謎の日常

 「観光」に”感動”などといった余計な”感情”は必要ない・・・
 ただ”事を終わらす”とだけ考えれば良い・・・

出会い、運命の人(パナマシティー・パナマ)

2008-03-12 09:07:24 | 3rdミッション 中米
2008.03.12


 サンホセから約17時間かけてパナマシティーへ到着したのは10日の事だった。

 私にとって中米最後の国である。

 ついたその日は、次に南米へ飛ぶためのチケットの購入と、それと疲れてもいたので休むことにする。



 明けて11日


 出会いは・・・突然にやってきた・・・




 運命の人・・・

 私自身無神論者でもあることから・・・

 世の中で「運・不運」こそ付き物だが・・・、「運命」ましてや「運命の人」などは夢物語に過ぎず・・・

 そんなことは迷信だと思っていた・・・



 しかし・・・・


 その天使はあまりにも突然に・・・


 私の元に舞い込んできた・・・


 その人が・・・私の泊まっているバックパッカーズに来たのは忘れもしない11日の朝・・・


 以前アンティグア、そしてコスタリカで出会っていたので知らない中ではなかったが・・・

 その憧れの君との出会いはサードミッションが始まって以来、実に3度目である・・・


 「こんな偶然って・・・」


 3度目の正直と諺にも言う。


 そう、この人と私は・・・・


 「赤い糸」で結ばれているのに違いないのだ・・・


 胸のドキドキはもう止まらない・・・



 しかし、その方はもう翌日(12日)に日本に飛び立ってしまう・・・・


 私にしても13日には・・・次の目的地へ飛び立ってしまうのだが・・・




 デートに誘うなら・・・


 3度目に出会った今日、この日しかない・・・


 はやる気持ちを抑えて、パナマ市の観光に誘う・・・


 その「君」は・・・・


 私の提案を快く受け入れてくれた・・・


 何となく「私に対して好意を抱いている」というよりは「シェアしたら安い」という感情が見えてはいたが・・・


 でも一度一緒に行動したら・・・


 「ムフフッ・・・、グフフッ・・・、テヘヘッ・・・!!」

 「なっなんぼのもんじゃ~い!!(自分を見失っています)」





 そして私はこの「運命の人」と共に・・・

 パナマ運河を・・・

船が運河を通行する所
 

ゲートはこれだけの水位差になる。
 

 旧歴史地区を・・・

 カスコビエホ地区にあるメインのカテドラルと教会


 カスコビエホ地区から見たパナマの新市街



 パナマビエホ(スペイン人が最初に入植した地)を・・・
 


 そしてディナーを共にして・・・

一緒に食べたステーキ



 夢のような時間をすごしたのだ・・・・




 でも・・・


 私は旅行界で「ファーストチッキン」の異名を欲しいままにする男・・・

 「ナイーブ」と「シャイ」を両親に生まれ育ってきた私には・・・


 その憧れの君に・・・・


 肝心な言葉はまだ伝えられていなかった・・・



 そして翌12日・・・


 その「方」は日本に去り行く日・・・


 別れの時間がやってきた・・・


 最高に切ない・・・その瞬間が・・・

 
 私はツーリスト、流浪の身。


 これは所詮は実らない想いかもしれないが・・・


 自分のこの、胸に溢れんばかりのこの気持ちを、この願いを!


 伝えるのは・・・


 もう今しかない・・・



 意を決して・・・


 瞳を覗き込むように眺め・・・



 ゆっくりと息を吸い込んで・・・



 ついに私は告白したのだ!!







 「あっ!じゃあ日本についたら、私の家までこれを郵送して下さい・・・」


 ・・・



 ・・・・・・


 


 その人は私の目を優しく・・・包むように見つめ返し・・・


 誰よりも爽やかな笑顔でこう答えてくれた!



 「頼まれたら力を発揮する"男"、この高田(仮名)です!!しっかり任務を全うします!!」



 ・・・・




 ・・・・・・・



 悲願成就!!





 そう、パナマで郵送したら料金も高いし、スタッフの評判もあまりよろしくないから安全に届くとも限らないので・・・


 もう日本に帰る彼に・・・


 ここで送る筈の私の荷物を託したのだ・・・



 「ちょっと重いけどすまん・・・(中身は集めている地図やガイドブックなのでコンパクトながら重いのです)」



 もちろん郵送代も手渡している・・・


 旅行を始めてもう4年目に入っているが・・・


 こんなグッドタイミングでこんなお願いが出来たのは・・・


 彼が最初だった・・・・



 彼は・・・


 日本に到着したならば必ずこの任務を全うしてくれるに違いない!!



 なぜなら私にとって彼こそが・・・



 私の荷物を無事に届けてくれる



 「運命の人」



 に間違いないのだから・・・・





 これで心おきなく・・・



 南米に突っ込める・・・


 最初の狙撃地は・・・


 「機械の体をタダでくれる街・・・・」


 乞う?ご期待??






 そして最後に「運命の彼」にこう一言・・・


 「あっ!じゃあ本当に荷物をよろしくお願いしますね~!!」


 と・・・

そしてサンホセ(サンホセ・コスタリカ)

2008-03-08 09:06:20 | 3rdミッション 中米
2008.03.08


 サンホセに到着して1日経過。

 バスの時刻の絡みでさすがにワンデイ・ワンキルとはもういかないが、サンホセの観光は今日一日のみだ。明日の昼、ここを出てパナマへ・・・

 街を観光して、ホテルでくつろぐ、コスタリカは治安がいい・・・

 そして・・・

 困ったことにネタが何もない・・・


 まあいい、所詮私の記事は「質より量」


 適当に書いて写真でも貼っておけば良いだろう・・・




 サンホセの象徴、国立劇場。右はその夜景。
 


 そして国立博物館


ワン・デイ・ワン・キル(中米3カ国)

2008-03-06 09:11:21 | 3rdミッション 中米
2008.03.06


 スペイン語を捨てて・・・

 南に下って来た筈だが・・・・


 不思議と周りからはスペイン語だけ聞こえてくる・・・


 まあいい


 俺には既に関係のない話だ・・・



 3月4日、1200時にエルサルバドルの首都、サンサルバドル(エルサルバドルの首都)に到着。

 着いたバスターミナルから次に移動するのに使うバスターミナルまで30分ぐらい歩いて、そのバス会社に併設しているホテルに宿泊を決める。

 有名なTICAバスだ。

 そして矢継ぎ早に観光をする。

 ここは私の持つ最大速度を発揮する場所だ。

 予定では、サンサルバドル(エルサルバドル)1泊、テグシガルパ(ホンジュラス)1泊、マナグア(ニカラグア)1泊で3首都を3日で仕上げる計画だからだ・・・


 「ワンデイ・ワンキル(一日一殺)」


 心を捨てて機械に戻った私には・・・当然の事だ・・・


 サンサルバドルの観光に大体3時間


サンサルバドルの通り
 

メトロポリタン・カテドラル。門の所の絵がかわいらしい
 


 そして翌03.05日、0530出発してテグシガルパ(ホンジュラスの首都)に1300時頃・・・


 今度はマナグア行きに早朝発のバスのあるKING・QUALITY社のバス亭へ歩いて行き、ホテルもそこで取る・・・

 そして矢継ぎ早にテグシガルパ観光を・・・


 カテドラルとビジャロイ博物館から見たテグシガルパの全景
 

 ホテルのすぐ近くのショッピングモール付近からのテグシガルパの夜景
 


 全て予定通りだ・・・


 そして翌03.06日・・・

 これも早朝0600時発、マナグア(ニカラグアの首都)には1330時に到着。

 ガイドブックに載っていたバス停の場所が変わっていて、少し歩く羽目に遭い、また次はサンホセ(コスタリカ)行きの早朝初のバスのあるTICAバスだったのだが、人が少し並んでいただけなのに発券に時間がかかり、ようやく観光し始めたのが1500時。

 郊外にあるメトロポリタンカテドラル。デザイン的に面白い。
 

 廃墟になった共和国広場前のカテドラルと国立宮殿
 

 琵琶湖の3倍とどうほめていいんだか良く分からないマナグア湖。水は汚い。
 


 中米で一番治安が悪いという評判と、街を歩く人の少なさ、閑散とした様子はいい雰囲気ではなかったが無事に観光を済ませ・・・


 ここも翌日の朝0700時に出発・・・

 コスタリカ行きはどうしても夕方から夜着になるために・・・

 流石にもう1日1殺はできないが・・・・

 まあ予定通りにいっているといって良いだろう・・・


 難点を言えば駆け足で観光していた為に・・・


 記憶に殆ど残っていないが・・・


 まあ写真を撮っていたので記録には残っている・・・


 「旅行は記憶より記録・・・」



 マシーンと呼ばれるこの私の・・・


 どうやら本領発揮の時が来たらしい・・・

アディオス・アンティグア(アンティグア・グアテマラ)

2008-03-04 08:32:39 | 3rdミッション 中米
2008.03.04


 スペイン語学校に通って1ヶ月・・・
 28連泊という自分の中での一箇所滞在の新記録を更新して・・・
 ついにアンティグアを旅立つ時が来た!

 出発はホテルからシャトルで朝の0500時。

 美人の日本人女性3人と同行という華のある旅立ちだったが、残念ながら彼女たちは空港で降り、そして私はそのままグアテマラシティーのバスターミナルへ・・・


 美女3人の内、せめて一人、いやいや二人、どうせなら三人、エルサルバドルに向かってくれれば両手に花の挙句、ストーカーも大成功、優しく守ってもらえるというツーリスト冥利に尽きるのだが・・・



 このあたりは「プロフェッショナル」を名乗り、旅行を始めた時からの宿命だ。

 甘んじて孤独の道を歩むしかないのだろう・・・


 「えっえ~ん(涙)」




 しかし・・・

 実を言うと空港で別れた3人はスペイン語堪能。私はと言えば学校には通っていたとはいえ、アンティグアで日本人宿に止まっていた為にスペイン語はまったく必要なく来たので・・・・

 この先、私のスペイン語が実戦でどれだけ通用するかが不安である。


 そうこう考えている内にバス停に到着(注:バスターミナルというわけでなく、バスを持っている代理店が小さなバス停を持っている)



 料金は既にホテルで支払っている・・・

 後は乗り換えるだけだ・・・

バス停付近・・・




 しかし・・・

 何やらおかしい・・・

 どうやら私の乗るバスは出発してしまい、次のバスは1230分らしいということだ・・・

 そしてスタッフが何やら話しかけてきているが・・・




 分からん・・・





 スペイン語の研鑽を積んで約1ヶ月間・・・



 辿り着いた現在の境地、それなりの自負はあるが・・・


 どうやら奴等は20年以上は話し続けてきているような堪能さだ・・・


 どうやらこの差が縮まる事はないらしい・・・


 それが悔しい・・・


 しかし・・・


 私に残された道はただ一つ・・・


 私の習ったスペイン語・・・


 その全て等出さなくてもいい・・・


 この先は捨てた!!



 今、この場で・・・


 奴が何を言っているのか分かるための・・・


 その為だけのスペイン語でいい・・・



 免許皆伝の私には・・・必殺技「後の先」がある・・・・

 相手のどんな問いかけにも・・・文法的には100%正しく答えられる技術を修得しているのだ。



 ただし、出すにはタイミングが必要だ・・・


 心を殺して・・・・


 彼のスペイン語に集中する・・・


 そして・・・


 周りの音の全てが消えた・・・



 彼の質問に答えるために・・・


 体の全て、心の全てを集中する・・・



 最早・・・


 自分で流している涎すらも気付いていない・・・


 口元には自然と笑みが浮かぶ・・・


 「うわぁ~・・・この男に・・・俺の習ったスペイン語の全てをぶつけてもいいんだ・・・・」


 

 そして・・・奴が何か聞いてきた・・・


 「○×△■◎◇△○■△○×△■◎◇△○■△・・・・・・」



 彼の問いかけに併せて私の口から自然と言葉が発せられる・・・


 違うのは背負った物の重さ・・・


 そう、答えはいつでも体が知っているのだ・・・・


 そして出た言葉は・・・






 「ジョ・ノ・セ(I don't know:分かりません)・・・・」







 ・・・







 ・・・・・・









 プロフェッショナル・デューク東城・・・・





 ・・・








 ・・・・・・









 ガテシティーにて散る・・・・






 ・・・・






 ・・・・・・・






 その後、英語の話せるものが助け舟を出し・・・


 朝0630時に発車する、1等バスに15ケツアーレス(約220円、予約していたのは2等だったので)に乗ってサンサルバドルに昼ごろつくように出発することが出来たのだが・・・
 

これが追加料金を払って乗った1等バス、ぼろいけどエアコン付。





 これで私はこう決意した・・・



 「スペイン語の螺旋から・・・・俺は降りる・・・・」




 ・・・・



 ・・・・・・・



 そして・・・


 「もう俺には・・・・旅行しか残っていない・・・・」


 と・・・(涙)

免許皆伝の腕前(アンティグア・グアテマラ)

2008-02-29 16:34:14 | 3rdミッション 中米
2008.02.29


 見慣れたアンティグアの街並・・・




 

 


 今日、ここで一つの歴史が終わった・・・


 そう、このプロフェッショナルこと「デューク東城」・・・


 無事に今まで通っていた語学学校を終了したのだ・・・


 1日4時間の週20時間・・・

 約1ヶ月にわたる「道場稽古」の日々は今日で終りなのだ!!

 
 まあ、「1週間単位で申し込める」ので特に4週間やった所で別に何か区切りがつくわけではないのだが・・・

通っていた語学学校のカノ、一番安いからここにしたという噂もある・・・
 


 そうは言っても1ヵ月も通ったこの私は、「道場稽古で十分な腕前を披露」し、もはや今は「免許皆伝」の腕前を手に入れたといっても良いだろう・・・


 もう機は熟したのである!


 次はいよいよ実戦の場だ。


 「スペイン語で・・・この先出会う者を悉く辻斬りにしてやる・・・」


 気持も高らかに早速実戦の場に旅立つ、先ずはスーパーマーケットだ・・・
 
 現地の人と触れ合いながら、完璧なコミュニケーションをスペイン語で交わし、おまけに食材も買える・・・

 そう、以前も書いたが今は自炊をしているのだ・・・

夕食のパターン、卵にはチーズを入れるという贅沢振り。/朝食のパターン、チャーハン風炒め飯
 


 上の写真を見てわかるように主食は「肉」である。

 そして一番困るのは「どの肉を買うか?」であろう・・・


 食生活で一番必要なのは「バランス良く栄養を取る事」なので、このプロフェッショナルも牛肉だけに偏らず、豚、羊、鳥などを食べわけるようにしているのだ。


 まあ通っているスーパーにある「肉コーナー」にはパック詰されたいろいろな種類の肉が置いてあり、この私も肉を買うときに一つの種類だけ選ぶ事の無いように細心の注意を払っているのである・・・



これが肉コーナー。見た目も綺麗だし・・・幸せ・・・!!





 そしてそこに到着して肉コーナーでどの肉を買うかを思案していると・・・


 「May I help you?(手伝いましょうか)」

 と横から地元のおばさんが話し掛けてくる・・・

 (・・・、俺が1ヵ月もスペイン語に通っていて免許皆伝という事を知らないな・・・)

 心の中でそうは思ったものの、まあわざわざスペイン語で答えることも無いだろう。

 私は笑顔を見せ、英語で


 『この間確か牛肉だったから今日は豚肉でも・・・』


 と答えると・・・


 妙に怪訝そうな顔をされ・・・私にこう伝えてきた・・・


 「あら?、ここは"牛肉"コーナーだから全部牛肉なのよ・・・・・?彼方の探している豚肉はここじゃないわよ!」


 『???』


 (まっ待てっ!表示はシールで確かにしてあるけど、それに学校ではいちいち何肉なんて教えてくれなかったし・・・)

 私はちょっと質問する・・・

 『全部牛肉って事はないですよね。豚肉がきっと・・・』

 私が全ての言葉を発しないうちに、おばさんは私を制止し・・・穏やかにこう伝えてくる。

 「ここは牛肉だけのコーナーよ!それに・・・目の前に看板があるでしょう・・・」






 『・・・』



 『・・・・・・』



 『思いっきり書いてある・・・!』


 そしてさらに一言、

 「そのパックに貼ってあるシールは、この図を見れば何処の部位か分かるようになっているのよ!」

 と・・・




 今まで3週間・・・

 通いつづけたスーパーで・・・

 まさかいつも肉を買っている場所の正面に・・・

 こんなにもはっきりと書かれていたとは・・・!!





 それに色々な種類の肉を食べたつもりになっていたが・・・



 全部“牛肉”だったなんて・・・!!





 『・・・』





 『・・・・・・』





 どうやらこの「プロフェッショナル・・・」


 スペイン語を習うよりももっと先に・・・



 大事な事が出来てなかったような気がする・・・

語学の天才!(アンティグア・グアテマラ)

2008-02-22 15:34:23 | 3rdミッション 中米
2008.02.22



 世界遺産の街、アンティグア・・・


 その街の旧市街の中心、パルケセントラル



 その中心にある噴水にはその4方に「おっぱいアマ(両胸から水が出る)」の噴水が・・・
 


 流石は世界遺産の街、中心にある噴水一つとってもこの趣とは・・・・



 って・・・・小便小僧ならまだしもこんな物作ってどうする??


 フェミニストの団体から訴えられるぞこんなん!!






 まあいい、ここでスペイン語を始めてから早や3週間・・・


 かつて語学において'天才'(過去の実績については「プロファイル」の「「プロフィール」 」の語学の項目や「謎の日常」の「エースを救え!!」 を参照 )とまで謳われた私の上達振りは凄まじい物で、現在泊まっている日本人全ての者が舌を巻く程である・・・




 謙遜して言っても現在の私は「スペイン語初段」ぐらいの腕前と譬えても良いだろう・・・


 言葉の上達振りなど文章で言っても中々分からないかもしれないが・・・



 まあ自慢するだけ自慢させてもらおうか・・・





 まず、私はスペイン語を始めて一週間目で「お米の炊き方」を覚え・・・






 2週間目で「卵焼き」の作り方と「お肉の焼き方」を覚え・・・


 焦げずにキレイに焼けるようにはなりました・・・エヘン!!
 




 なんと3週間目には「チャーハンの作り方」を習熟するまでに至っているのだ!


 注:まだ写真に撮って見せれるレベルではないので映像はご勘弁を・・・






 周りの方のアドバイスを受けながら見様見真似でやっているので、まだ味は全く追いついていないが見てくれだけならなんとなくできるようになっているのだ。



 今まで全く自炊をしていなかった事を考えると、これは「恐るべき上達振り」といっても良いだろう・・・


 難点は野菜を食べないのでシェア飯が出来ず、一度食材をかったら丸2日間、食材に変化がないことであるが・・・



 それはどうでもいいだろう。




 スペイン語に俄然やる気を見せている今・・・


 来週は「チーズオムレツ」に挑戦だ・・・





 「・・・」







 「・・・・・・」







 と、いうことで・・・



 それと4週間になると今泊まっている部屋が20%引きになるのもあるから・・・



 もう1週間行く事にしよう・・・


 プロフェッショナルデューク東城・・・



 今、スペイン語に熱く燃えている・・・!!!

シウダッド・デ・グアテマラ(グアテマラシティー・グアテマラ)

2008-02-13 03:07:20 | 3rdミッション 中米
2008.02.13

 アンティグアに滞在を始めて1週間とちょっと、語学学校に通っているので時間が中々取れないもののそれでも土曜日には近郊のパカヤ火山等を訪れ、観光を楽しんでいた・・・


 パカヤ火山


溶岩が1mもしない間近で見れる・・・ 
 


 しかし・・・


 私がこのグアテマラに来たのはこの世界遺産の街アンティグアに滞在する事でも、スペイン語を学習する事でも、パカヤ火山を見る事等でもない・・・



 「首都狙撃・・・」



 これこそが・・・私の旅行の全てであろう・・・



 その私が何故首都のグアテマラシティー(以下ガテシティー)に泊まらずにアンティグアにいるかというと・・・



 ずばりそれはガテシティーの治安の評判の悪さからだ!



 今まで聞いてきた噂は碌な物ではなかったし、それを裏付けるかのように先週は市バスの運転手が7人も殺されているようである・・・

 治安の悪化はここ最近加速しているようだ・・・



 ちなみに今泊まっているアンティグアの治安は注意さえすれば問題の無いレベルである。

 ここからガテシティーまでは1時間程度、これなら十分に日帰りの範囲内だし、ここには日本人宿もあるので強盗に遭った時の取られ金さえ持っていけば後は貴重品も置いていける。

 
 評判の悪い場所は必ず理由がある。避けれる手段があるなら別に危険に遭う確率を自ら上げる必要は無い。

 何よりも私の売りは「チキン野郎!」であるからだ・・・


 「怖くて何が悪い・・・!!」

  

 そんな時・・・

 授業のある平日、水曜日。たまたま同じ語学学校に通っている知人の「放浪者」から

 「デュークさん、ガテシティーに行きますけどどうですか?」

 と誘われ、午後に取っていた授業を午前中に変えてもらい(朝8時からというのもあるが100%起きられない自信があったので授業は午後にしている)、一緒に行く事にした。


 朝8時の講義に間に合うようにするのは私にとってはある意味拷問だが・・・


 一人で行ってリスクを背負うより、2人のほうがトラブッてもなんとかなりそうだからだ。
 

 それに・・・


 彼と行けば彼が私を守ってくれる・・・





 水曜日、講義が終り、少し休んで1330時のバスに乗る。グアテマラシティーには1500時に到着。
 市の中心のパルケ・セントラル(中央公園)付近から郵便局に向かって南へ歩き始める・・・


 まあ日中だし危険といわれる所になぞ行く気はない。街の中心部、それも限られた安全な場所だけで別に良いのだ・・・

 街はここ最近の治安情勢の悪化を受け、大勢の警察官が道に溢れている。ここは中心部だし、これだけ過剰な警備で、それもこの昼下がりの時間にここで事件を起こそうなんて考える者はまず居ないだろう・・・


 私と放浪者もトイレに行きたかったのでパルケセントラルから5分も行かない大通りにあるバーガーキングに入ろうとすると・・・





 「パンッ・・・・」




 やけに乾いた音がする・・・・





 かなり近いが、直接我々にというものではないのでそのまま店に入りトイレで用を足し放浪者を待っていると・・・人々がバーガーキングに面した大通りではない方の東西に延びる路地にどんどんと集まってくる。勿論の事ながら警官の姿も多い。



 放浪者がトイレから出てきて私に「野次馬しましょうか?」と言うのでまあと見に行くと・・・



 そこから20mもしない洋服店の前に大勢の人だかり、そして中から足を撃たれた女性が担架で運ばれくる。
 足はかなりの至近距離から撃たれたらしく、赤い肉が目に見え・・・足の一部は欠けたように見え・・・


 「・・・」



 「・・・・・・」



 グアテマラシティーについてまだ20分も経っていない・・・

 ここが現場のストリート。





 「・・・」





 「・・・・・」



 
 「警官がそこらかしこにいる市の中心部の、それも日中で・・・」



 「ついてすぐ発砲事件に出くわすなんて・・・」



 「ガテシティー・・・・治安悪っ!!!」




 その後中央郵便局により中央公園付近を観光して戻ったのだが・・・

中央郵便局


中央公園付近

カテドラル、国立文化宮殿
 
 
中央公園




 当初予定していた郊外のショッピングセンターも、中心部を見終わる頃には1700時頃になっていてこれから行くともう暗くなるので今日は断念して・・・



 そのままアンティグアへと退散する事にした・・・



 夜日本人宿でその話をすると長期滞在で事件の起きた辺りに以前住んでいた人の話を聞くと夜なら銃声や悲鳴や引ったくりを追っかける声など聞こえるのは良くあるが、日中の市の中心でそんなことになるのは今までは殆ど無かったらしい・・・
 




 タイミングというものは当然にある。

 いくら危険に遭う確率を下げる努力を続けていても・・・

 安全かどうかは最終的には所詮、運の産物だ・・・

 今回はニアだったが直撃されたわけではない。まあ確率で言ったら我々が被害者にはまずならない確率だったが・・・


 改めてガテシティーの治安の悪さを再認識させられた・・・
 


 しかし、この先行く中米も南米も首都の治安の風評はこことあまりかわらないのは「首都狙撃手」を看板に掲げてしまった私には難点である・・・



 いつまで無事で居られるのか・・・???



 この「プロフェッショナル」、甚だ疑問であると言うしかないだろう・・・・




 「えぇ~ん、マミー・・・!恐いよぅ~!!助けてぇ~!!!」


詐欺師・跋扈する町(フローレス・グアテマラ)

2008-02-03 10:16:57 | 3rdミッション 中米
2008.02.02


 本当に何も無かったベリーズの首都ベルモパンを抜けて国境へ。まだ1400時前だ。

 ベリーズ側の両替商は必死になって私から両替しようとしていたが、国境でのレートは基本的には良くない。
 それに米ドルをグアテマラの紙幣に換えるなら通常グアテマラ側の方が良い筈だ。

 ベリーズの国境で15ドル(出国税)を払って手続きを終え、グアテマラ側に行こうとすると、最初に言い寄ってきた両替商がまだ私から両替しようと声を掛けてきている。

 たまたまそこにいた少年が、「銀行での今のレートは1ドルが7.6ケツアル(グアテマラの通貨単位)だよ。それにフローレス行のミニバスが70ケツアーレスって彼は言ってるけど50ケツアーレスで行けるよ!」

 と、親切に助け舟を出す。

 両替商も諦めてベリーズ側に戻っていく。

 グアテマラ・・・イミグレに行く前にここでも早速両替商が・・・

 さっき子供が言っていたレートは7.6、交渉して10ドルを7.3のレートで替える。国境だから致し方ないだろう・・・
 ついでにメキシコペソやベリーズドルのコインなどもレートは悪いもののどうせ小額だし、まあ持っていても仕方が無いので両替する。

 国境での両替商の言い分はいつも一緒だ、「国境を越えるとレートが悪くなるからここで替えろ、街では両替できないから今現金を手にしろ!」などだ。彼らの言い分が正解だったなんて事はまず無いから街に着くまでの当座の現金をレート交渉して、それも最低額というのが鉄則だ。そうすれば損をしてもたかが知れている・・・



 そしてイミグレに並ぶと並列して別の窓口に別の列が・・・

 何この列は???

 「えっ??銀行っ!!」


 しまった・・・両替商なんかに頼まず素直に銀行で替えていたほうが良かった・・・


 子供は銀行があるとも言いたかったのか・・・!!


 まあいい、替えたのはたった10ドルだ、そしてイミグレにいって手続きをしていると横から英語の喋れる男が話し掛けてくる。この後のミニバスに私を乗せたいらしい。

 手続きが終わるとイミグレの男が「10ケツアーレス(約150円)」と・・・

 何の金だか良く分からず聞いていると英語を喋れる男が通訳をしてくれる。

 「レシートは無く、コンピューターに支払った金額が入力されている。」と、

 それに彼が言うには

 「みんな支払っているから問題ないよ!」

 ということだ・・・

 まあ良い。取り敢えず列から外れる。

 英語を喋る男相変わらず私をミニバスに乗せようと熱心だ。

 それにしても・・・普段なら全部調べてから入国するのだが、今回はベルモパンでの1泊予定を朝急遽変更してここにきているので情報を全く読んでいない。「地球の歩き方」「ロンリープラネット」そして有名な「富永マップ」など情報は完全に揃えているのだが・・・。

 まあとはいっても「私ほど経験豊富な旅行者」もそうざらにはいない。

 ガイドブックなどに書かれている情報は書かれた時点でもう過去のものである。あてには当然なるし、知っておいて損する事は無いが、大事なのは刻一刻と変化する現地での状況に臨機応変に対応することであり、それが完璧に出来るからこそ「私はプロフェッショナル」なのである・・・


 そして色々と考えを巡らすと・・・


 「んっ??」


 「待てよ・・・!!」


 「やっぱりさっき10ケツアーレス払ったのはおかしいぞ・・・!!」

 入力操作で10ケツアーレスなんてそんな話があって良いはずが無い。


 もう一度列に並ぶ。

 そして私の番になると多少大きな声でこう告げる。 
 

 「10ケツアーレス、レシーボ、ポルファボール!!(10ケツアーレスの領収証を下さい)」

 コツは簡単だ。「お金を返せ」と不正をなじるのは簡単だが、それをやると相手も引くに引けなくなって泥沼化する場合がある。それを避けるためには「あくまでも領収証を出して!」と言えば、相手をそれ程強く批判せず、こちらの正当な要求が通りやすくなるのだ。まあもっともスペイン語で「金返せ」と言えないだけという話もあるが・・・

 数秒後10ケツアーレスが私の手元に戻ってくる。

 やっぱりさっきの請求は賄賂だった。


 さらにミニバスの客引きを捕まえ「お前あれは払わなくていい金だぞ、それにフローレスまでは50だろう。70なんて払っていられないしお前は嘘をついたから他をあたるぜ」と、言い放つ。

これがグアテマラ側の国境



 国境で他のミニバスか大型バスを探すもミニバスは無く、大型バスはしばらく待ちそうだ。
 タクシーと交渉して1ドルでマーケットのミニバスの発着場へ向かってもらう。
 人の悪い国境と違って、まあ市内に出ればボッてくることも殆どなくなるだろう。


 そもそも新しい国へ入る時、何よりも大事なのは「人を信じる心」である。
 人によっては最初から疑ってかかり喧嘩腰になって相手をなじるように交渉しているがそんな狭い心ではいけない。
 こちらが信じることによって相手の心の警戒心を解き、そしてフレンドリーに交渉するのがお互いのハートに一番いい結果をもたらすのだ。

 私ほどのエレガントなツーリストになると、そのフレンドリーさにも定評があり、渡航する国々で「そのフレンドリーさ加減を見せ付けてやりながら」旅行を続けられるようになっている。

 ここでも例のごとくフレンドリーさを見せつけ、タクシードライバーから情報を得ていく。
 
 フローレスまでのミニバスの値段を聞くと「まあ50ぐらいだろうな、でも注意しな!旅行者には70なんてふっかけてくるからな!!」と言っている。
 
 ボーダーの少年といい、彼といいまあ妥当な線だ。


 マーケットに到着して、フローレス行のミニバスを待つとすぐに現れる。

 相場はガイドブックを読むまでも無い。もうタクシードライバーから聞いている。こんな時の交渉は先にこっちから言って値段を決めてしまえば良い。

 ミニバスに声を掛ける。.

 「フローレス?シンクエンタ??(フローレスまで50かい??)」

 彼らも笑顔で答える。こちらがもう相場を掴んでいるからボレないと読んだのだろう。

 ミニバスに乗って少し待って出発。

 ノリのいいミニバスのドライバー。


 そのミニバスはサンタエレナというフローレスと隣接する街行だったらしく、普段では考えられない事に途中で私専用のミニバスに追加料金なしで乗り換えさせられて私の泊まりたいホテルまで直行してくれる・・・


 私にはどうやら人をそうさせずにはいられない「オーラ」があるようだ・・・

 ホテルに荷物を置いて、次の移動先であるアンティグア行(直行便は無く大型バスでグアテマラシティーへ行き、シャトルバスに乗り換えてアンティグアへ到着する。)のバスチケットを購入する。用心深く3件ぐらい旅行代理店を当たったが一等バスは一様に250ケツアーレスなのでまあ相場だろうか。

 そして世界遺産のマヤ遺跡である「ティカル」への往復のシャトルバス(午前中ホテルでピックアップしてもらい帰りは自分の好きな時間を選べるもの)のチケットを手配する。

 夕食を摂り、少し疲れていたのでホテルでゆっくりしながらガイドブックを眺める・・・


 「・・・」



 「・・・・・・・」



 「なぬっ!!」


 「国境からフローレスまでミニバスで20ケツアーレスだとぅ・・・」



 そう言えば道理で・・・ミニバスの運転手もスタッフもニコニコしていた訳だ・・・30ケツアーレスも余分にふんだくれたんだから・・・


 しかも「50」と声を掛けたのは・・・私からだ・・・・


 と、言うことは・・・


 「じっ自爆っ・・・!!」

 しかし彼らは30(450円ぐらい)もボッておいて良心は痛まないのか?いくらこちらから言った事とはいえ「そんなにしないよ!20だぜっ!」

 というのが普通のはずだ!!


 それにしても・・・ガイドブックもちょっと目を通しておけば・・・


 くぅぅぅ~・・・今夜は夜風がやけに目に染みる・・・

 



2008.02.03

 ティカル、私が中米で見る最後のマヤ遺跡になるだろう。

 料金が50(約750円)から150(約2200円)と一気に値上がり、挙句に学生証が全く使えなかったのは誤算だし、値上げもチケット売り場に張り紙で、それも手書きで訂正してあるだけで・・・
貰ったチケットには50Qと古い値段のままで表示され、100Q(約1500円)も高く払わされているのにチケットも作り変えられてないのには殺意すら覚えるが・・・

 今まで見た中で、最も私好みでまあ良かったといえよう。
5号神殿とその横の急勾配の階段
 

その上からの景色。ジャングルの中にある遺跡ということが良く分かる。


グランプラザ周り

1号神殿を2号神殿頂上から。


ノースアクロポリス


グランプラザ全景
 

 途中でテイという日本人と知り合い、一緒に観光してフローレスへ戻る。
 彼はアンティグアからこちらに来てこれからベリーズへ向かうということで情報交換も弾む!

 そして彼にアンティグアからのバス代を聞くと「180」と・・・

 70の差はエライ開きだ・・・

 しかし、ここであった他の日本人もアンティグアまで250と言われている・・・

 逆ルートだと高いのだろうか???

 テイがベリーズ行きのチケットを買うときに一応アンティグア行の値段も聞いてみる。

 「250・・・」

 どうやらフローレスからは高いらしい・・・

 チケットももう持っているので、テイがベリーズシティー行のチケットを手に入れたので私も立ち去ろうとすると急に

 「アンティグア、200・・・」


 「・・・」



 「・・・・・・・」



 「何故値下げする・・・!!」


 というか、この値段の下がり方はなんだ???

 それにしても・・・

 どいつもこいつも人からボル事ばかり考えやがってぇ~!!


 私が嫌いな国、それは大抵の場合に決まっている。


 「公共機関がボッてくる国」

 である。

 移動するのに使わざるを得ないというのは相手も承知の上で・・・


 人の足元を見やがってぇ~・・・!!





 そして私はあることに気付いた・・・


 こんな人々が住む町。



 そう、ここの名前は


 「ペテン県」




 「・・・・」




 県ぐるみで「ペテン」なら・・・


 こんな非道もまあ仕方が無いのだろう・・・





 そして私はこう思う・・・



 「ペテン県人、皆殺し!!」



 と・・・

戦慄の都・ベルモパン(ベルモパン・ベリーズ)

2008-02-02 07:52:48 | 3rdミッション 中米
2008.02.02

 
 ベリーズの首都、ベルモパンへと向かう。

 当初の計画では最低1泊はする予定だったが、「最大の都・ベリーズシティー」でさえあの体たらく、それよりも規模の小さいベルモパンなら例え首都とは言えどルートの途中で立ち寄りすれば十分であろう。

 それにベリーズは物価が高い。
 安宿も無く、一番安いタバコですら400円程度、日本よりも高いぐらいだ。クオリティーは推して知るべしなのに・・・

 そこで物価が安くて評判な隣国グアテマラに一気に抜ける事にした。

 ベリーズシティーからローカルバスで1時間半。



 ベリーズの首都ベルモパン、そのセントラル・バスターミナルに到着・・・



 「まあ、こんなもんだろう・・・」



 アメリカビザの申請オフィスやFedex(国際宅急便)があるのには・・・

看板を良く見るとある


 というか、こんな所で「アメリカビザが取れるのか??」「国際宅急便は届くのか???」


 そしてバス停隣接の「首都最大のマーケット」




 「・・・」



 「・・・・・・・」



 「どっ!どローカル・・・!!」


 まあいい、どうせ計画的に移転された首都だ。
 首都機能のみ移行して、まだ人や開発が追いついていないだけだ。

 新しく作られた「政府関係の庁舎」等はこのローカルさに不釣合いなほど近代的で立派なものが建っているに違いない!!



庁舎の集合する広場。それになんかメッセージがある筈のモニュメント・・・
 

郵便局、他の建物も同程度のクオリティー・・・



 「・・・・」



 「・・・・・・」



 「新しく作ったのがこれか???」



 まあいい、所詮は中米の小国、悲しいかな国家に十分な予算が無かったに違いない。


 んっ??何々??郊外にショッピングセンターがあるって??


 「そっそれだっ!!」


 国家に予算無くとも・・・


 「民間活力!!」


 これを侮ってはいけない!!


 歩いても10分ぐらいだ、これからの首都に見合うショッピングモール。ベリーズ民間の活力の総結集はここにあるのだ!

 200店舗ある大型の・・・、エアコンが効いて・・・、ファーストフードが軒並みを連ね・・・海外ブランドや電化製品・・・


 よしっ!


 歩いていこう・・・







 「・・・・」



 「この道であっているのか?妙に不安だが・・・」




 高級?住宅街??





 そして辿り着いた先に・・・


 



 「・・・・」





 「・・・・・・」






 平屋建てで10店舗も無いぞ・・・・









 今まで色々な首都を狙撃し続けてきたが・・・



 ベルモパン・・・



 「間違いなくトップ5に入るショボさだった」



 と言わせていただこう・・・・

最大の都(ベリーズシティー・ベリーズ)

2008-02-01 07:20:37 | 3rdミッション 中米
最大の都(ベリーズシティー・ベリーズ)

2008.02.01
 
 
 ベリーズと言えば「世界第2位のグレートバリアリーフ」があり、ある旅行者による「海と島、シュノーケリングやダイビングをやらなければベリーズは語れない」という発言からもわかるように「ベリーズ=海+島」なのである!



 とはいっても「リゾート等とは全く縁の無い"首都狙撃手"たるこのプロフェッショナル・・・」


 島も海も捨て、ただ街巡りをする事にした。


 まずはベリーズシティーが標的だ。

 ここは以前の首都であり、ベルモパンに首都が移転した現在であっても、まだベリーズ最大の都市である。



 わくわく、どきどきする"何か"があるに違いない・・・

 しかしベリーズのバスはメキシコとはエライ違いだ!
 どこかのスクラップ工場に持っていっても立派に通用しそうなラインナップである。

ベリーズのバス。メキシコとの落差が激しい。



 国境から4時間ほど、ベリーズシティーへと到着する。ベリーズ最大の都の始まりだ!

 がっ・・・

ベリーズのメインバスターミナル。
 

 って・・・ここ何処??

 ベリーズ最大の都市と言う割には・・・

 まだ寝ぼけてるのかな??

 周りの人に色々確認してみると・・・ここが「ベリーズシティーの中央バスターミナル」であるらしい・・・

 カリンは島へ行きたがっており、タクシーでマリン・ターミナルへ、私はまた出発するときの為に歩いて市内に向かいたかったのでここで別れる事にする。
 そもそも歩いて15分もかからない場所(1kmちょっと)に2ドルも払ってタクシーを使いたくは無かったからだ。

 そう言えばベリーズに入ってからいきなり黒人率があがったような気がする。
 昔旅行したアフリカをなんとなく思い出すほどだ。
 

 歩き始めるとタクシーの客引きが、

 「チャイナ!タクシー!!」

 「・・・」

 「???」

 無教養丸出しで東洋人と見ると「チャイナ、チャイナ」と、まあ後進国の常だが・・・

 私は笑顔で「ノー・サンキュー・エンド・ミスター・アイム・ジャパニーズ」と答える。

 すると彼が大声で

 「チャイニーズ、ジャパニーズ、セイムリー(中国人も日本人も一緒だ!(セイムというのが正解だが)」

 と言い、周りの人間がつられて笑っている・・・

 「アッアフリカだ・・・!!ここは・・・!!」


 自らの劣等的な立場、白人はボスだが我々関係ない東洋人は自分より下だとすることで、自分の立場を優位に感じようとする。黒人特有の歪んだメンタリティーだ!
 
 こんな所でまたお目にかかれるなんて・・・


 普段ならこういう態度には

 「アニマル・ユー・セイムセイム。ノー・エデュケイテッド・ステューピッド!ファッキング・マザーファッカー!(動物とお前は同じだ、教養の無い愚か者のクソ野郎!)」

 等と穏便に言い返すところだが・・・(後進国では例え無駄と分かっていても「馬鹿には馬鹿」と言う事にしているので)

 この時は・・・ちょっと面食らってしまっていた・・・

 中米で唯一の英語圏。
 その小国に入国したら・・・

 「そこはアフリカだった・・・」

 んんん・・・ベリーズ・・・出だしから・・・あまり良い気がしない・・・


 そんな事を考えつつ、ホテルを探し荷物を置く。

 ホテルへは取り敢えず一泊、まあ一日あればなんとか見て回れるだろう。

 そして、早速メインストリートを結ぶ、ベリーズシティー最大最強の橋「スイングブリッジ」へ・・・

 

 「・・・」



 「・・・・・・」



 「こんだけ??」



 まあいい、ここは「ベリーズ最大の都市」だ!

 中心部はというと・・・

 


 「・・・・」



 「・・・・・・」



 「何にも無さそうだ・・・・!!」


 まあいい、ベリーズ等と格好をつけたところで所詮は小国の悲しさ、この程度が限界なのだろう・・・


 それよりも海だ!カリブ海でも眺めて気を落ち着かせよう。

 それぐらいしかやる事が無い筈だ!!

 



 うーん、カリブ海に浮かぶ小島も眺められ・・・

 中々にご満悦・・・


 このきれいなカリブ海!

 もっとよく眺めて・・・




 「おっおえっ!!」



 「なんじゃ~、こりゃぁ~!!」


 

 ベリーズ最大の都市、ベリーズシティー・・・・


 私はこう断言する。


 別に来なくても良かったと・・・

国境線の攻防(チェトマル・メキシコ)

2008-02-01 07:15:44 | 3rdミッション 中米
2008.02.01

 カンクンを夜行で出発し、国境の街チェトマルには0630に到着。
 バス停でスイス人女性のカリン氏と知り合い、彼女もベリーズシティーへ向かうという事でそこまで同行する事にする。
 彼女はスペイン語が話せるので私としては有難い事この上ない。
 いくら「心眼に開眼している」とは言え、言葉は全く別である。
 彼女が色々と確認してくれて、0830まで待ってベリーズシティー行のバスに乗り換える。



 そう言えば「パレンケ(メキシコ)⇔フローレス(グアテマラ)」間のメキシコ側国境で嫌な噂を散々聞かされていた。
 なんでも外国人がメキシコを出国する際に「ツーリストカードを返納して、再入国時にまた取得すると200メキシコペソ(約2200円)だが出国時に100ペソ(約1100円)払えばツーリストカードをこのまま返す」というもので、本来なら全く必要の無いお金を賄賂として支払わされる。という、物である。

 欧米人は疑いもせず比較的すんなりと払ってしまうらしいが、これは単なる賄賂である。役人が彼のポケットにしまい込むだけの事だ。

 日本人宿に泊まればそういった情報は耳にするし、対策としては「だったらレシートをきちんと出せ!」とやればいいだけだ。それに私はもうメキシコには戻る予定が無いのでそもそもツーリストカードなど最早不要の産物である。

 この「プロフェッショナル」相手に・・・


 いまさらそんな「初歩的な技」など通用しよう筈も無い!!



 とは言ってもここは別ルート、そんな事を心配するだけ時間の無駄である。

 それ以上にカンクンからチェトマルまでの夜行バスに乗っている時間が短く、十分に睡眠が取れなかったので異様に眠い・・・

 いつしか私はバスの中で眠りに落ちていってしまっていた・・・・


 そしてメキシコボーダーへ、

 寝ぼけたままの私よりカリンの動き出しは早かった。荷物を纏めてイミグレへ。
 私もちょっと遅れてカリンの後ろに並ぶ。

 それにしても・・・眠すぎる・・・

 カリンの手続きが終わる間際、イミグレから
 「100ペソ」
 の声がする。

 カリンが「100ペソ」渡し、パスポートを手にしてベリーズのイミグレへと向かう。

 そして私の番、パスポートにスタンプを押す場所を指定してもらう。
 返す間際、「100ペソ」と・・・
 そう言えばカリンも何の疑いも無く支払っている。出国税かなんかだろう。

 私も同様に「100ペソ」支払い、パスポートとツーリストカードを受領してベリーズ国境へと向かう。

 しかし・・・それにしても眠すぎる・・・

 ベリーズの審査は簡単だったが手続きに時間がかかる。50ドルと久しぶりにビザ代を支払い入国。カリンとミニバスを乗り換えてベリーズシティー行の発着場に向かう。

 そこでバスを乗り換え、ベリーズシティーへと向かう・・・


 「・・・」


 「・・・・・・」



 「そう言えば・・・・」



 「何でメキシコ出国時に100ペソ支払ったんだろうか??」


 「それに、もう全く必要の無いメキシコのツーリストカードが何故私の手元に・・・???」



 「あっ!!」



 「やられた・・・・・」



 「何の気もしないでワイロを払ってしまった・・・」


 「メキシコ国境での賄賂の話は散々聞いていたのにぃ~・・・!!」



 どうやらこの「プロフェッショナル・・・」


 海外120カ国目にして・・・


 まだまだ「旅行初心者」のようである・・・

キューバ・ジャマイカ戦線序章・・・(カンクン・メキシコ)

2008-01-23 04:02:22 | 3rdミッション 中米
2008.01.23


 カンクンに到着したのは19日。ここに来たのはキューバとジャマイカへ周遊するチケットを購入する為である。

 それまでに会った旅行者からの情報ではカンクン→ハバナ(キューバ)→キングストン(ジャマイカ)→ハバナ→カンクンのチケットで500US$、キューバだけで270US$くらいということを考えると、ジャマイカ一カ国を付けてプラス230ドルなら十分許容範囲である。

 但し到着したのが土曜日で安くて評判の良い旅行代理店はお休み・・・
 自動的に月曜日まで無聊を囲む事になる・・・



 と言う事で・・・土日は壊れたキャリーバックの代わりになるようなバッグがないかどうかを見に行く事にした。

 カンクンはメキシコ有数のリゾート地、ショッピングモールが乱立している場所である。200店舗クラスのショッピングモールもあるのだ!

 鞄一個ぐらい・・・探せば見つかるだろう・・・・



 と、考えたのは甘かった・・・


 アウトドアショップ1軒、見かけないのである。マリンスポーツ用のショップこそあれ・・・

 先ずバックパックなどどこにも売っていない・・・
 かばん屋も殆ど無く・・・それに私のような3-Wayのキャリーとなると・・・見かけたが小さいものだけ・・・


 「うむぅ・・・・」


 早速当てが外れたような気がする・・・

 まあバッグは空港の免税店でもみてから最終的にどうするか決めればいいのだが・・・

カンクンのショッピングモール
 

それに海岸、曇りなので全く綺麗に見えない・・・

 


 そして月曜日・・・

 日本人に評判の良い旅行代理店は後回しにして、先ずは「歩き方」に載っている代理店からあたってみることにする。

 評判がいくら良くても数件当たった上で判断するのは「自分自身、やっぱりここが再安だ」と確認したかったからである。


 そして先ずはたまたま発見した日本系のHISへ・・・

 料金を聞いてみるとキューバ行き350ドル、そしてなんとキングストン行きは750ドルもするという・・・モンテゴベイというジャマイカの別の都市なら600ドル程度というらしいが・・・
 予め仕入れていた情報とちょっと値段の差がありすぎる・・・

 そしてもう一軒・・・今度こそ歩き方に出ていた旅行代理店へ・・・
 値段は・・・あまり変わらず・・・


 何か嫌な予感がしつつ・・・最安と噂の旅行代理店へ・・・

 キューバ行きを確認すると・・・これは270US$くらい・・・
 そしてジャマイカを付けると・・・
 モンテゴベイなら・・・520ドル・・・
 しかし・・・キングストンなら・・・なんと660ドルも・・・???


 泊まっている宿には去年の11月の段階で500ドルとあったはずだが・・・

 怪訝に思って確認すると・・・12月から値上げされたと・・・


 ・・・


 ・・・


 660ドルから270ドルを引くと・・・390ドル・・・
 キングストンを見るのに・・・飛ぶだけでこれだけかかっては・・・

 キングストンにダイレクトに入るなら他の場所からの方がよさそうだし・・・

 モンテゴベイに入って、キングストンアウトという手もあるが・・・(これならモンテゴベイでの往復と値段は変わらない)・・・
 到着時間から言ってモンテゴベイに一泊しなくてはならないし、移動費まで含めると・・・
 520ドルでジャマイカ本土に飛べたとしても・・・600ドルくらいかけてキングストンに行くことになってしまう・・・

 これでは、カンクンから行くメリットが、あまりあるとは言えない。

 バハマへはどうせここからいけないのなら・・・マイアミ辺りからバハマに行くときにジャマイカも検討した方が余程いいだろう・・・
 フライトだけでなくクルーズも選択肢に入るし・・・

 私を守ってくれる「素敵な美女」が同行して、おまけにクルーズ代まで・・・


 「ゲフフッ!!」

 なんて可能性もあるだろう・・・


 いやっ!あるに違いない・・・!!




 そして考えた結果・・・



 当面ジャマイカは見送り・・・キューバのみに決定・・・


 チケットは・・・22日(水)に購入・・・


 24日から27日までの3泊4日、ちなみにホテルの予約と空港からの送迎付のパッケージにして410㌦・・・色々な面倒を考えると自力で頑張る気が失せてしまった結果だ・・・それに短期なので・・・まあ自力と比較して損を考えてもまあたまには良いだろう・・・

 それにファーストミッションから始まって、ホテルの予約を代理店に頼んでから行くというのは・・・初めてだからまあやってみるのも悪くは無い・・・


 観光に全精力を投入できる・・・



 そして夜は「キャバレー」で・・・


 「ウフフッ!!」


 ということで・・・


 「キューバ.ジャマイカ戦線」、


  行く前に


 「キューバ戦線」


 に戦線縮小・・・



 こんなんでいいのか?先行き不安である・・・



遺跡の魅力とは??( チチェン・イッツァ・メキシコ)

2008-01-18 08:46:34 | 3rdミッション 中米
2008.01.18


 カンクンへの路上・・・
 ピステという町に立ち寄る。

 ここでは「チチェン・イッツァ」というマヤ遺跡を見る予定だ・・・

「チチェン・イッツァ」とはウシュマル以上にふざけきったネーミングだが、マヤ遺跡最大の見所と行ってもよいので、このあたりは大目に見てやっても良いだろう・・・


 ピステからバスで5分・・・遺跡の入口に到着・・・


 しかし・・・


 ここは今までに見た遺跡と違って物凄い人だかりだ・・・



 入口



 入場券は98ペソ(約1100円)、学生証のおかげで50ペソ(約550円)と安くはなっているものの、それにしてもユカタン半島のマヤ遺跡は高い・・・


 早速、入って目にした風景は・・・

 
 大神殿「エルカスティージョ」
 


 「おおっ!!」


 それに球戯場に残るレリーフや・・・

 球戯場とレリーフ
 


 聖なる泉


 戦士の神殿や


 天文台
 

 それに尼僧院等・・・
 


 流石というべき物があるが・・・
 

 今までみたマヤ遺跡を圧倒するとまではいかない。


 これだけではこうも大勢の観光客を集める理由にはならないだろう・・・


 しかし・・・現実には今まで見てきた遺跡の中で一番混んでいるのがここなのである!



 何故、チチェン・イッツァがこうも人を惹きつけるか?


 私は、今日一日かけて周って、この遺跡の一番の魅力に気付いたのだ!!


 今からそれを説明していこう・・・

 

 次の写真を見てほしい・・





 正面に写っている女性・・・


 思いっきり薄着である・・・


 彼女だけではない、ここチェチェン・イツァーでの女性の薄着率は・・・今まで私が周ってきたメキシコの遺跡の中で最高度を誇るのである!!

 生足が見えるのは当たり前で、中には水着としか思えない服で遺跡を回っていたりするのだ!

 遺跡そっちのけでそちらの方の写真ばかり撮ると「主題を見失うばかりか、変態に見られてしまう」ので、諦めたが・・・


 大事なのは「写真に撮ったという記録」などではない、「胸に遺跡にいた薄着の女性を目に焼き付けたという記憶」なのである・・・もちろん後ほどこの想い出を美化して・・・



 「ムフフフッ♪」



 ちなみに今まで回ってきた遺跡では・・・

1.テオティワカン・・・観光客は多いものの、高地メキシコシティーの近くの為に女性の肌の露出度はそれ程でもない。
2.モンテアルバン・・・観光客はそこそこ、ここも高地オアハカ付近なので・・・
3.パレンケ・・・ジャングルの中で暑いが・・・マラリアの危険もあるこの地域でそれ程肌を露出させている女性はいなかった
4.ウシュマル・・・チェチェンイツァーに比べると観光客の数が圧倒的に少なかった。暑さは似たような物なのだが・・・
 


 ということで・・・


 ここチチェン・イッツァが最も魅力あふれるマヤ遺跡として大勢の観光客を惹き付けているのだ!!



 もちろんこの「プロフェッショナル」にとっても、今回周ったチチェン・イッツァが最高に良い想い出となっているということは、言うまでもないだろう!!







 ここで私、プロフェッショナル「デューク東城」はある法則を発見した。




 それは・・・




 「遺跡の素晴らしさは、訪れる女性の肌の露出度に比例する」






 と・・・!!


最後にサービスショット
「エルカスティージョ前で何故か水着で記念撮影する女性」
見づらいのはご勘弁を!!


古代都市ウシュマル(ウシュマル・メキシコ)

2008-01-17 11:40:55 | 3rdミッション 中米
2008.01.17


 今日のメインイベントはウシュマルだ。

 ここに行くのに、離れ業を用意する。

 カンペチェから2等バスでウシュマルに行き、荷物をそこで預けて観光、そして観光後にそのままメリダまで移動する・・・

 文章にすると一見たいしたことなさそうだが・・・


 本当にたいしたことない離れ業だ・・・!!


 誰でもできる・・・



 といいつつ・・・朝0900にカンペチェを出発。予定よりは少し遅れたものの1230頃にウシュマルへ。

 学生証で無料にならず、割引のみだがまあパレンケよりはましだろう!!


 早速なかに入ると・・・



 魔法使いのピラミッド(左:入口側から見た、右は反対側から、こちらが正面?)




 「おおっ!!」


 「きゃ・わ・ゆ・~・い!!」




 遺跡の建物には結構きれいな状態で装飾が残っているものもあり・・・




 見応えがあり・・・




 全体としても・・・中々に良い趣だ・・・


尼僧院ちらりずむ


総督の宮殿




グランドピラミッド



そしてそこからの景色



最後にもう一度、魔法使いのピラミッド、だって気に入ったんだも~ん!!





 ウシュマル・・・



 名前の奇妙奇天烈さとは裏腹に・・・



 中々やるようである・・・・


サンセット・キラー( カンペチェ・メキシコ)

2008-01-16 11:38:56 | 3rdミッション 中米
2008.01.16



 パレンケを出発して要塞都市カンペチェに到着。

 ここカンペチェは、街そのものが世界遺産として登録されており、「ただ、街を歩くだけで世界遺産を一つ潰せる」というお手軽さがあるが、それだけではない!

 私のルート上、メキシコ湾に沈む夕日を眺められる場所はここカンペチェだけなのである。
 
 ここでは、1泊するのみ、街並みを見るには半日もあれば十分だし、夕日を眺めて夜景をとるだけのことだ!のんびりする理由はどこにもない。





 「チャンスは一度でいい」



 

 そう、私は「プロフェッショナル、観光マシーン」と謳われた程の男・・・



 全てが計算ずくしで動いているのである!!


 この辺りが思いつきだけで動く「哀れなバックパッカー共」とは一線を画する所以なのである・・・!!


 1400頃、カンペチェに到着、市バスに乗って中心街へ。

 そして、早速陸門から旧市街に突入


 これが陸門



 ソカロ付近の安宿のドミをとり、市内散策に向かう

 ソカロとカテドラル


 
 それにしても街並みはカラフルでおもちゃ箱の中にいるようで、歩いていて心地良い。メルヘンチックなこの雰囲気はまさに私の為に存在するといっても良いだろう。

 カラフルなカンペチェの街並み
 


 翌日のバスのチケットを入手し、城壁ウオーキングなどとしゃれ込んでみる

 城壁ウオーキング
 


 一度湾に出てメキシコ湾を眺める。



 まだ1600時・・・


 夕日には早い時間だ・・・



 一度ホステルに戻ってサンセットの時間を聞くと1800時頃ということだ・・・



 まあ湾沿いで暑い街なので休養もかねてネットカフェへ、1630に開始したのでサンセットには十分に間に合う。


 1分1秒たりとも無駄にしてはならない、こういった「空き時間の有効利用」も大事なことだ。

 「暇なら観光でもしてればいい」

 というご尤もな意見はまあ捨て置いて・・・



 1730、なにやら外が薄暗い・・・

 パレンケでは1800はまだうっすら明るい時間だった。カンペチェはパレンケより西といえども・・・30分も早く夕日が沈むことはない筈である・・・


 しかしながら・・・


 なにやら胸騒ぎがする・・・


 ネットカフェを出て・・・


 早足で海岸沿いに向かう・・・


 夕日は・・・???


 おっ!!


 


 「おおっ!!」





 「なんと・・・なんと見事なグラデーション・・・」





 「夕暮れが織り成す自然の色彩が奏でる神秘のハーモニー・・・!!!」






 「んっ・・・???」




 「でも・・・・」








 「肝心の夕日は・・・」




 「もう沈んでいる・・・、影も形も見えない・・・(涙)」





 「はっきりいって、これだけを・・・!これだけを見にカンペチェに来たのに・・・!!」



 「沈む夕日じゃなく・・・沈んだ夕日しか・・・見れないなんて・・・」



 「それに、出発のバスのチケットを買っているから・・・もうここでのチャンスはこれだけだったのにぃ~・・・!!」






 「あっ!あんまりだぁ~・・・・!!」





 その後、メルヘンチックなカンペチェの街並みも、ソカロのカテドラルの綺麗なイルミネーションも


 ソカロとカテドラル
 




 メキシコ湾唯一のチャンスを逃したこの「プロフェッショナル」にはもはや何の慰めもならず・・・



 さらにホステルのドミに戻ったときに同室のスエーデン人がいった一言

 「今日は最高だったぜぇ~・・・、雲がないから夕日が海に沈む姿がバッチリと見えたからな~!!」

 が、このプロフェッショナルの心に、取り返しようのない傷をつけた事は・・・

 


 語るほどのことではないであろう・・・



 「えっえうっえうっえうっ・・・!!(涙)」