謎の日常

 「観光」に”感動”などといった余計な”感情”は必要ない・・・
 ただ”事を終わらす”とだけ考えれば良い・・・

ニュー・ミッション!!(カイロ/エジプト)

2006-03-31 19:37:13 | 1stミッション 北アフリカ
 プロフェッショナル・デューク東城

 カイロでの妙にまったりとした日々を終えて新しい任務へと旅立つ。飛行機でクエート、バーレーンとストップ・オーバーしてUAEへ、それから陸路でオマーン、イエメン、サウジ、ヨルダンと抜けてイスラエル、もう一度カイロに戻ってそれからカタール経由で6月のワールドカップに間に合うように日本に帰るという遠大な、ちょっと考えると「ただ単に、暇を無理やり潰しているだけで、お金の無駄なのでは?」という計画だ。



 話はおいといて、今度のターゲットのメインはアラビア半島だ...

 しかし任務には「コードネーム」が必要であろう。

 ここは一つエレガントに


 「ミッション・アラビアン・ロレックス」


 とでも名付けようか...



 これは有名な「アラビアのローレンス」を決してパクッた物ではなく、[オイルマネーで潤い、ギラギラとなったアラビア半島の諸国を周遊する]ことになるので、これもまた[キンキラしたイメージの強い、一流時計メーカーのロレックス]を巧みに混ぜ合わせて名付けた「ゴルコ・オリジナル」とでもいう作戦名だ...

 くどいようだが、「あくまでも独創性溢れる、オリジナルなネーミングだ...」

 「パクリ」などでは無い!

 見逃してくれ...??




 アフリカのときと同じようにうまくいくのかどうかはこれまた良くはわからないが、先ずは、


 「わかった、やってみよう...」

エレガント・ヨーロッパ・ツアー(カイロ)

2006-03-23 00:50:09 | 1stミッション 北アフリカ
 デューク東城、マルタを抜けてカイロへ到着。



 実に約1年4ヶ月振りにカイロの地に足をつける...



 この後はアラビア半島に向かうことになるとは思うがワールドカップ録画の為の一時帰国は6月頃の予定なのでまだ少し時間がある。今回の旅も終盤に差し掛かった今、最初の出発地カイロに戻って来た事は「いい節目」となるので「今回の旅を振り返ってみる」にはいい機会だろう...



 
 自分の旅の目的は...

 「予算の続く限り行けるだけの国に行って見る事」

 そして

 「旅の最終目的地はドイツ...」


 どうやら旅の指向は「ヨーロッパ」であるらしい...








 今回の旅を思い起こして見ても、この第一次任務では「マルタ(ヨーロッパ)」を経由している...





 振り返ると「マルタ(ヨーロッパ)」に実に「3泊という長期に渡る間」、滞在をしている...



 これと比較して、アフリカにはたった「450日強...」





 統計的な比率から言えば圧倒的に「ヨーロッパ」率が高い、と言えよう...






 どうやら今回の旅行

 「エレガント・ヨーロッパ・ツアー」

 と命名せざるを得ないようだ...



 今後私と接触を図る者達が

 「エレガント・ヨーロッパツーリストのデュークさんですか?」

 と尋ねて来ることは、どうやら間違えようも無い

 「事実」

 であろう...

ドラいもん...(マルタ)

2006-03-22 00:30:57 | 1stミッション 中東:ヨーロッパ
 しかしマルタはビックリだった...



 アフリカ近くのヨーロッパで「所詮はアフリカと同程度」と思い込んでいったこの「デューク東城」にとってはまるで漫画にでてくる4次元ポケットのような国だった。

 空港に夕方6時に着いたら観光案内所がしっかり開いていて安宿もきちんと教えてくれる。こんな事はアフリカではありえない..
 
 またアフリカではいくら探しても見つからなかった「ロンプラ(英語のガイドブック)」はあっさりと空港で入手できるは、公共機関はバスが発達していて問題無いは、マックやピザハットも当たり前...、

 面白いのは教会で、街に一つ以上は「不釣合いに巨大な教会」があって何でも人口38万人のこの国で150も教会があるらしく街の景観にいいアクセントを添えている...、

 さらに首都のヴァレッタは街全体が世界遺産...、まだ他にもたいしたことは無いが「巨石神殿」が結構いろんなところにあってこれもまた世界遺産...


 しっかりと「ヨーロッパ」していやがる...




 たいしたことの無い小国だと思い込んでいた私には「良い衝撃」で、物価の高さも「ヨーロッパ」だった事は、私の財布には「悪い衝撃」であった...





 しかし...、こんなちっぽけな国で...、まさかこれほどのものが見れるとは...




 「プロ」として、どうしてもこの「台詞」を吐かずには入られない...







 「おい、お前!!マル太のくせに生意気だぞぅ~!!」

リターン・マッチ(マルタ)

2006-03-20 00:12:11 | 1stミッション 中東:ヨーロッパ
 プロフェッショナル・デューク東城



 ここマルタで、「リビア大使館の所在」を点き止め...、

 もとい観光案内所に点き止めてもらって再度リビアビザに挑戦、



 結論は

 「本国照会の為に1週間待ちで、その後でビザが取得できるかどうか分かる」

 というアルジェリアの時と全く同じ状況、





 思いは千路に乱れる...

 既にマルタに入る前にカイロまでのチケットは購入済みだ...



 「マルタだけ入国のチケット」なら待つのも悪くは無い。そして「ビザが取れるなら、カイロへのフライトの日時の変更をキャンセル料を払ってでも」しても良い。





 しかし...「状況は不確定」



 物価の高いマルタで1週間以上滞在を延ばすだけの価値はあるのだろうか...




 リビア大使館を出て30分もの長時間にわたり、世界遺産に向かう公共バスに乗りながら考えに考え抜く。

 そして、苦渋の末に決断を下す...









 リターンマッチは「敗戦」でいい...









 「カイロにカイロう...」

殺しの世界遺産...(チュニジア)

2006-03-18 23:58:26 | 1stミッション 北アフリカ
プロフェッショナル・デューク東城


チュニジアでリビアビザ断念後、「観光にてご多忙」を決め込む。


 この10日間で訪れた都市は6都市、さらに世界遺産は7つを訪問する、とチュニジアの国土の狭さとインフラの良さに助けられたにせよ、今までに無い「ハイペース」であった。
 これだけ「殺って殺りまくれば」十分だろう...



 特に世界遺産は回れば回っただけ、本来このプロフェッショナルの持つ「知的なイメージ」のアップにつながることであろう...





 ただ一つ問題があって短期間に大量に回ったので

 「殆ど覚えていない」

 という欠点を持つが、まあ「観光は消化試合」。「どれだけ楽しんだかよりもどれだけ短期間でたくさん訪れたか」の方が意味があるのでいいだろう...





 「何か間違えている」

 ような気もするが...

撃沈!リビアビザ!!(チュニジア)

2006-03-08 02:25:15 | 1stミッション 北アフリカ
 デューク東城!
 チュニス(チュニジア)に滞在中...

 滞在二日目、早速残る標的「リビアビザ」を仕留めに向かう...

 アルジェリアでは不可!エジプトも不可と聞いている...、チュニジアなら...、可能性はあるだろう...


 観光案内所で住所を聞いてバスで行こうとするとタクシーを勧められる。

 ちょっと遅く起きたのと、まあ面倒だったのでタクシーで大使館へ...

 しかし大使館とビザセクションは別...、


 「おいこら観光案内所、しっかり案内せい!」

 と思うが、実はこういった時はいい“兆候”だ...


 「万事塞翁が馬」、良くない事の後には「幸運」という名の女神が大抵の場合「微笑んで待ってくれている」



 期待は高まり「領事館」へ、これまたリッチにタクシーで...

 思いは昂まる、アフリカに440日強...

 「これでアフリカにケリをつけてやる...」



 12時は過ぎたが幸運な事に領事館は開いている...

 女神がウインクして待っていてくれていたらしい...


 「ようし、これがアフリカ最後のビザだ...」


 中に入って早速説明する...

 「今までアフリカ53カ国に行っていて、リビアに入国すればアフリカ全部に行ける事になるんだ!どうしても入国したいんだ!!ビザをお願いしマース!!(注、厳密にはソマリアには行っておらず、ソマリランドになるが、嘘も方便なのでここでは無理やり含めている)」


 どうだ!こんな男はこの「プロフェッショナル」以外、そうお目にかかれないだろう...。

 どうですか?リビアさん??ビザを下さいな!!

 と思う間もなく


 「レジデンス以外のビザの発給はしない」

 とつれないお答え...、無表情でニッチもサッチも行かない...

 これじゃ「秒殺」だ...

 こちらの必殺技の「哀願」も「嘆願」も...

 判定!

 「効果無し・・・!!」

 待っていたのは「鎌を振り上げた死神」だった...




 どうやらこの「プロフェッショナル・デューク東城」

 「アフリカにケリをつけられてしまった」

 らしい...




 うーむ、今後の旅行の展開が...、

 自分でも読めない...

 「参りました!!」

殺す...!!(チュニジアボーダー)

2006-03-06 01:52:09 | 1stミッション 北アフリカ
人間誰しも「我慢できない」時があるだろう...




 私は今日アルジェリアからチュニジアへと抜けてきた。そしてその時、「事件」は起こった...



 場所はチュニジア側のボーダー、アルジェリア側の手続きは時間こそ掛かったものの特に問題は無く通過していた。

 私はこの後の計画で後10カ国前後は旅行する予定である。

 パスポートの残りページは13ページ、チュニジアはビザが無いので新ページを潰さなくても良いと期待していた...。


 チュニジアのイミグレの係は
 「スタンプをここに押してね!」
 と可愛らしく言うこの「プロフェッショナルな私」のパスポートを無造作に受け取って、これまた無表情にコンピュータに入力。
 時間が結構かかり、「あちらに言って待つように」と支持を受けてからさらに5分、「ガシャン」という音と共にパスポートがカウンターの上に置かれようやく私に受け取るようにと促す。

 手にとって確認したら...、何と...

 何故か後ろから3ページ目の端っこにスタンプが1個、チョコンと押されている。もちろん「ニューページ」にだ...
 
 ナイジェリア入国以降、毎回毎回哀願を重ね、入国、出国のスタンプを強引に重ね押しさせながら必死の思いでページを節約してきていたのに...

 そしてそれ以降、ニューページには一回たりともスタンプを押させないでここまで頑張ってきたのに...

 なんで?何故なんだ???

 余白の最初のページならまだ分かるが...、よりによって「後ろから3ページ目」に押すなんて...

 それもニューページをちっこいスタンプ1個で潰すなんて...

 目から涙が溢れて来ると共に悔しい思いが込み上げて来る...

 「コイツハバカカ...!!??」

 人の気も考えないで事務的に処理しやがって...!

 ここまで来ると怒る気は起きず、ただ無念を噛締めるばかりであった...。




 「覆水盆に還らず」
 
 終わったことは終わったことで取り返しはもうつかないけど...

 それにしても...



 いつか、きっと...。地球上のどこであっても...



 「奴を見かけたら、例えそれが東京、六本木ヒルズのど真ん中だろうが...、サハラ砂漠の外れのど田舎だろうが...」


 『私は奴を殺す...』






追記:

 その後カスタムでは外貨チェック。30分以上も掛かって一枚一枚とトロトロと数えた挙句、申請用紙の収支代1ディナール(約百円)(ちなみに公式のもので賄賂ではありません、念の為)をふんだくられる。

 チュニジアの第一印象は『最悪』となった。

アルジェリアの終わりに

2006-03-05 03:35:18 | 1stミッション 北アフリカ
 現在はアルジェリア東部の街、アンナバに滞在している。明日はチュニジアに移動する予定だ。

 今日が最後の夜となる。

 ふとこの国の滞在を振り返ると...

 「それにしてもアルジェリアは良かった。」

 という思いで一杯である。



 当初は治安の悪さや、テロの危険を懸念し、また情報が殆ど無いことから「所詮インフラの整備されていないショボイアフリカの国の一つ」と思っていたが、

 中々どうして...移動は全て快適、バス、シェアタク、鉄道、全くハズレ無しであった。宿泊も600円ぐらいから結構な数があり、選べるので良かったし、食事も200-300円でピザやステーキが食べられ、またパティシエ(お菓子屋さん)では30円から美味しいケーキが...。日本語ネットもちょっと探せばいい確率で見つかって「引きこもり」にも困らない...

 街も訪れた街全てに味わいがあり、ちょっとあげれば在りし日のマグレブ様式のモニュメントが映える古都のトレムセン、想像以上に巨大で、駅も立派、また威厳のある建物が多かった港街のオラン、街中の建物が白くそれが光を受けて眩しく輝く首都のアルジェ、峡谷を利用して建設された景観の良いコンスタンティーヌ、街外れのローマ遺跡から見る教会が見ごたえのある港街のアンナバ...、どれも満足のいく滞在であった。

 観光についても博物館は充実していてそれに安い(30円以下)、また遺跡や世界遺産が街のすぐ傍にあり、徒歩でもたいていの場所が訪れられて利便な上にこれもまた料金が安く(外国人料金が無い為)、たった30円ぐらいで世界遺産のティパザやジェミラ、ティムカッドが観光できるのである。まあ後の二つは入場料こそ書いてあったが何故かタダで入れてくれた...こんな美味しい話は今迄無かった...


 いまだに「安全」という面では太鼓判を押すことは出来ないだろう。

 「危険」は未だに残っている筈だ...



 しかしこの「デューク東城」、「プロフェッショナル生命」を賭け、あえてこう言わせて貰いたい...




 「アルジェには色々アルジェ...」

 と...





 ローマ時代のの遺産とフランス植民地時代の香りが混ぜ合わさって輝く、アルジェリア北部の街「バトナ」の風景...