到着したのは0830時、この時間でもまだ見所は何一つ空いておらず、結局2時間ぐらい町を散策してストックホルムに舞い戻る事にする。

 唯一良かったのは久しぶりの朝マック、ソーセージ、チーズマフィンにハッシュドポテトが食べれた事ぐらいだろうか?

 古都ウプサラの朝マック


 わざわざウプサラとつけなくてもストックホルムでも食べれた物だが・・・


 ストックホルムに戻ってきたのは1100時、私は直ぐに観光案内所に向かい、またしても市内観光がお得になるストックホルムカードを購入する。

 物価の高い北欧では一部の例外はあったの物の、北欧周遊での私のスタイルはこうした特典カードを購入して先ず料金の高い物をチェックし、そして観光効率を最大限に考慮してマシーンの様にただひたすら観光しまくりカードの元を取る。それが完全に定着している。

 ホテルのドミに入り込んだ時には1330時、荷物を手早く纏め直ぐに街に繰り出す。
 11日にドイツへ戻るフライトチケットを抑えている今、時間を無駄にしている暇はない。

 最初に乗ったボートクルーズから眺めたストックホルム市街。
 

 ストックホルム大聖堂
 

 郊外にあるタワーとそこからのストックホルム全景
 

 運河沿いに停泊する帆船に王宮
 

 新市街の中心セルゲル広場



 紙面の限界上や写真不許可の場所も在るので写真に載せているのはこの程度だが・・・最初にとったクルーズを始めに観光エレベーター、観光タワーだけでなく遅くまで開いているミュージアムを2つ、それにレンブランドやルーベンス、グレコといった一流画家のコレクションの展示のある国立美術館等も手早く訪れている。

 もっとももともと絵画に全く嗜みがなく、また全ての部屋に入って全ての絵画を見たものの殆ど駆け足で通り過ぎるように見たのでどの作品が誰のだったか等何一つ覚えてないが・・・



 だが、鼎の軽重を見誤ってはいけない。


 こうした特典カードを手にしている今、一番大事なのは“元を取る事”だ。


 多くのアマチュア旅行者達が「せっかくいい物を見たんだからじっくりと時間をかけて記憶に焼付けよう」等といった勘違いしているようだが・・・

 プロとはそんなに甘い物ではない。

 そこで喩え自分の好みにピンポイントでヒットする物があったとしても、その一つの物事に捉われてはいけない。

 「旅行とは記憶ではなく、記録だ」

 どれだけの場所を見たか?そしてどれだけ行ったと言う証拠写真を残したのか?それが肝要だ。

 「マシーン」と呼ばれる男になるためには・・・

 観光に感動などと言った余計な感情は必要ない。一つ一つの場所で「ただ事を終わらせる」とだけ考えればいいのだ。


 ルーベンスと言った所で大事なのは

 『あっ、スエーデンの国立美術館でルーベンスが見れましたよ』

 とだけ言えればそれでいいだけの事である。





 そして2日目、市庁舎の開館時間に併せてきっちりと動き始める。
 今日のスケジュール帳も勿論真っ黒だ。可能な限りストックホルムカードを利用しなければいけないのだ!

ノーベル平和賞以外の賞の受賞が行われるストックホルム市庁舎
 


 王宮にその前で行われた衛兵交代式
 

 世界最大最重量のコインに世界最古の紙幣が展示されている王立経済博物館

 看板に世界最古の紙幣(発行は1600年代)
 

 世界最大のコイン、重さは何と19.7kg!幾ら分の価値だったのか知らないがこれで安かったら悲惨だろう・・・
 

 そして広大な野外ミュージアムであるスカンセン

ここにはスエーデン各地からの古い建物が移植され保存されている。

これはその一例


 孔雀も中で放し飼いにされている
 


 だがここで楽しかったのは小動物が可愛かったこと。
 中の水族館で魚よりも萌えてしまった・・・
 

 勿論前日と同様に見た見所はこれだけではない事は言うまでもないだろう・・・



 現在時1530時、冬季に入って1700時に閉館する見所が多いのでどこか周れるとしたら後1、2箇所だ。

 私は事前にチェックしていた北方民族博物館を先ず行って、そして完全な形で現存する最古の軍艦が展示されているヴァーサ号博物館を訪れることにしていた。

 私の過去の実績から行って博物館1個などかかる時間はその大きさにも寄るが10-30分程度が目安だ。勿論大英博物館のような巨大な博物館はそれなりに時間をかけるが、それでも全部の部屋に入って1時間半程度で終わらせてしまうあたりが私の真骨頂と言えよう。

 これだけ早く周るのも「ただ行ってきただけという実績」が旅行で一番大切だからだ。



 そして北欧周遊も終盤にきて、物の見方の要領も完璧だ。



 『観ずにして見る』

 別名『本当にただ見てるだけ』


 という無我の境地に達成した今、この私が何かに捉われることなどない。



 最初のターゲット、北方民族博物館へ向かう

 北方民族博物館



 『んっ???』


 入ると同時に目に飛び込んだ物は・・・




 『こっこれは・・・』

上から見た図、そして・・・
 

 『チョッ!チョコレート!!』


 なんでもチョコ祭の会場にもなっていたようで・・・

 多くのチョコ会社が出展して試食も出来るように・・・



 『うぅぅぅ・・・』


 私は時計を見ながら展示物を素早く見終わり試食を行う。

 『うっ、うまい・・・!!』


 それはそうだ、一流メーカが一堂に会し、各社自慢の銘柄を小片とはいえ試食として出しているからにはただの駄菓子屋でかうようなチョコレートとは訳が違うのだ・・・


 『さっ最高―!!』



 チョコ好きな私に取ってはたまらなく心捉われる瞬間だが・・・


 (ここで最後まで居てはいけない・・・)


 頭の中で何かの声がする。


 そうだ、私はまだ見ると決めた観光名所の全てを終えているわけではないのだ・・・


 だが・・・


 こんなにも旨いチョッ・チョコレートを捨てるのか?



 それもタダチョコ(勿論売っている物もあります、あくまでも試食品のみです)を・・・



 今の私はロミオとハムレット、シェークスピアの劇作の主人公の心情だ。


 自分の心に問いかける。


 「行くべきか行かぬべきか・・・・それが問題だ・・・」



 私は心を鬼にする・・・


 「プロフェッショナルとして・・・観光マシーンとしての宿命・・・」


 博物館など行かなくてもいいのだが・・・


 だが、ストックホルムカードの元を取れるだけ取らなければいけない。



 後ろ髪を引かれる思いでこの北方民族博物館を後にし、最後の観光地であるヴァーサ号博物館へと向かう。

 これがヴァーサ号、1681年に沈没、1961年に引き上げ修復されたということだが300年も海に沈んでいたとは思えない見事なデコが残っている。
 


 博物館を出たのがきっちりと1700時、ストックホルムをやりきったのは確かだが・・・


 その満足感を得る為に失った物はあまりにも大きかった・・・



 だが・・・




 「タダチョコをも捨て去ることが出来た今・・・」






 私は“人間としての全ての感情を捨て去り、観光マシーンとして完成された体”となった。





 と言う事は確かな事実だろう・・・






 でもやっぱり誰かチョコ恵んで下さい・・・


 余り物でもいいので・・・



 チョコさえあればマシーンじゃなくてもいいです・・・



 別に観光なんてどうでもいい・・・


何か微妙な街(オスロ:ノルウェー)

2008-10-08 21:46:38 | 3rdミッション ヨーロッパ
2008.10.08(水)

 オスロに到着したのは夜、1軒目がフルでそこで教えて貰ったホテルがドミで42ユーロ、デンマークの記録をあっさりと更新してしまう当たりが物価最強国と言われるノルウェーの怖さだろう・・・



 ただ、物価がこれだけ高いのなら、見所のクオリティーもそれに比して高くなければ割りに合わないだろう。


 ダブリンよりは大きいがそれでもコンパクトと言って良いこのオスロ、到着日には夜景を、そして翌日日中を観光にあて、直ぐに逃げ去る事にする。





 到着日に見た夜景

カールヨハン通り、向こうに見えるのは王宮
 

 国立劇場前の噴水


 港の景色


 駅前にオスロの全景
 

 翌日、私はオスロカードというのを購入し、市外の見所を見ることにした。トラムやメトロ、そしてバスの初乗りが24クローネ(約450円)もするので、市内交通もフリーに出来るこのカードは有難い・・・


 泊まっていたホテルの近くにある劇場博物館前の広場、モニュメントが何か素敵・・・


 ノーベル平和賞の受賞が行われるオスロ市庁舎。
 

 博物館で見たバイキング船、800年代に使用されたという・・・
 

 1947年に6人の乗組員を乗せてペルーからミクロネシアまで101日間漂流したいかだ船コンチキ号


 そして看板にその商品、日本文化の浸透具合がこれで良くわかる
 


 写真で見てもらって分かるようにオスロの見所を言い表すなら「微妙」の一言に尽きるだろう。


 決して悪いわけではないが・・・別に凄くもなんともない。

 
 『ふーむ・・・』



 だが、そんなオスロで私を期待させる物があった。


その名も「ヴィーゲラン公園」。

 ここはグスタブ・ヴィゲーラン作の彫刻が林立する公園で、園内に展示されている彫刻数は212体、そして刻まれた人間の数は650体以上という凄まじさだ。

 ちなみに彼の作品には表情のないものが多いのだが、人造湖に架かる橋には珍しく怒った男児の彫像がありシンナターゲン(怒りんぼう)と呼ばれて人気を集めていると言う事だ・・・

 これは見逃すわけにはいかないだろう。


 私はさっそく公園に向かう

 公園入口からみた景色
 

 奥にある橋、あれがおそらく人造湖に架かる橋だろう。

 近づくにつれ、橋の欄干に規則正しく彫像が置かれているのが分かる。
 私は左右を注意しながら眺めつつ橋を渡る。目指すシンナターゲンはこの中にあるはずだ。

 

 

 センスは良くわからんが・・・

 しかし、この中にそれらしき物が・・・

 私は一度奥にあるモノリッテンの塔を見に行く事にする。

 この像は公園のシンボルでもあり、高さ17m、重さ260トンの花崗岩の塔に121体もの老若男女が刻まれているのだ。
 


 凄いと言うよりもはっきりいって気持ち悪いが・・・



 しかし先ほど渡った橋は違うのだろうか?シンナターゲンは何処に?


 私はもう一度橋に戻る。今度はゆっくりと左右を良く見ながら歩いていく・・・




 『おっ・・・』




 大きな像に隠れて目立たなかったが・・・


 こんな所にあったのか・・・


 



 『・・・』




 『・・・・・・』



 『でも小さすぎるし・・・表情もなんか微妙・・・・・』



 これで人気者になれるとは・・・







 北欧の雄、物価最高値のこの首都・・・





 私にとってはこの物価の高さこそビックリだったが・・・


 見所は全てが何か微妙な、そんな街であった・・・


禅問答(ダブリン:アイルランド)

2008-10-06 20:01:57 | 3rdミッション ヨーロッパ
2008.10.06(火)


 10.05日にロンドンからフライトでダブリンに到着。

 ここではダブリンパスを買わず、普通に市内観光をすることにする。メインとなる見所が多くないので絞って単体で見て周って学割を使ったほうが安くなるからだ。

 巨大都市ロンドンから来たここはコンパクトにまとまり、歩いても十分見て回れる広さであるのも嬉しい。

 私は急にゆったりとなった時の流れに身を任せ、落ち着いて観光を続けていた。

 到着日に見たダブリン市の中心を流れるリフィ川、派手さはないものの橋のライトアップが心地良い
 



 市の中心であるオコンネルストリート
 

 そしてヘンリーストリート



 有名なギネスビールの工場
 
 見学ツアーで中に入ってビールの試飲が出来るがアルコールを殆ど飲まないので外から見ただけ

 地下礼拝堂が中世の中でも最大規模と言われるクライストチャーチ大聖堂
 

 ガリバー旅行記の作者、ジョナサン・スイフトの眠る聖パトリック大聖堂、右に眠る・・・
 

 ダブリン城


 トリニティーカレッジ、ケルト芸術の最高峰と言われるケルズの書がここにある。



 見所と言ったら大きくはこんなものだろうか・・・


 ここでは“どう観光すれば合理的なのか”をわざわざ考える必要もない。少し歩いてすぐに目的地に着いて、そして見れば十分だ。

 大都市にありがちな喧騒もない、私は悩むことなく、頭を使うことなく、ただこの緩やかな時の流れに身を任せ穏やかな気持ちでいれば・・・




 「んっ・・・??」


 




 これは・・・



 日本人なら誰でも知っているような有名なサッカー選手だが・・・



 タイトルは?



 「The Zen of Nakamura」



 『・・・』



 『・・・・・・』



 待て、私にしてもこの選手は知っている。アイルランドリーグで年間最優秀選手も取ったほどの男だ。


 だが・・・


 「中村の“禅”」



 と、言うのは・・・



 俊輔が“禅”をやっている事など聞いた事がないし・・・



 それとも俊輔のプレーが“禅”に繋がっているのか?ただのファンタジスタだぞ、彼は・・・


 それにサッカーはスポーツであって娯楽だ!



 一体全体どう“禅”が俊輔に関係してくるんだ・・・???



 ダブリン・・・



 ゆったりとした時の流れに身を任せて頭を休めるいい機会だと思っていたが・・・



 こんな本を見つけたら気になって考えてしまって仕方ない・・・



 こうなったらもう誰でもいい・・・



 「“禅”と中村」の相関関係を教えてくれ・・・・


愉快な・・・(ロンドン:イギリス)

2008-10-04 21:09:26 | 3rdミッション ヨーロッパ
2008.10.04(土)


 私にとってロンドンと言えば真っ先に思い出す歌がある。

 そう、コマーシャルで流れていた「愉快なロンドン♪楽しいロンドン♪ロンドン♪ロンドン♪」というフレーズである。

 何のコマーシャルだったかは忘れた(多分ハワイアンセンターかなんかだと思うが)が、10代にはメジャーな歌だ。20代を通り越してしまった老人達には分からないかもしれないが・・・

 このプロフェッショナルも幼少のみぎりにこの歌をテレビで聞き、ロンドンは愉快で楽しい所だと頭の中に刷り込まれていたのである。

 ちなみに今回のサードミッションでの北ヨーロッパの空中戦による首都狙撃、他は2泊という予定を組んでいたがロンドンでは5泊という長い期間を選択したのもこの歌の影響が大きかったと言えよう。

 ロンドンに到着して直ぐにオイスターカード1週間(ロンドンの交通機関が乗り放題になるカード、期間や距離などは色々選べる)とロンドンパス6日有効(ロンドンの観光名所の大半がタダになるカード、でも高い)を購入しロンドン観光に向け万全の体制を整える。



 ロンドンは愉快か?楽しいか?

 私は精力的に市内を動き回った・・・


 ロンドンに来た最初の朝、真っ先に食べたのはイングリッシュブレックファースト
 終日ブレックファーストを出す店もあるのは変。


 シェークスピアの劇場を再現した劇場。ツアーで劇場見学したがここで実際に劇も行われている
 

 そしてロンドンのシンボルとも言えるタワーブリッジとそこからの眺め
 

 さらにタワーブリッジからみたロンドン塔、ここは世界遺産、そして中の宝物館に世界最大のダイア「アフリカの星」がある。


 ロンドンで最も歴史あるシティー地区にあるセント・ポール大聖堂の夕景に、昼にドームに登って見た景色
 


 タワーブリッジに巡洋艦ベルファーストの夜景。そしておなじみのロンドン橋、童謡に出るような橋なのでもっとレトロかと思ったらモダンでびっくりだった。
 

 テムズ河のボートツアーも裏ロンドンと言うような運河クルーズも堪能した。

 テムズ河クルーズのボート


 しsぐてリージェンツパーク地区で乗った運河ツアー
 


 故ダイアナ妃が住んでいたケンジントン宮殿。宮殿よりもその前の庭園でちょこちょこしているリスが可愛かった。
 

 シーズンオフの為に中には入れなかったがライトアップが綺麗な国会議事堂にビックベン
 

 世界最大の観覧車、BAロンドンアイにそこからの景色
 

 観覧車からみた国会議事堂に世界遺産でもあるウエストミンスター寺院


 あまりにも有名なバッキンガム宮殿、衛兵交代式は混むと聞いていたので見ずじまい。そしてウエリントンアーチ
 


 ロンドンは巨大だ・・・


 それに見所も多く人を飽きさせない・・・


 「楽しいロンドン♪愉快なロンドン♪」


 こう形容されるのも分かる様な気がしてきた・・・・


 ロンドン観光の最終日、この日の目玉の一つは大英博物館だ。

 入口、そして中に飾られていた金の像、ポーズはヨガなのか?意味不明である。
 

 そしてこの顔もよくわからん。それにミイラ、エジプトの物はカイロにある考古学博物館にも比類する充実のコレクション。
 

 この他にも様々な地域の様々な物がコレクションされ、陳列されている。

 世界一とも形容されるこの博物館は「流石!」と言うべきだろう。タダなのも嬉しい。

が、植民地時代に世界各地から良く言えば発掘、悪く言えば盗んできたものを展示する「世界最大の盗人博物館」とも言えるだろう・・・




 そしてもう一つの今日の目玉、その名は「ウインザー城」


 この城は現在使われている居城の中では世界最大最古の物としても知られ、女王陛下の居城としても有名である。

 私のロンドン狙撃を締め括るに相応しいターゲットだ・・・

 これまでここを訪れなかったのは郊外にあり、他の見所を終えることが出来たなら行こうと考えていたからだが、大英博物館を見てまだ正午の今、満を持して訪れる時だろう。

 私はウインザー城を訪れる為に郊外列車の出発するパディントン駅へと向かう。

 到着したのは1時、私の持っているオイスターカードは1-4ゾーン、これをウインザー城へ行ける様に今日一日だけ期間を延ばしてもらうチケットを購入する。

 列車の本数が意外になく、次の列車は1350分だ。だがウインザー城が開いているのは1700時まで、入場は1600時までなので十分に間に合う時間だ。

 30分前ぐらいに列車に乗り込む。後は出発を待つばかりだ・・・


 そして突然アナウンスが入り、乗客全てが降りていく。


 『なっ何だ??』



 列車のインフォメーションブースには黒山の人だかりが。

 私もそこに行き情勢を確認するとなんと「人身事故により列車は一時休止、次の出発は未定」ということだ。

 『うーん・・・』



 旅行では何事でも起こりうるが・・・


 それにしてもこんなタイミングでとはついていない・・・


 イギリスに来て5日目、ロンドンパスを使い始めたのは2日目からと考えると今日はロンドンパスを使い始めて4日目、午前中に訪れた大英博物館はこのパスの関係ない無料の博物館だから・・・

 ウインザー城で使うか?それとも今からまだ行ってない他の所に行かないと3日パスでなく6日パスを買ったのが無駄になってしまうぞ・・・


 私はしばし考え、そして復旧を待つ事にした。

 ロンドンパスにある見たい所のメインの大半は訪れていたし、最後に一つとなるとウインザー城は魅力的だ。


 列車が動かなくなって1時間を過ぎ、時計が1500時を差した頃、放送が入り周囲の人間が慌しく動き出す。

 ウインザー城へはここから約30-40分、まだ何とか間に合う時間だ・・・


 一度電光掲示板を確認する。ホームは1番だ。

 だが、ここで油断してはいけない。人身事故によるダイヤの乱れも考慮して安全策を取るべきだ。

 私はインフォメーションに確認しに行く。慌しく動いている係りの女性に「何番だ?」と聞くと「13-14番ホームへ行け」ということだ。

 電光掲示板と違うこの答えに私は少し逡巡したが・・・

 ここは人を信じてみる事にした。

 慌てて13、14番ホームへ向かうと列車は出たばかりだ。

 『しまった・・・』


 ホームにいた係りらしき女性に行き先を告げ聞いてみると返答が心もとない。「たぶんここからよ」というなんとも頼りない答えに事故だから仕方がないが「次はいつかはわからないと」いうことだ。

 『うーん』


 10分ぐらい待っても列車は来ない。電光掲示板の1番と言うのも気になる。


 私はもう一度インフォメーションに戻って確認する事にした。

 今度はさっき聞いたのとは別の女性に確認してみる。


 「あらっ!それは一番からよ、たった今出たばかりよ!!」



 『へっ?』


 なっなんと・・・なんと言うことだ・・・

 
 時間がない中こうなる事を恐れてわざわざ確認したのに・・・

 時刻を見ると1520時・・・

 これで今から出発してもぎりぎり入場禁止になってから到着というのは疑う余地もない・・・

 行くだけ無駄足である・・・


 『はぁぁぁぁ~・・・・』


 私は天を仰ぎ、溜息を尽く・・・

 ウインザー城を最初から目指さなかったら他にまだまだ見れたのに・・・
 こんなタイミングで事故が起こり、挙句の果てにまだ間に合う筈の列車にディスインフォメーション(誤情報)によって乗り損わさせられるとは・・・・ 



 諺にある。


 「終わりよければ全てよし」


 と・・・


 だが私のロンドン観光の最後は・・・こんな形での幕切れとなってしまったのだ・・・



 私はこう言わせて貰いたい・・・



 ロンドンは・・・・



 私にとって


 『とても不愉快なロンドン』だった


 と・・・

基準とは?(ロンドン:イギリス)

2008-10-03 20:05:37 | 3rdミッション ヨーロッパ
2008.10.03(金)


 グリニッジ標準時・・・


 いわずとも知れた世界の時計の基準ともいえるこの場所はここロンドンにある。


 経度0度、世界の西と東を分けるこの場所に私も早速訪れてみた。


 これがグリニッジの旧天文台





 そしてここが経度ゼロを表すモニュメントと地面のライン!




 時間の基準にいる・・・


 ついこの間赤道を見て南北の中心に立ち、そして今東西の中心に立っている・・・



 一度の旅行でこうした経験が出来るのは何とも言えない・・・



 私はせっかくなので時計をこの基準にぴったりと合わせ直す事にした。


 モニュメントの反対を向くと時計があり、世界で一番正確な時間を指している。






 『あっあれっ?』


 俺の時計と・・・一時間ずれているぞ・・・



 アイスランドから来た時に時差は直しているはずだが・・・



 一時間ずれているとなるとこれまでの観光中も誤った時間で動いていた事になるがそれは無いのでどうもおかしい。



 私はそこにいた警備員に現在の時刻を聞いてみる。


 私の時計と寸分の狂いも無い。


 ということは・・・標準を示すこの時計が1時間ぴったりずれているのか?それもおかしな話だ。


 私は「何故この時計はずれているのか」を問い合わせてみる。


 

 『サッ、サマータイム(夏時間)・・・』



 確かにこれなら納得だ、一時間ずれていて仕方が無いが・・・



 それにしても基準を設けている場所で早速時差を生じさせるなんて・・・・



 今の私の感情は憤懣やるかたないという感じだろうか?


 私はこのイギリスにこう言ってやりたくて仕方ない。



 『世界の時刻の基準を自分の所で設けているのなら・・・』



 『お前が最初から例外になっちゃダメだろう・・・』



 と・・・