2007.03.28
話は少し前のことになる...
アウランガバードから日帰りでエローラの遺跡を見学しに行った時のことである...
その時私はたまたまバス停にいた日本人の男性旅行者(ショウ氏・仮名)とリキシャをチャーターして2人で観光を楽しんでいた...
その時たまたま前から昨日駅で知り合ったアメリカ人女性が東洋人女性と一緒に歩いて観光している所に出くわしたのだ...
その東洋人女性は日本人だったが、その場はアメリカ人女性と話をしただけで、挨拶もそこそこに別れる事となった。だが、話はそこで終わる訳ではない。
観光を終えてホテルに戻って、くつろいでいるとショウ氏が遊びにやってきた、彼は駅に泊まっていたのだがユースに移ったらしい。
私に開口一番
「あっ!デュークさん、さっきエローラであったアメリカ人と一緒にいた日本人の女の人覚えてます??」
「うーん、一緒に居たのは覚えてるけど...」
「俺ユースに移ったんですけど、さっきの子がいましたよ!」
「へー、そうなんだ~...」
「そう言えばどんな顔してたっけ...??」
「デュークさん!覚えてないんですか??」
「はっきりとは...、多分可愛かった様な...??」
「結構可愛い顔してましたよ!それにまだ若そうでキャピキャピした感じでしたよ...!!」
「なっ何...!キャピキャピ...」
頭の中でリフレインする
「キャピキャピ...キャピキャピ...キャピキャピ...」
「多分女子大生じゃないですかねぇ~...」
「なっ何!!じょっじょしだいせい...!!じょっじょしだいせい...!!じょっじょしだいせい...!!」
「デュークさんが2年以上も旅してるって言ったら興味を持ったみたいですよ...???」
「なっ何...???」
ちょっちょっと待て、
今の話を総合してまとめると...
「可愛らしい、若い、キャピキャピした、女子大生、が...この”プロフェッショナル”に興味がある」
ということではないのか??
そう言えば「インドに旅行しに来た本当の目的」を忘れていた。
インドに来た本当の理由は、
「学生の休みのシーズンなので、この世界有数の観光地、インディアに旅行しに来ている可愛い女子大生と出会い、そして恋に堕ちること」
だったのだ...
観光を始めるとつい”観光マシーン化”してしまう為に、今までまったく気づかずにやり過ごしてきたが...
今回は...”脈あり??”ではないのか...
問題は「顔もよく覚えていない」ことだがショウ氏によると「可愛らしく、キャピキャピした女子大生」らしいのである!
多分大丈夫だろう...!
それに
「この”プロフェッショナル”に興味がある」
らしいのだ...
彼に彼女の行き先を聞いてみると「次はムンバイ」らしい
「ムンバイ...」
「奇っ奇遇な...」
私の目的地と同じである...
これは何かが始まる予感に違いなかった...
「ムンバイで彼女を探し出さなければ...」
そしてシルディーを経てムンバイへ、
結局、ムンバイでも感情の全てを殺し、また”観光マシーン”化をしてしまったために、ショウ氏からきいた女子大生のこともいつしか忙しい日々の中で忙殺されていってしまっていた...
そして、28日、トリバンドラムへの出発の日。
乗った夜行列車で去り行くムンバイを見て一つ思い出したことがあった...
「あっ!いっけねぇ...キャピキャピした可愛い女子大生を探すの忘れていた...」
「...」
結局「恋の女神」とやらは私の前に姿すら現さなかったのだ...!!
「さようなら、顔も知らずに終わった恋...」
夜行列車の夜風は生暖かく傷心の私を包み込み、そして「決して始まることのなかった...というよりも相手が誰かすら、最初から記憶にもなかったこの恋」は終わり、淡く切ない思い出とともに、私は一路、インドを南へと向かうのであった...
話は少し前のことになる...
アウランガバードから日帰りでエローラの遺跡を見学しに行った時のことである...
その時私はたまたまバス停にいた日本人の男性旅行者(ショウ氏・仮名)とリキシャをチャーターして2人で観光を楽しんでいた...
その時たまたま前から昨日駅で知り合ったアメリカ人女性が東洋人女性と一緒に歩いて観光している所に出くわしたのだ...
その東洋人女性は日本人だったが、その場はアメリカ人女性と話をしただけで、挨拶もそこそこに別れる事となった。だが、話はそこで終わる訳ではない。
観光を終えてホテルに戻って、くつろいでいるとショウ氏が遊びにやってきた、彼は駅に泊まっていたのだがユースに移ったらしい。
私に開口一番
「あっ!デュークさん、さっきエローラであったアメリカ人と一緒にいた日本人の女の人覚えてます??」
「うーん、一緒に居たのは覚えてるけど...」
「俺ユースに移ったんですけど、さっきの子がいましたよ!」
「へー、そうなんだ~...」
「そう言えばどんな顔してたっけ...??」
「デュークさん!覚えてないんですか??」
「はっきりとは...、多分可愛かった様な...??」
「結構可愛い顔してましたよ!それにまだ若そうでキャピキャピした感じでしたよ...!!」
「なっ何...!キャピキャピ...」
頭の中でリフレインする
「キャピキャピ...キャピキャピ...キャピキャピ...」
「多分女子大生じゃないですかねぇ~...」
「なっ何!!じょっじょしだいせい...!!じょっじょしだいせい...!!じょっじょしだいせい...!!」
「デュークさんが2年以上も旅してるって言ったら興味を持ったみたいですよ...???」
「なっ何...???」
ちょっちょっと待て、
今の話を総合してまとめると...
「可愛らしい、若い、キャピキャピした、女子大生、が...この”プロフェッショナル”に興味がある」
ということではないのか??
そう言えば「インドに旅行しに来た本当の目的」を忘れていた。
インドに来た本当の理由は、
「学生の休みのシーズンなので、この世界有数の観光地、インディアに旅行しに来ている可愛い女子大生と出会い、そして恋に堕ちること」
だったのだ...
観光を始めるとつい”観光マシーン化”してしまう為に、今までまったく気づかずにやり過ごしてきたが...
今回は...”脈あり??”ではないのか...
問題は「顔もよく覚えていない」ことだがショウ氏によると「可愛らしく、キャピキャピした女子大生」らしいのである!
多分大丈夫だろう...!
それに
「この”プロフェッショナル”に興味がある」
らしいのだ...
彼に彼女の行き先を聞いてみると「次はムンバイ」らしい
「ムンバイ...」
「奇っ奇遇な...」
私の目的地と同じである...
これは何かが始まる予感に違いなかった...
「ムンバイで彼女を探し出さなければ...」
そしてシルディーを経てムンバイへ、
結局、ムンバイでも感情の全てを殺し、また”観光マシーン”化をしてしまったために、ショウ氏からきいた女子大生のこともいつしか忙しい日々の中で忙殺されていってしまっていた...
そして、28日、トリバンドラムへの出発の日。
乗った夜行列車で去り行くムンバイを見て一つ思い出したことがあった...
「あっ!いっけねぇ...キャピキャピした可愛い女子大生を探すの忘れていた...」
「...」
結局「恋の女神」とやらは私の前に姿すら現さなかったのだ...!!
「さようなら、顔も知らずに終わった恋...」
夜行列車の夜風は生暖かく傷心の私を包み込み、そして「決して始まることのなかった...というよりも相手が誰かすら、最初から記憶にもなかったこの恋」は終わり、淡く切ない思い出とともに、私は一路、インドを南へと向かうのであった...