謎の日常

 「観光」に”感動”などといった余計な”感情”は必要ない・・・
 ただ”事を終わらす”とだけ考えれば良い・・・

見て死ね(ナポリ:イタリア)

2008-10-16 02:43:03 | 3rdミッション ヨーロッパ
2008.10.15(水)


 デュッセルドルフから格安航空のライアンエアーでローマの空港に到着したのは1400時、空港からのエアポートバスに乗りローマ・テルミニ駅へ到着したのは1520時、そして素早く鉄道のチケットオフィスへ行ってナポリまでの鉄道のチケットを購入する。

 実を言うと当初の計画ではナポリは狙撃の対象に含んでいなかったが、急遽こうしていく事にしたのには勿論訳がある。

 『ナポリを見て死ね』

 3歳児でも知っているような有名な諺だ。


 尚、余談ではあるがこのプロフェッショナルはずっと『ヴェニスを見て死ね』だと思っており、つい最近ある女性から「見て死ねはナポリですよ」と侮蔑を含んだ眼差しで見られ深く傷ついたのだが・・・

 いずれにしても『見て死ね』と言われる様な都市をいくら私が首都狙撃手であったとしても見逃すわけにはいかない・・・

 ナポリに到着したのは1800時過ぎ、その日の観光をあきらめ、翌日に勝負を賭ける事にする。

2008.10.16(金)

 ナポリで先ずやりたかったのは死の灰に突然包まれた街、ポンペイの遺跡を訪れることだった。

 そうなってくると「ナポリはまったく関係なく」なってくるが、見たかったんだからしょうがない・・・


 これが有名なポンペイの遺跡。約1900年前にヴェスーヴィオ火山の噴火により突然死に包まれた町である。
 



 
 死の灰に包まれた人がそのままミイラになっている。


 現在でも発色できないと言われる有名なポンペイの赤で描かれた壁画
 


 他の壁画も鮮やか・・・



 そして何よりも凄いのは体位を描いたこの壁画。
 

 太古の昔から人間って奴は・・・ムフフッ・・・


 うーん、ポンペイ大満足・・・


 これでもうナポリに思い残す事は・・・




って忘れてた。ナポリがメインだ。



 ナポリに戻って早速観光を始める。「見て死ね」と言われるその実力、このプロフェッショナルがじっくりと拝んでやろうではないか・・・


 ナポリ中央駅駅前、これはホテル「さよなら」。こんなネーミングでいいのか??
 

 ナポリ市街の街並にドゥオーモ(イタリア語で大聖堂)
 

 サン・フランシスコ・ディ・パオラ聖堂にサンテルモ城付近からの夜景
 


 「・・・」




 「・・・・・・」




 決して悪いわけではないが・・・



 それにナポリのもう一つの名物といったらこれだ。

 ゴミと凹んだ車・・・
 

 余談ながらナポリ市自体にゴミ処理をする能力はなく、ドイツに委託してゴミ処理を行っているそうだ。



 「見て死ね」と言われるその真意は街並みだけではない事は承知の上だが・・・



 「イタリアの永遠の劇場」とも評されるこの街の街並がこの程度とは・・・




 私はプロフェッショナルとしてこう言わせて貰わざるを得ないだろう。



 「ナポリを見て死ねん」


 と・・・